植栽コンテナやプランターは、種類やサイズが豊富で、利用することで畑がなくても家庭菜園を始めることができる便利な用品です。適したサイズを選ぶことで、野菜を大きく育てることができます。ここでは、植栽コンテナの種類や特徴をご紹介します。

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栽培用のコンテナは、素材も形もさまざま

植栽コンテナでの野菜づくりは、畑に比べて手軽に始められるのが特徴です。庭の片隅はもちろん、ベランダやバルコニーといった小さなスペースがあればできるうえ、移動もラク。さらに、土を耕したり畝をつくる必要もないので、力もあまり使わずにすみます。

コンテナは素材もサイズも幅広く揃いますが、栽培する野菜に合った大きさや深さのものを選ぶのがポイント。苗が成長したときの大きさを考えて選びましょう。これまではコンテナ栽培というと、成長してもあまり土の中に深く根が伸びない葉菜類に限られていましたが、最近では底の深いコンテナも登場してきたので、果菜類や根菜類も育てることができます。

また、日当たりを確保するためにこまめな移動が必要な場合は、動かしやすいプラスチックやFRPなどの軽い素材を選ぶとよいでしょう。コンテナ本体の重さに土が加わると、想像以上に重くなるので注意が必要です。移動が必要なベランダなどでは、コンテナの下にキャスターつきの花台を敷いておくと便利です。

野菜とコンテナの種類

コンテナの種類

植栽コンテナいろいろ

フェルトプランター

フェルトプランター
フェルトでできたプランターは、軽いうえに取っ手つきで、持ち運びがラクです。底の深いものは根菜もOKです。

菜園コンテナ

菜園コンテナ
小さなスペースでも野菜づくりが楽しめます。

ラタンハンギングバスケット

ラタンハンギングバスケット
吊り下げるタイプはベランダなどで高く設置することで日照の必要な植物に適します。また、狭い場所でも立体的にレイアウトができます。

グリーンカーテン深型750

グリーンカーテン深型750
緑のカーテン用に、貯水機能を備えた深型プランターです。

ベジトラグ®

ベジトラグ®(意匠登録済)
植床の底がVの字型になっているため、深い部分で根菜を、浅い部分で葉菜をといった混栽もできます。屈まずに腰の高さで作業ができるのもラクです。園芸療法にも活用されています。

楽々菜園丸型

楽々菜園丸型
水涸れを防ぐ貯水機能をもつ丸型のプランターです。

ウッドデコプランター

ウッドデコプランター
プラスチックと異なり、中の土の温度が安定するので、植物にとって育ちやすい環境になります。

プラスチックプランター

プラスチックプランター
軽いうえに安価なので手軽です。最近では、まるでテラコッタのように見えるものもあります。

テラコッタプランター

テラコッタプランター
通気性に優れていますが、重いのが難点です。こまめな移動が必要ない野菜に向いています。最も耐久性があり、繰り返し使えます。

こんなものも使える!

コンテナの必要条件は、たっぷり土が入ること、水が抜ける穴があることです。この2つを満たせば、基本的にはどんなものでもコンテナとして使えます。コンテナが足りないときは、土のう袋や発泡スチロールの箱も活用できます。また、トマトやナスなどの果菜類を育てるときは、コンテナに移植できる大きさになるまでは、育苗ポットで生育させます。

発泡スチロールの箱

育苗ポット

植栽コンテナで野菜を育ててみよう

この記事では、植栽コンテナの種類をご紹介しました。種類やサイズが豊富なコンテナですが、身近なものをプランター代わりにすることも可能です。小さなスペースでも、コンテナを利用して野菜を育ててみませんか?

Credit

監修/矢澤秀成

園芸研究家、やざわ花育種株式会社・代表取締役社長
種苗会社にて、野菜と花の研究をしたのち独立。育種家として活躍するほか、いくとぴあ食花(新潟)、秩父宮記念植物園(御殿場)、茶臼山自然植物園(長野)など多くの植物園のヘッドガーデナーや監修を行っている。全国の小学生を対象にした授業「育種寺子屋」を行う一方、「人は花を育てる 花は人を育てる」を掲げ、「花のマイスター養成制度」を立ち上げる。NHK総合TV「あさイチ」、NHK-ETV「趣味の園芸」をはじめとした園芸番組の講師としても活躍中。

参照元/『菜園生活 パーフェクトブック』(監修・著:藤岡成介 発行元:株式会社日本インテグレート)
協力者/藤岡成介

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