家庭菜園に必要な道具と選び方【初心者に必須の道具&あると便利な道具】

Alexander Raths/shutterstock.com
家庭菜園を始めたいけれど、どんな道具をそろえればよいの? という方も多いのではないでしょうか? スコップやハサミなど庭いじりで使う道具は持っていても、クワなど大型の道具は持っている方は少ないですよね。ここでは、家庭菜園に必要な道具を一通りご紹介します。必要なものを少しづつ揃えて、楽しい菜園生活を送りましょう。
目次
初心者がまず揃えたい道具とは?
野菜づくりでは、クワやレーキといった専用の道具が欠かせません。スムーズに作業を進めるためにも、ある程度の道具は必要になります。これらの道具は、ホームセンターや園芸店などで購入できます。
力をかけて土を耕すクワやスコップは、実際に持ってみて、自分の手にフィットし、使いやすいものを選ぶようにしましょう。なかでもクワは、自分の身体に合ったものを選ぶのがポイント。最近では女性用に一回り小さいサイズも販売されています。いずれの道具も、きちんと手入れをすれば、使うほどに手になじんでくるものです。
カマ

雑草を刈り取る際に使うほか、ハクサイやキャベツなどの収穫にも使えます。
移植ゴテ
小型のスコップ。苗の植えつけなどに使うほか、土を混ぜたりとさまざまに使えます。
ハサミ
トマトやナスなどの収穫のほか、草花の切り戻しにも使えます。果樹の枝などは、剪定バサミなど、専用のハサミを用意するとよいでしょう。
除草ガマ
雑草の根に刃を差し込むようにして除草します。少しの力で根ごと除草できます。
ふるい(篩)
土をふるいわけます。用土の土の粒の大小を分ける際や、種まき後の覆土などに使います。
レーキ
土の表面をならしたり、刈り取った雑草を集めるのに使います。
備中グワ
クワの先が分かれているので、深く耕すことができます。
クワ
畝たて、土寄せ、除草など、幅広く利用できる家庭菜園の必需品です。
シャベル
土を掘ったり、耕したり、天地返しの際に使うほか、イモ類など根菜の収穫にも役立ちます。
麻ひも
支柱を固定するときや、果菜類を誘引する際に使います。
箕(み)
かつては竹製のものが多くありましたが、今はプラスチック製が市販されています。収穫した野菜を運んだり、穀物の選別などに使われます。土を入れたり、落ち葉を集めたりするなど、活躍の範囲が広い道具です。
あると便利な道具たち
クワやレーキなど、必要不可欠な道具が揃ったら、野菜づくりをサポートしてくれる道具類を少しずつ揃えていきましょう。
ジョウロやホースは、毎日の水やりに必要なものですから、容量が大きめで、かつジョウロはハス口が取り外せるもの、ホースは手元で水量が調節できるものがおすすめです。
最近では、ひとつで2つ分の働きをするものもあるので、自分の使いやすいタイプを選んでください。また、ペットボトルなどを上手にリサイクルして使ってもよいでしょう。
ホース
長さは菜園の広さによって異なりますが、手元で水の量が調節できるものが便利です。
ジョウロ
野菜苗への水やりのほか、液肥を施す際にも使います。ハス口が取り外せるものがおすすめです。
ガーデンホーレーキ
「ホー」と「レーキ」の用途が一緒になったものです。手元の土を手軽に耕したり寄せたりできます。
メジャー
畝の幅や株間を計るのにあると便利です。
霧吹き
葉水をしたり、液肥や薬剤などを薄めて散布するときに使います。
計量カップ
液肥などを正しく薄める際に計測するために使います。
ペーパータイ、結束バンド
果菜類を誘引する際や、支柱への結びつけに使います。都度紐を切る必要がなくて便利。
土入れ
口が斜めに広く開いていて、土をすくい入れやすい形になっています。
育苗トレイ
種子を播き、苗を育てるためのトレイです。ひとマスの大きさは大小さまざまです。
ハンドホーキ
土やわらなどをさっと掃いて片付けるのに重宝します。
蚊取り線香
作業中の虫さされの予防に。
服装は動きやすさを重視
野菜づくりには、服装も大切です。普段着やスニーカーでは、あっという間に泥だらけになってしまうので、野菜づくり専用の、汚れてもいい、そして動きやすい服や靴を用意しましょう。
最近では、ガーデングッズとして、おしゃれなエプロンや長靴も売っていますので、お気に入りのものを見つけてください。長靴はやわらかな素材を選ぶとしゃがんでも作業がしやすいでしょう。
夏場でも、蚊をはじめ虫に刺されたり、日に焼けるので、必ず長袖長ズボンで。熱中症対策として、帽子も忘れずに。
グローブ
手袋や軍手は、土の汚れやケガから手を守ってくれます。力仕事の際にも便利です。
長靴
土の汚れや水濡れを防ぎます。ぬかるんだ畑も、長靴があれば大丈夫です。
エプロン
服が汚れるのを防ぎます。道具類をしまっておけるポケットつきがおすすめです。
リサイクルでひと工夫
身近なものの中にも、野菜づくりに使えるものはいろいろあります。例えば卵が入っていたケースです。底部にキリで穴を開ければ、育苗トレイとして使えます。
そのほかにもペットボトルをカットして土入れにしたり、発泡スチロールの箱も底部に穴をあければプランターとして活用できます。

また幅10cm、長さ20cm、厚さ3cmほどの板があれば、土をならしたり、種まき後の鎮圧にも使えます。
家庭菜園に必要な道具を揃えよう
今回の記事では家庭菜園をより一層快適に行うため、必須の道具から、あると便利な道具までをご紹介しました。服装は汚れだけでなく、虫対策にもなりますので、四季を通して長袖長ズボンがおすすめです。
Credit

監修/矢澤秀成
園芸研究家、やざわ花育種株式会社・代表取締役社長
種苗会社にて、野菜と花の研究をしたのち独立。育種家として活躍するほか、いくとぴあ食花(新潟)、秩父宮記念植物園(御殿場)、茶臼山自然植物園(長野)など多くの植物園のヘッドガーデナーや監修を行っている。全国の小学生を対象にした授業「育種寺子屋」を行う一方、「人は花を育てる 花は人を育てる」を掲げ、「花のマイスター養成制度」を立ち上げる。NHK総合TV「あさイチ」、NHK-ETV「趣味の園芸」をはじめとした園芸番組の講師としても活躍中。
参照元/『菜園生活 パーフェクトブック』(監修・著:藤岡成介 発行元:株式会社日本インテグレート)
協力者/藤岡成介
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