野菜やハーブ、果樹などを育て、美しい庭づくりと収穫の両方が楽しめるキッチンガーデン。今回はコンパニオンプランツについてご紹介します。防虫や植物の成長を促す効果が期待できるコンパニオン・プランツは、狭いスペースでの栽培にも重宝します。
キッチンガーデンにはコンパニオン・プランツを合わせましょう!
キッチンガーデンのある暮らしはこれから注目のライフスタイル?
最近の園芸業界の植物動向をみると、急激に野菜苗、ハーブ苗、フルーツ苗の需要が伸びています。
美しい花やガーデンの景観を楽しむだけでなく、暮らしの食文化でもあるキッチンガーデンは、私たちに収穫の喜びを与えてくれます。自分で育てたものを食したり、ポプリやお茶にするといった楽しみは女性だけでなく、男性にも人気があります。夫婦でキッチンガーデンを楽しむ姿は、とても素晴らしい生活スタイルです。
欧米のガーデンセンターでは、専用の縁取り(エッジ)や小さな収納倉庫、育苗用の小さなハウス(温室のようなもの)など、キッチンガーデンに必要なグッズが充実しています。
日本でも、戸建の住宅だけでなく、ベランダやテラスなどの狭いスペースをうまく活用した演出が、今後も増えていくことでしょう。通常の花壇にハーブやフルーツを積極的に選択していくのもよいでしょう。
コンパニオン・プランツとは?
欧米のガーデニングには、『コンパニオン・プランツ』という概念があります。コンパニオンとは「仲良し」という意味です。
コンパニオン・プランツは、野菜や果樹と一緒に植えることで、害虫を防いだり、生育をよくしたり、さまざまな効果が期待できる植物のことです。ハーブ類などがコンパニオン・プランツとして多く用いられています。
例えば、キッチンガーデンの花壇の縁取りに、線虫の発生を抑制するマリーゴールドを一緒に植えることにより、病害虫の対策になります。また、ラベンダーの芳香は、蚊を寄せ付けにくく、私たちの暮らしにも役立ちます。
このように、植物とコンパニオン・プランツをうまく組み合わせて植えましょう。ただし、組み合わせによっては、互いに生育が悪くなることもありますので、注意が必要です。
食の安全を考慮して…
異常気象や生態系のバランスが崩れたことから、都市部を中心に住宅エリアに至るまで、病害虫が蔓延しています。薬で対応することもできますが、安全な食への意識から、化学薬品は避けようとする考えが広がっています。すでにオーガニック農法や有機農法が注目されていますが、これからは造園分野でも意識が高まっていくでしょう。
新着記事
-
ガーデン&ショップ
「第3回 東京パークガーデンアワード 砧公園」 ガーデナー5名の“庭づくり”をレポート!
第3回目となる「東京パークガーデンアワード」が、東京・世田谷区にある都立砧公園でキックオフ! 作庭期間は、2024年12月中旬に5日間設けられ、書類審査で選ばれた5名の入賞者がそれぞれ独自の手法で、植物選びや…
-
宿根草・多年草
花束のような華やかさ! 「ラナンキュラス・ラックス」で贅沢な春を楽しもう【苗予約開始】PR
春の訪れを告げる植物の中でも、近年ガーデンに欠かせない花としてファンが急増中の「ラナンキュラス・ラックス」。咲き進むにつれさまざまな表情を見せてくれて、一度育てると誰しもが虜になる魅力的な花ですが、…
-
ガーデン&ショップ
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園で始動
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストが、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台に、いよいよスタートしました。2024年12月には、…