ベビーリーフは、レタスやルッコラ・ホウレンソウなどの若い葉菜の総称です。ベビーリーフミックス、スーパーで購入したことある方も多いですよね。今回は、ベビーリーフを種から育てて、収穫する方法をご紹介します。発芽から、20~30日で収穫できて、栽培・管理も、ポイントだけおさえておけば、初心者さんでも簡単にできますよ。また、真夏を除く3~10月くらいまで、種まき可能なのも嬉しい点。食べ終わったら次の種まきをしておけば、長期に渡り、収穫可能です。

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種まきしてみましょう

野菜を育てる際、「買ってきた苗を植える」か「タネを買って自分で苗を育てて植える」か、2つの始め方があります。一般的には苗を買って植えるほうが、時間もかからず手軽で、初心者さん向きです。

一方、タネを購入して育てる場合、種類によって難易度が違います。温度管理や水やりのタイミングなどの加減が難しい種類から、播いてから短期間で収穫できる種類までありますので、タネを購入する前に調べておくといいですね。

タネから育てる野菜で、初心者さんにもおすすめできる種類は、ベビーリーフ・水菜・小松菜・シソ・ルッコラ・ラディッシュなどです。今回はその中の1つ、ベビーリーフを植えてみましょう。

5種類の形や色の違うベビーレタスが入っている種

今回使ったタネは、5種類の形や色の違うベビーレタスが入っているものです。種苗会社によって、入っているタネの種類は異なりますが、ベビーリーフの育て方は一緒ですので、ご安心くださいね。

タネ袋がこちら。

種袋

このタネ袋には大切な情報が詰まっていますよ。まずは、植え方や播きどき、適温をチェックします。発芽までの日数も書いてあると、「まだ出てこないけど失敗したの? 待っていれば出てくるの?」とやきもきすることがありませんね。

また、タネにも有効期限があることをご存知ですか? 発芽率が下がってしまうため、有効期限はおおよそ1年ほどに設定されています。余ったタネは、きちんと密閉し冷暗所で保管し、1年以内に使い切るようにしましょう。

やってみよう! ベビーリーフの種まき手順

それではさっそく種まきスタート!

<揃えておく材料はこちら>

◯器(ベビーリーフは根が深く張ることはないので、プランターの深さは15cmほどあれば充分です)

◯ベビーリーフのタネ(ホームセンターや園芸店・100円ショップにも売られています)

◯鉢底ネット

◯鉢底石

◯土(一般的な培養土)

鉢の準備をします

鉢の準備をします

鉢の底に開いている穴の上に鉢底ネットを置き、粘着テープで固定します。置くだけだと、ずれてしまい、土が出てしまうこともあるので、四隅をしっかりテープでとめておきましょう。

そのあと、鉢底石を2~3cm入れます。よくどのくらい入れたらいいかと聞かれますが、鉢底石の役割は、土をじめじめさせず、水はけをよくすること。少なくても役割を果たせませんが、あまり入れすぎると土の量が減り、根を張るスペースが狭くなります。目安は、鉢の大きさ(深さ)の1~2割にしましょう。

器に土を入れます

器に土を入れます

器に土を入れます。今回は一般的な培養土にしましょう。ホームセンターなどで手に入りやすいもので大丈夫です。通常、種まきには、清潔な土がよいので、バーミキュライトや赤玉土などが使われますが、それはタネを発芽させたあと、畑などに移植することが前提です。今回はこのプランターのまま大きく栽培していくので、培養土を使用します。

土は器のふち2~3cmほどのところま

土は器の縁から2~3cmほどのところまで、しっかり入れます。このくぼみが少ないと、水やりした際に土が外に流出してしまいます。土と一緒にタネが外にこぼれる可能性もあるので、必ず指関節1つ分はあけておくようにします。

逆に、ふちから5cmなど深く開けておくのも、避けます。土の量が少ないことで、根を張るスペースが狭くなったり、株元に光が届きにくくなったりして、成長に影響が出ます。

タネを播きます

:種を蒔きます

まず、全体に水をかけて、土をぬらしておきましょう。

浅い溝を作り、タネが重ならないように均一に種をまきます。タネを播いたら、ごく薄く土をかぶせて、軽く手のひらで押さえます。

両サイドにある土を、親指と人差し指でつまんで、かぶせる

ベビーリーフのタネは、土を厚くかけてしまうと芽が出てきません。両サイドにある土を、親指と人差し指でつまんで、かぶせるくらいで充分です。

水をあげましょう

タネを播いたら、じょうろを使用して水をあげます。この時、水の跡が付くほど勢いよくあげてしまうと、今までやってきたことが台無しに。そーーーっと慎重にあげましょうね。

置き場所とその後の管理方法

タネを播いたプランターは、日当たりがいい場所に置きましょう。5~8時間、日差しを遮るものがないことが理想です。また、タネを播いたら、そのあと発芽するまで毎日水やりをします。土が乾いていると芽が出ませんので、水を切らすことがないように注意しましょう。

種まきから6日後、発芽しました

種まきから6日後、発芽しました

タネ袋には発芽まで2~4日と書いてありましたが、ちょっと出てくるまで時間がかかり、6日ほどで芽が出てきました。その時の天候により、日数は前後しますので、様子を見るのも種まきでは大切ですね。

1回目の間引きをしてみよう

このまま、すべての芽を大きくできればいいのですが、そうもいかないのが種まき…。選抜していって、最終的には、このプランターの中に15本くらいになるよう減らし、残ったリーフを大きくしていかねばなりません。この作業を「間引き」と言います。

芽が出そろってきた頃、1回目の間引きをしてみましょう。

タネが重ならないように蒔いたつもりですが、やはり同じところから出てきていますよね。まずは、重なっている芽を整理整頓してみます。ポイントは、しっかりしているものは残すことと、重なって出てきているものを整理すること。手で簡単に抜けるので、根ごと抜き取りましょう。

間引き前

●間引き前

間引き後

すっきり

すっきりしました! 「もったいなくてできない」と思うかもしれませんが、ここは思い切って、間引いてみてくださいね。

若葉の味を楽しむ

間引いたものも、おいしく食べられますよ。若葉の味を楽しんでみては?

2回目の間引きをしてみよう

すっきりした1回目の間引きから5日後、もうこんなに大きくなっていました。

また間引きします

また間引きします。今度は、葉が重なっているところを見つけて、抜いていきます。

3回目の間引きをしてみよう

2回目の間引きから3日後の様子を見てみると…

2回目の間引きから3日後の様子を見てみると…

本葉が出てきて、段々とベビーリーフの形をしてきましたね。さらに3回目の間引きです。今度は、大きくなってきた葉を選んで、間引いていきます。

栽培のコツは間引き!

ベビーリーフの栽培のコツは、ちょっと大きくなってきたな、と思ったら間引きして食べる、を繰り返すこと。芽はそのままにせず、必ず間引きをしてください。

間引きした葉は、たくさんの収穫量はないものの、ちょっとした添え物程度には充分使えます。

冷奴に

この日は冷ややっこに添えてみました。根もきれいに洗えば、食べられますよ。

庭に採れる野菜があると、ちょっとほしい時に便利に使えます。農薬も使っていませんから、安心して安全な野菜を口にすることもできますね。特にベビーリーフは簡単に育てられるので、家庭菜園ビギナーさんにはぴったり♪ ぜひチャレンジしてみてくださいね。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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