野菜苗が元気に育つ! 苗の選び方と植え付け方を徹底解説

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丈夫な苗を選び、正しく植え付けることが家庭菜園において最も大事な工程です。初心者さんにとっては、「どの苗が丈夫なの?」「接ぎ木苗って?」など、分からないことも多いと思います。ここでは、苗の選び方と植えつけ方を図解とともにご説明します。
目次
苗選びが成功の秘訣
「苗半作(なえはんさく)」という言葉があります。これは苗の良し悪しで、作柄の半分が決まってしまうという意味。それほど、よい苗を植え付けることは大切です。また、種まきと同じく、植える時期も重要になってきますから、タイミングをしっかり確認しておきましょう。
限られたスペースでいろいろな野菜を育てる場合は、市販の苗から育てることをおすすめします。また、品種によって育て方の難しさも異なるので、特に初心者は苗から育てるのがよいでしょう。
苗を選ぶときは、下図を参考に丈夫な苗を選びます。健全な苗は病害虫にも負けない株に育っていきます。
丈夫な苗とは

接ぎ木苗のメリット
接ぎ木苗(つぎきなえ)とは、台木(だいぎ)といわれる根の部分と、穂木(ほぎ)といわれるその上の部分を、接いでつくった苗のこと。これに対して、タネから育てた苗を実生苗(みしょうなえ)または自生苗(じせいなえ)といいます。
接ぎ木苗のメリットは、病気や害虫に強く、連作障害を起こしにくいこと。カボチャやカンピョウなどの病害虫や連作に強い植物を台木に、トマトやナスなどを接ぐことで、育てやすい台木の性質をもつトマトやナスの苗になるのです。
実生苗が100円くらいのところ、接ぎ木苗は約250円とやや値段が高いものの、育てやすいので野菜づくりの初心者はぜひ選んでください。また、連作障害を起こしにくいので、翌年も同じ土壌で育てることができます。
接ぎ木苗を植えるときのポイントは、苗を接いでいる箇所をできるだけ土から離すこと。穂木の部分が土に埋まってそこから根が出てしまうと、接ぎ木苗のメリットがなくなってしまいます。

トマト(左)とナス(右)の接ぎ木苗。トマトの株元には、接いだ箇所につけるクリップが残っています。成長すると自然にクリップがとれるので、クリップがついたまま苗を植えつけます。クリップは生分解性プラスチックのため、とれた後は土に還ります。
苗の植え付け方
苗を植え付けるときは、せっかく生育した苗を傷つけないよう、ていねいに扱います。また、苗は植え付けるとグングン成長します。育ったときの姿を思い浮かべて、苗と苗の間は十分にスペースをとりましょう。例えば、トマトやナスの場合は60cm以上離します。植え付け直後はずいぶんと空いているように思えますが、日当たりや風通しを確保するためにも十分なスペースは欠かせません。
用意するものは、苗、スコップ、敷きわら、元肥です。
1.穴を掘る

苗の植わっているポットより少しだけ浅く穴を掘ります。ポットから出した苗を植えたときに、株元が少し盛り上がる程度がよいでしょう。
2.元肥を入れる

掘った穴に、元肥として緩効性肥料を1苗あたり5gほど入れます。さらに完熟の堆肥を混ぜ込むとより効果的。
3.苗を取り出す

ポットから苗を取り出します。このとき、中指と薬指の2本の指の間に株元をはさんで、ポットをひっくり返すと、苗傷めずに取り出すことができます。
4.穴に植える

苗を穴にそっと入れ、土をかぶせて苗と土のレベルを合わせます。株元は強く押さえず、株のまわりを押さえて、小高い山状にします。断面が畑の畝のようになるのがベスト。
5.敷きわらを敷く

株元に敷きわらを使ってマルチングします。マルチングは乾燥防止、霜よけ、泥はね防止、雑草防止などに効果があります。株元の葉の裏側を、手の甲でそっと持ち上げるようにして、隙間なくわらを敷きます。
6.完成

苗の根が固まっていたら…
ポットから抜いた苗の根が密集して固まっている場合は、植え付けても土になじみにくく、水も吸い上げにくい状態です。ポットの底の部分の根をやさしくつまんでむしりとり、真ん中の部分に親指をあてて穴を空けるようにほぐせば側面の根を傷めません。

よい苗を、正しく植え付けよう
この記事では、苗の選び方や植え付け方をご紹介しました。「苗半作」の言葉通り、この工程で収穫の良し悪しの半分が決まります。ぜひ、正しく理解して、実践してみてくださいね。
Credit

監修/矢澤秀成
園芸研究家、やざわ花育種株式会社・代表取締役社長
種苗会社にて、野菜と花の研究をしたのち独立。育種家として活躍するほか、いくとぴあ食花(新潟)、秩父宮記念植物園(御殿場)、茶臼山自然植物園(長野)など多くの植物園のヘッドガーデナーや監修を行っている。全国の小学生を対象にした授業「育種寺子屋」を行う一方、「人は花を育てる 花は人を育てる」を掲げ、「花のマイスター養成制度」を立ち上げる。NHK総合TV「あさイチ」、NHK-ETV「趣味の園芸」をはじめとした園芸番組の講師としても活躍中。
参照元/『菜園生活 パーフェクトブック』(監修・著:藤岡成介 発行元:株式会社日本インテグレート)
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協力者/藤岡成介
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