失敗しない花壇づくりは、場所選びからスタート。日当たりと水はけの状態を確認したら、レンガや仕切り材で縁を区切って花壇を作ります。ご紹介の例は、手作りでリーズナブルに仕上がる嬉しい方法です。6つの例を参考に、お気に入りの花壇スペースを作って、草花を植えてガーデニングを始めましょう!
目次
失敗しない花壇づくり2つのポイントは、日当たりと水はけ
ガーデニング&園芸の一番の楽しみ、花を育てる場所「花壇」をつくってみましょう!
花壇は自分でDIYして作ることができますが、失敗しない花壇づくりには、2つのポイントがあります。まず一つめは、日当たりです。一日中、日が当たっている場所か、半日陰か、それとも日が当たらない日陰かをチェックします。日当たりの具合を知ることで、そこへ植えるのに適した植物が決まります。2つめは、その場所の土はどんな状態かをチェック。水はけがよい場所かどうかを知るためには、ジョウロで水を撒き、数秒で水がひけたらOKです。さあ、植える場所が決まったら、どんなデザインにするか。バリエーションを見てみましょう。
花壇デザインバリエ1「レンガを使う」
オーソドックスで手軽な縁取りの方法は、レンガを利用すること。花壇スペースの輪郭に沿って、レンガを置いてみましょう。写真のように、地面を少し掘って、レンガを半分埋めながら斜めにするとオリジナル感アップ。花壇を縁取る素材や高さによって庭の雰囲気が変わります。
花壇デザインバリエ2「芝生をくり抜く」
芝生を丸く切り取り、周囲にシルバーリーフのシロタエギクをぐるりと一周植え、その中へ黄花のベゴニアをたっぷり植えた花壇。シンプルなのに目をひく花壇の好例です。
花壇デザインバリエ3「自然石で縁取る」
芝生と花壇をくっきりと石材のブロックで区切った花壇。アールを描く縁取りがリズミカルです。芝生と花壇を区切るには、レンガや石材のほか、擬木、アルミや樹脂製など、いろいろな素材が見つかります。洋風のナチュラルな庭をつくる人には、英国の自然石「コッツウォルドストーン」も人気です。
花壇デザインバリエ4「エッジング材で仕切る」
芝生と花壇をくっきり分けているのに、縁取りの素材が見えない花壇。手前に茂るギボウシやアスチルベ、奥に咲くフロックスなど、植物の形や花の色が際立って見えます。花壇の縁には、エッジング材と呼ばれる花壇用のプラスチック製などの仕切り板が埋め込まれていて、芝生が花壇の中に広がらないようにしています。縁に柵などの構造物がないことで、低く茂る植物が隠れない花壇になります。
花壇デザインバリエ5「塀を背景に利用する」
既存の塀に沿って花壇をプラスして、庭デザインをリニューアルするのも方法です。背景に壁面があることで、つるバラやクレマチスなどを壁に誘引して花のスクリーンをつくったり、公道沿いならば道ゆく人にも楽しんでもらえるような季節の花壇に。花を植える場所ができると、生活が変わりますよ。
花壇デザインバリエ6「レイズドベッドを作る」
もし、花壇をつくりたい場所がコンクリートで覆われていたり、土がカチカチでスコップが入らなかったり、もしくは土壌改良が難しい場所だったら、写真のように枠で縁取られた高さのある植栽升「レイズドベッド」がオススメです。植える場所が高い位置なので、屈まずに手入れができるのもレイズドベットのいいところ。でも、家の壁に植栽升をぴったり沿わせるのは避けましょう。理由は、湿った土が外壁にずっと接していると、家の中に虫を呼んでしまうからです。もし、家に沿って花壇を作るならば、外壁と少し離して花壇の縁を作れば大丈夫です。花壇づくりは手に入りやすい材料で安く仕上げるDIYも楽しいですが、プロに相談するのも方法。思いがけないアイデアで素敵な花壇ができますよ。
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Credit
文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
Photo/ 1,3)ConstansMe/ 2)JN-chantalao/ 4)Adisa/ 5)Ozgur Coskun/ 6)Elena Elisseeva/ 8)Voss Tau/ 9)Del Boy/ Shutterstock.com
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