朝夕、めっきり涼しくなりましたね。日中も陽射しは穏やかで、吹く風もさわやか──。
花や野菜の世話をしながら屋外で身体を動かすのがとても心地よい季節です。さあ、今月もいろいろな庭仕事を楽しみましょう。10月の庭仕事をご紹介します。

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作業①バジルのタネでダイエット

バジルシード
Thanrada Homs/Shutterstock.com

ダイエット食品として注目されているのがバジルシード、つまりバジルの種子。10月になると、夏から家庭菜園で育ててきたバジルには花穂が伸び、タネができ始めます。タネが完熟するのを待って収穫し、ダイエットに大いに利用しましょう。

バジルシードの効果とは?

バジルシードは水を注ぐと、約5〜10分で30倍に膨らみます。なので、そのまま食べたり、ヨーグルトやジュースに加えて摂取すると、かなりの満腹感が得られ、ダイエットにつながります。

腸内環境を整え、肥満も改善!

また、バジルシードは約50パーセントが不溶性食物繊維なので、腸内環境を整えるのに役立ちます。さらに、青魚に多いDHA(ドコサヘキサエン酸)と同じタイプの不飽和脂肪酸が含まれているので肥満改善の効果が期待できます。

バジルシードの食感は?

プリプリ、ツルッとしていて、タピオカのような食感。体型維持に気をつかうモデルさんたちに大人気で、東南アジアではデザートとしてよく食べられています。

バジルシードの収穫法は?

バジルの花
TongFotoman/Shutterstock.com

花穂にできタネがしっかりと硬くなり、充実してきたら収穫し、タネを軸から外して軽く水洗いします。その後、風通しのいい日陰で乾かし、完全に水気がなくなったら煮沸消毒したガラス瓶などに入れて保存しましょう。

バジルシード
Indian Food Images/Shutterstock.com

使うときは適量をスプーンですくい取り、水を注いでそのまま食べたり、ヨーグルトやジュースに加えたりします。クッキーを手づくりするときに加えるのもオススメです。

通販でも

バジルシードは通販でも手に入れることができます。

作業②シソの実の塩漬けをつくる

シソの実
EQRoy/Shutterstock.com

シソも10月になると花穂を伸ばし、種子をつけ始めます。花穂を収穫し、シソの実の塩漬けをつくっておくと、シソのいい香りがいつまでも楽しめます。

[シソの実の塩漬けの作り方]

  1. 花穂を収穫し、シソの実を軸から外す。
  2. それを一晩水に浸けてアクを抜く。
  3. 一晩経ったらザルに上げて水を切り、さらにキッチンペーパーで水気をよく拭き取る。
  4. シソの実の重さの8%の粗塩を振り、よく混ぜる。
  5. 梅酢を小さじ1〜2加える。
    梅酢を加えることでシソの実の色変わりを防ぐことができ、保存性も高まります。
  6. 煮沸消毒したガラス瓶などに入れて、冷蔵庫で保存する。

こうしてつくったシソの実の塩漬けは1カ月ほどすると塩辛さの角が取れて、風味も増します。おにぎりに混ぜたり、冷や奴の薬味にしたりして楽しみましょう。

炊きたてのご飯で作るシソの実ご飯もおすすめです。

[シソの実ご飯の作り方]

シソの実ご飯
jreika/Shutterstock.com

・炊きたてご飯
・シソの実の塩漬け
・ミョウガ(みじん切り)
・ちりめんじゃこ
・その他お好みの具

炊きたてのご飯に上記の材料(それぞれ適量)を加えて、軽く混ぜるだけ。さわやかな秋の朝にピッタリの美味しいご飯のでき上がりです。

作業③青いトマトをヌカ漬けにする

青いトマト
Rom2/Shutterstock.com

家庭菜園ではトマトがいまも実り続けていますが、朝夕の気温が下がってくると、次第に赤くなることができなくなります。でも、青いトマトを捨ててしまうのはもったいない。

半分に切ってヌカ床に入れ、ヌカ漬けにしましょう。3〜4日ほどすると、えぐみが抜けて、ちょっと酸味のある美味しいヌカ漬けになります。

作業④ニンニクの植え付け

ニンニクの植え付け
alicja neumiler/Shutterstock.com

10月はニンニクの植え付けの適期。プランターでも栽培できますので、ぜひ挑戦してみましょう。

用意するものは?

