一年に一度、バラが咲き誇る季節が過ぎ、その後、あなたが育てているバラの調子はどうですか? 順調に生育している四季咲き性や返り咲き性の品種は、二番花、三番花と繰り返し開花しているでしょうか。ここでは、当サイトで冬にご紹介した、あまり生育が順調ではないバラのその後の様子と、春以降のお手入れについてご紹介します。
目次
5年も育てているのに、大きくならない株

冬にバラの専門家に成長診断をしてもらったところ、「万年一年生のような株」と言われてしまった栽培5年以上のブッシュローズ‘シェアリング・ア・ハピネス’。不調の原因は、適した時期に施肥をしなかったことや、水切れと加湿を繰り返していたことなどがあげられました。まずは改善策として、冬に新しい土への植え替えと施肥、そして、株の姿を整える冬の剪定を行いました。
それまでの作業の様子は、以下の2つの記事をご覧ください。
冬のお手入れ後から春の開花まで


2月上旬の剪定後、3月中旬には新芽が吹き始め、みずみずしい葉っぱが展開。4月の中旬には葉数が増え、つぼみも膨らみました。

この‘シェアリング・ア・ハピネス’の株は、これまで一枝に1〜2輪開花していた印象でしたが、手入れ後は房咲きになって多数の花を咲かせてくれました。

花色も前年に比べて発色がよく、これまでの様子とは違う咲き姿に。冬の植え替えと適期の肥料は、とても大切な作業だと実感。
三番花のつぼみがついた6月下旬

二番花は伸びがよい枝にだけ咲きました。さらに枝が長く伸びてきたので、黄色い支柱で支えながら成長を見守ってきた6月下旬、複数の枝先につぼみが見え始めました。春の株姿と比べると全体的にボリュームアップしてきましたが、まだまだ株のボリュームが少なく感じます。これから真夏に向けて体力を温存させるため、三番花は咲かせないよう、お手入れを行います。
株を充実させる剪定とピンチ

長く伸び、つぼみがつき始めた枝の上部1/3を切り取ります。この後、切った所の下にある葉柄の付け根から新芽が吹き、成長が進むと枝が太り充実することを期待した剪定です。

株全体をよく見ると、株元から新しいシュートが伸びていました! 先端にはつぼみがあるような気配。コンパクトな株のシュートは、葉数が少ないまま咲かせてしまうと、枝が充実する前にエネルギーを消耗します。先端を摘み取るピンチで、枝を充実させましょう。

葉柄のすぐ上でピンチをすると、新しく発生する芽がまっすぐ伸びないので、葉と葉の間で切るとよいようです。

6月下旬についたすべてのつぼみがある枝の、上部を切り落とした状態。少しコンパクトになりました。これから迎える夏本番は、特に水切れさせず、新しい葉を大切に管理します。

春からついている葉には、ハダニなどで少し傷んだものもあります。時々葉水をしながら病害虫の発生に注意して、秋バラに向けて育てていきましょう。

二番花、三番花の開花後や、葉色が全体に黄色味が強いなと感じたら、肥料を施すとよいでしょう。
Credit
写真&文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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