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花を長く咲かせるテクニック「花がら摘み」とは

花を長く咲かせるテクニック「花がら摘み」とは

花をキレイに長く楽しむために欠かせない作業、花殻摘み。とても簡単ですが、ガーデナーにとっては日々の大切な習慣なので、ぜひマスターしたいもの。その方法と効果についてご紹介します。​​​​​​​​​​

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キレイに見せるために

「花殼(はながら)」とは、しおれた花のこと。花に近づいてよく見てみると、花びらをピンと張ってキレイに咲いている花と、花びらのフチがクルッと丸まっていたり、シワシワになってうつむいている花とがあります。後者のような花殼を見つけたら、付け根から茎を摘んでおきましょう。花殼摘みをすると、全体の印象が生き生きとキレイに見えます。

ビオラの花殼。花びらの先が丸まって、しおれかかっています。株の下のほうに花がらが集中しています。
ビオラの花殼。花びらの先が丸まって、しおれかかっています。株の下のほうに花がらが集中しています。
花殼を取り除きました。全体の印象がキレイに見えます。
花殼を取り除きました。全体の印象がキレイに見えます。

長く楽しむために

「花殼摘み(はながらつみ)」は単に花をキレイに見せるだけでなく、花の期間を長く保つという効果があります。花はしおれた後、タネをつけます。花殼摘みの本当の目的は、このタネを取り除くということにあります。というのも、植物はタネをつけると、次世代に命をつなぐという大命題を全うし、それ以上花を咲かせなくなってしまうからです。「種(しゅ)の保存、完了」というわけですね。ですから、花殼をこまめに摘んで、タネをつけさせないようにすると、植物は「種の保存未完了」と思って、せっせと花を咲かせるというわけなのです。なんだか花にちょっとわるいような気もしますが、その分可愛がってあげましょう。

花を長くキレイに楽しむためのガーデニングテクニック「花殼摘み」、習慣にしてしまうといいですよ。

花殼やタネのついた茎は、地面にタネを落とすために、茎を地際に寄せるように下がってきます。株の下側や内側を探って、取り除きましょう。
花殼やタネのついた茎は、地面にタネを落とすために、茎を地際に寄せるように下がってきます。株の下側や内側を探って、取り除きましょう。
1株から1回でこんなに取れました。単純作業ながら、花のひんやりとした質感やほんのり青い香りが心地よいですよ。意外とリフレッシュできるものです。
1株から1回でこんなに取れました。単純作業ながら、花のひんやりとした質感やほんのり青い香りが心地よいですよ。意外とリフレッシュできるものです。
少々、放置した花殼は先端がぷっくりふくれています。そこを割って中をみてみると、小さなツブツブが。まだ青い未熟なタネです。取らずに放っておくと、タネが熟して地面に落ち、条件が整えばそこから新しく発芽しますが、園芸品種の場合は「親」と同じ花を咲かせることはあまりありません。
少々、放置した花殼は先端がぷっくりふくれています。そこを割って中をみてみると、小さなツブツブが。まだ青い未熟なタネです。取らずに放っておくと、タネが熟して地面に落ち、条件が整えばそこから新しく発芽しますが、園芸品種の場合は「親」と同じ花を咲かせることはあまりありません。

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Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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