しばらく花瓶に飾っておいた枝葉が発根を始めて、その生命力に感動したことはありませんか? 植物の中には、枝葉を水や土に挿しておくと発根し始め、そのまま成長して独立した株になる能力を備えたツワモノがいます。このような繁殖法を「挿し木」といい、タネ播きと違って元の株とまったく同じ性質のクローンが得られるのが特長です。それらの発根しやすいツワモノ植物を水耕栽培して、事のなりゆきを見守るのも楽しいもの。特に根の成長は著しいので、たくましい生命力を目にして元気をもらうのも一興です。

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花束に入っていたニューサイランが鉢植えに!?

いただいたブーケに脇役として入っていた、美しいボルドー色のニューサイランの葉。ほかの花が終わったので処分しようとしたところ、このニューサイランが発根を始めているではありませんか。このあとどうなるのか興味津々になったので、コップに挿して窓辺に飾っておくことに。その後も発根を続け、さらには出葉し始めました。毎日水を替えて、そのままおいたところ次々と葉を出し、2カ月後にはなんと8枚に増量。そこで鉢上げし、花材だった古い葉は切り取りました。土に植え替えられたのちは、イキイキとした表情に! 観葉植物として第二の人生を踏み出した、愛すべきど根性ニューサイランです。

発根して楽しめる植物あれこれ

水耕栽培は、すべての植物に向くわけではなく、一部のツワモノのみといえます。そこで、ビギナーでも比較的失敗なく水耕栽培できる、生命力旺盛な植物をピックアップしました。スタートに適した時期は、植物の成長が著しい5〜9月です。枝葉を採取する場合は、若々しく勢いのあるものを選び、水分を吸収しやすいように、よく切れるカッターでスパッと切り取ることがポイントです。

ゴールデンポトス

室内に置いていてもぐんぐん枝葉を伸ばす、手間いらずで人気の観葉植物です。葉と根、両方の早い成長を見守るのも楽しく、3日に一度の水替えでOK。観葉植物では、ほかにアイビー、ドラセナ、フィカス・ウンベラータ、ツユクサの仲間なども水耕栽培ができます。

アボカド

完熟したアボカドのタネを取り出し、水耕栽培にチャレンジしてみましょう。タネは表面のぬめりがとれるまでスポンジなどでこすり洗いしておきます。タネのとがっているほうを上に、平らなほうを下にし、爪楊枝で斜め上から3カ所刺して水を張ったコップに浮かせましょう。水に沈ませると呼吸ができなくなって腐ってしまうので、タネの半分までが水に浸かる程度にするのがポイント。毎日水を取り替えて見守るうちに、硬いタネがカパッと割れて発芽し始めた時には感動ものです!

ミント

ミントをはじめハーブ類は生命力が強く、水に挿しておくと発根するものが多く見られます。スーパーで買ってきたミントを水に挿して発根させ、苗として鉢上げするのも、実用的で楽しいもの。ほかにバジル、コリアンダー、オレガノなどが向いています。

タマネギ&長ネギ

タマネギや長ネギ、ワケギ、セリ、ミツバなど、スーパーで並んでいる時から根が出ている野菜は水耕栽培しやすいうえに、薬味として利用できるので、キッチンの窓辺に置いておくと便利。キッチンに立ちながら毎日の変化を観察し、使いどきを見越して献立を考えるのもワクワクします。

Credit


取材&文/長田節子
ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。
https://twitter.com/passion_oranges/

Photo/ 1)finchfocus/ 3)Pong Wira/ 4)IngridHS/ 5)13Smile/ Shutterstock.com

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