球根類のほとんどは開花後、その年の生育が短期間で終了してしまいます。球根は正しい方法で掘り起こして保存をするとまた開花を楽しむことができます。今回は球根の管理のコツと秋植えの球根を紹介します。
球根花の花後管理
球根の掘り上げと保管をしっかり行いましょう!
球根類のほとんどは開花後、その年の生育が短期間で終了してしまいます。翌年に開花する球根を太らせるには、開花後すぐにお礼肥えとして速効性肥料を施用します。日本の梅雨から夏にかけての気候条件から、地上部の葉が枯れてきたら球根を掘り起こして、風通しのよい陰で保存することが望まれます。また、親球についている子球を栽培すれば、立派な球根になります。
球根の堀り上げ方
①花が終わりかけたら早々に茎ごと切り取ります。必ず葉を残します。葉を1枚でも多く残すことで球根は太ります。
②お礼肥えとして液肥などを与え続けます。
③葉が約3分の1~半分黄色くなり元気がなくなったら、晴れた日に掘り上げます。5月末~6月頃が適しています。
球根の消毒について
薬品を使わなくても保存はできますが、乾燥前に薬品を使って消毒する方法があります。
①球根を掘り上げたら水洗いします。
②消毒薬を薄め、約30分浸します。球根消毒用薬剤:ベンレート・オーソサイド・トップジンM等
※液に浸す時は、始めから球根をネットに入れて浸すと楽です。また粉末の薬剤をまぶすときには、ビニールに入れて振るといいでしょう。
球根の保管
①土を落とし、葉をつけたまま(必要な場合は消毒する)日陰で1週間程度乾燥させます。
②十分に乾いたら葉を切り取り、古い皮や根、茎を取り除きます。凍らないようにし、春まで保存します。
③ネットなどに入れ(ダンボールや紙袋・バケツでも可)風通しの良い涼しい場所(日陰)を選び、秋まで保管します。こうして、植え付け時期を待ちます。お礼肥えとして液肥などを与え続けます。葉が約3分の1~半分黄色くなり元気がなくなったら、晴れた日に掘り上げます。5月末~6月頃が適しています。
●ポイント
球根は、十分に乾燥させてください。カビや腐りの原因になります。涼しい場所でも、ビニール袋に入れての保管は球根を腐らせます。
球根花の病気について
アブラムシやウイルスなどの発生があります。ウイルス病は、花に白や黄色の斑が入ったり、部分的に花色が濃くなりますので、覚えのない斑入りの花が咲いたら注意が必要です。
春までワクワク! 秋植え球根
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