・ニンニクの種球(園芸店、ホームセンター、通販などで購入)

・深さ25cm以上のプランター

・野菜用の培養土

・完熟堆肥(牛糞堆肥など)

・苦土石灰

・化成肥料

植え付け前の準備は?

植え付けの3週間前に、培養土に完熟堆肥、苦土石灰、少量の化成肥料を混ぜ、そのまま寝かせておきます。

こうして土づくりをしておくと、植え付け後の生育がよくなります。これは他の野菜でも、また草花類でも同じ。いわばガーデニングの基本なので、ぜひ覚えておきましょう。

植え付け方は?

  1. 種球をほぐして、ニンニクの鱗片を1片ずつにします。
    薄皮は剥いても、剥かなくてもOK。ただし、剥いたほうが水分や肥料分の吸収がよくなり、生育が早まります。
  2. プランターに3週間寝かせておいた土を八分目ほどまで入れます。
  3. ニンニクの鱗片を一つずつ、15cm間隔で植え付け、4〜5cmくらい覆土します。
  4. たっぷり水やりをして、植え付け完了です。

その後の作業は?

[芽かき]
植え付け後30日ほどで発芽します。1株から2本芽が伸びていたら、生育のよいほうを残して、芽をかき取りましょう。このとき、残すほうも抜けてしまわないように、株元をしっかり手で押さえておくことが必要です。

[追肥]
・1回目……12月頃、株元に完熟堆肥ひとつかみと少量の化成肥料を散布します。
・2回目……2月中旬。上記と同様に追肥を行います。

[トウ立ち]
4〜5月頃、まっすぐな花茎が伸び始めます。これをトウ立ちといいます。花を咲かせてしまうと地中のニンニクに養分が行かず、大きくなりませんので、花茎を引き抜きましょう。手で引っ張るとスポッッと簡単に抜けます。この花茎は、ニンニクの芽として炒め物などにして食べられます。

収穫は?

6月、葉が黄色くなり始めたら収穫期です。作業はなるべく晴天の日に行いましょう。

保存法は?

しばらく日向に置いて乾燥させ、茎が乾いたら2〜3束ずつ束ねて、雨の当たらない軒先などに吊るして保存します。

作業⑤秋まき野菜、秋まき草花などの種まき

10月は秋まき野菜や秋まき草花の種まきの適期です。

播き方などは、前回、「9月の庭仕事」で紹介しましたので、今回は種まきができる植物名だけを挙げておくことにしましょう。

[野菜]

ビーツとシュンギク
(上)ビーツ(下)春菊 Ulada・PotaeRin/Shutterstock.com

パクチー、ビーツ、春菊、ほうれん草、リーフレタス、葉大根など。

[草花]

ニゲラとジギタリス
(左)ニゲラ(右)ジギタリス

ペチュニア、ニゲラ(クロタネソウ)、カンパニュラ、ジギタリスなど。

[ハーブ]

ダイヤーズカモミールとジャーマンカモミールとチャイブ
(左)ダイヤーズカモミールとジャーマンカモミール(右)チャイブ

タイム、カモミール、チャイブなど

Credit

文/岡崎英生(文筆家・園芸家)
早稲田大学文学部フランス文学科卒業。編集者から漫画の原作者、文筆家へ。1996年より長野県松本市内四賀地区にあるクラインガルテン(滞在型市民農園)に通い、この地域に古くから伝わる有機栽培法を学びながら畑づくりを楽しむ。ラベンダーにも造詣が深く、著書に『芳香の大地 ラベンダーと北海道』(ラベンダークラブ刊)、訳書に『ラベンダーとラバンジン』(クリスティアーヌ・ムニエ著、フレグランスジャーナル社刊)など。

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