元気に植物を育てるためには欠かせない培養土。ガーデンで一番よく登場するのは、基本となる黒土や赤玉土ですが、他にもとてもたくさんの種類の土があります。今回は、シーンに応じて使い分けたい、応用編の土壌資材についてご紹介します。

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植物を生き生き育てる環境をつくる。色々な性質の土壌資材

一口に「良い土」と言っても、植物によって好む環境は様々です。水はけが良い土を好むもの、たっぷりと肥料を含んだ土で大きく育つもの、酸性土壌を嫌うもの…。ガーデンで育つ草花は、基本の黒土+赤玉土の配合で大丈夫な場合がほとんどですが、例えばランの花などは全く違う環境を好みます。それぞれに適した環境で育ててあげるために、基本の土に+αで準備したい資材をご紹介。また、ガーデンや鉢植えをワンランクアップさせるための応用資材も併せて紹介します。

専用土と土壌資材9選

鹿沼土

鹿沼土

鹿沼土は、肥料分をほとんど含まない黄色の玉土。軽石のように多孔質で、通気性と保水性が高いという特徴があります。水はけと保水性を良くするために他の用土に混合するほか、過湿や肥料を嫌う植物の土として使用します。性質は赤玉土と似ていますが、酸性を強く持つためハーブの栽培には向きません。

苦土石灰

苦土石灰

苦土石灰は石灰(炭酸カルシウム)にマグネシウムを混ぜたもの。石灰は、酸性を中和する力があるので、酸性土壌を嫌う植物を育てる時に利用します。また、植物の生育を助けるミネラルであるカルシウムも、マグネシウムの補給としても活躍。苗を植え付ける一週間ほど前に、土に混ぜ込んで使いましょう。

草木灰

草木灰

草木灰は、苦土石灰と同様に酸性の土を中和する資材の一つ。カリウムとリン酸が多く含まれていることが特徴です。酸度の調整に使うときは、カリウムが過剰にならないように苦土石灰と組み合わせて使うのが一般的。草木灰は即効性が高いため、土に混ぜ込んで元肥としての使用はもちろん、追肥としても利用できます。

ランの土

ランの土

大部分の植物をカバーできる基本の土の配合については、以前お伝えしましたが、植物によっては好む環境の性質が大きく違うものもあり、専用の培養土が販売されています。その代表例の一つがラン。ランの土は、粗目の鹿沼土や軽石を中心にしたものが多く、非常に通気性と水はけがよい配合になっています。

サボテンの土

サボテンの土

サボテンや多肉植物も、庭の草花とは異なる性質の培養土で育ちます。サボテン栽培に向く土は、粒の小さな赤玉土や鹿沼土などを中心とした培養土。根腐れの原因となるので、通気性と水はけの良さを確保することが重要なポイントです。

タネ播きの土

タネ播きの土

タネを播くときはどんな土を使っていますか? そう、タネ播きにも専用の土があるのです。タネ播き用の土は、清潔であり、通気性・排水性・保水性が良いことが条件。もちろん普通の培養土でも発芽しますが、専用土を使うと発芽率が高く病害虫が発生しにくいので、ぜひ一度お試しください。

バークチップ

バークチップ

ウッドチップの中でも樹皮から作られ、大きくて丸みを帯びたバークチップは、地面に敷くマルチングとして使います。株元を覆うと保湿・保温がされると同時に、雑草や泥はねも防止。土がそのまま見えないように隠す装飾効果もあるので、小径をつくるのにも使えたりと、ガーデンでは何かと出番が多い資材です。

化粧砂

化粧砂

真っ白な輝きが美しい化粧砂は、寄せ植えなどの表土に乗せると、すっきりと清潔感のある見た目を演出してくれます。多肉植物の鉢植えなど、室内に飾るものに使うと泥はねもなく衛生的。着色されたカラーサンドも豊富なので、植物や鉢に合わせて好みの色を選ぶのも楽しいものです。

鉢底石/軽石

鉢底石/軽石

植物を育てる培養土に比べて忘れられがちですが、鉢栽培には欠かせないのが鉢底石。水はけと通気性を良くするため、鉢の底に敷いて使う大粒の軽石などの石のことです。鉢底の穴をふさいで、土が流れ出ないようにする役割もあります。オススメはネットに入れて使うこと。取り出せば簡単に再利用できます。

焦って揃えなくても大丈夫。必要に応じて使いましょう

基本の土だけでも、多くの植物は元気に育ちます。ですから、ここでご紹介したものは、ガーデンにおいて必須、というわけではありません。でも、ガーデニングを楽しむ中で、時々に応じてこれらの資材を利用すると、植物ももっと元気に育ってくれるはずです。

これらに加えて、園芸店にはまだまだ色々な性質を持った土や肥料が販売されています。選択肢が豊富すぎて、かえって迷ってしまうこともありますが、植物にとって必要な環境を考えてやれば自ずと必要なものも決まるはず。考えすぎずにガーデニングを楽しんでくださいね!

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