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花壇をローメンテナンスで長く楽しむ!初夏からの花5選【初めてのガーデニング講座】

花壇をローメンテナンスで長く楽しむ!初夏からの花5選【初めてのガーデニング講座】

夏も花がきれいに咲く花壇作りには、暑さに強い品種選びがカギ! 植物自体が元気に長く育つことで、結果的にローメンテナンスで美しい姿を楽しめる花壇になります。ここでは、夏花壇の基本的な作り方とオススメの草花を5種類ご紹介。花壇作りのアドバイザーは、愛知・豊田市で一年中、花が絶えないガーデンをつくる「花遊庭」のガーデナー、天野麻里絵さんです。

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ローメンテナンスに長く楽しむコツは「植物選びと植え替えのタイミング」

5月はまだまだ春の花も楽しめますが、関東以西の温暖地では、日中は30℃を超す真夏日となる日も珍しくはありません。秋から楽しんできたパンジーやビオラなど、冬花壇を代表する草花は姿が乱れるうえ、タネが目立つようになります。花壇を長く美しく保つには、夏と冬の厳しいシーズンを乗り越えることがポイント。5月以降は夏を越すために、暑さに強い草花を選ぶことが大切ですが、その力を存分に発揮できるよう、本格的な夏がやってくる前に、植物を大きく育てておきましょう。

開花期が長いだけじゃなかった!
美しく花壇をキープする草花

花壇で長く楽しむには、開花期が長いことが条件になりますが、よく枝分かれして次々花が咲くことや花もちがよいこと、さらには花がらが目立ちにくい品種を選ぶと、少ないお手入れでも見映えのよいシーンをキープできます。では、具体的に条件を満たす植物をご紹介しましょう。

花選びのキーワード「丈夫で暑さに強い」
ベゴニア・ベビーウィング

花壇で長く楽しむには、耐暑性があって夏越しできることが大切です。暑さに強い品種を選べば、植物自体が元気に育つので、結果的にローメンテナンスで美しい姿を楽しめる花壇になります。

木立性ベゴニアのミニチュア版、ベゴニア・ベビーウィングは、楕円形の葉もつやがあって美しく、その葉の上で咲く花もくっきりといっそう美しく見えます。耐暑性があり、株まとまりもいいので、お手入れも楽。カラーバリエーションも豊富で、花壇に合わせてコーディネートを楽しめるのも魅力。ピンクの花は淡くやさしい色合い。

【組み合わせ例】
手前には、こんもりとまとまるベゴニア‘ダブレット’を合わせて。間にユーフォルビア‘ダイアモンドフロスト’を挟んでボリューム感をプラス。

花選びのキーワード「強健で夏も休まず咲く」
アンゲロニア・エンジェルフェイス

暑さに強い植物でも真夏に花が休んでしまっては、葉だけで寂しい印象になりがちです。夏の間も花を休めずに次々咲いてくれる品種なら、常に花の彩りが欲しい場所での植え込みにぴったりです。

アンゲロニアの中でも、大輪で高性のエンジェルフェイスは、よく枝分かれしてたくさんの花茎が上がるので見応えがあります。すっきりと立ち上がるので、高さが出ても乱れにくく、他の草花と合わせやすいのも魅力。花壇後方に入れたり、小さな花壇では主役花としても活躍します。‘ウェッジウッドブルー’は、爽やかなブルーとホワイトのバイカラー。

【組み合わせ例】
エンジェルフェイス‘ウエッジウッドブルー’を主役に、ユーフォルビア‘ダイアモンドフロスト’でつなぎ、手前の這性のヒューケレラ‘サンライズフォール’のライムリーフとのコントラストで爽やかに。

花選びのキーワード「花がらが目立ちにくい」
サルビア・サリーファン

せっかく花が咲いても、その後の花がらが目立ってしまっては美しさが半減。次々咲く花ほど、花がら摘みが追いつかないものですが、花がらが目立ちにくければその心配も少なくなります。

サルビア・サリーファンは、早くから花が咲き、長期間楽しめる品種です。スカイブルーは、半直立性で程よい高さがあり、花穂も長く見応えがあります。ブルーの濃淡の花が咲き終わっても、白いガクと花茎で花がらが目立ちにくいのが特徴です。

【組み合わせ例】
コレオプシス・コリー、黄金葉のアガスターシェ‘ゴールデンジュビリー’で挟み、手前のブルーファンフラワーで爽やかに。

花選びのキーワード「コンパクトで美しい姿を保つ」
ニューギニアインパチェンス・フロリフィック

夏の高温多湿に強い植物は生育が旺盛なものも多く、小さな花壇では、植える植物の数が限られがちに。コンパクトなうえ、よく枝分かれする品種を選べば、自然に美しい姿にまとまり、きれいな姿を長くキープすることができます。

半日陰のコーナーで花を楽しみたい時にニューギニアインパチェンスの大輪の花は欠かせない存在です。フロリフィックは花の大きさはそのままに、コンパクトで場所を取りにくいうえ、草姿も乱れにくいので、小さなスペースの植え込みに向きます。

【組み合わせ例】
フロリフィック‘スウィートオレンジ’は、やわらかなアプリコットがかったオレンジでエキゾチックな色合い。ヒューケラやコリウスのカラーリーフで、シェードコーナーも彩りアップ。

花選びのキーワード「よく枝分かれしてマウンド状に整う」
クフェア・スリラッチャ

分枝のよい品種は、ハサミを入れなくても自然と株姿がまとまり、ドーム状に茂ります。さまざまな植物と混植する花壇では、他の植物に覆いかぶさることなく、合わせやすいという魅力もあります。

暑さに強いクフェアの中でも、花が大きく色鮮やかで、一種でも目立つのがスリラッチャです。スリラッチャ‘ピンク’は目を引く、くっきりとした色合い。よく枝分かれしてこんもりと茂るので、花壇では手前に。サイドに地面を覆うグラウンドカバープランツを、後方にコリウスなどの高性種を合わせると、より立体的で華やかになります。花後の花がらが目立ちにくいのも嬉しい。

【組み合わせ例】
こんもりと茂る芽吹きの美しいシュラブのカリステモンの手前に、グラウンドカバーとして。後方には花茎の上がるアガパンサスでボリューム感を。大きな銅葉は、アロカシア‘ブラックマジック’。

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