ガーデニングをもっと楽しむために、使うたびに気分がアガるお気に入りの庭道具を持ってみませんか? 機能性に優れ、見た目も美しい上質な園芸ツールは、より一層ガーデニング熱を高めてくれます。ここでは、多くのガーデナーの憧れである本場イギリスのガーデニングの権威、英国王立園芸協会(RHS)推奨の逸品園芸ツールの中から、日本でも手に入れやすい5種をご紹介。一流のガーデナーも愛用するツールを自分のものにしてみてはいかがでしょうか。
目次
世界で最も権威ある園芸団体「英国王立園芸協会」

世界最古の最も権威ある園芸団体、英国王立園芸協会(Royal Horticultural Society、以下RHS)をご存じでしょうか。ガーデニングの本場・イギリスで「王立」の特許状を受けた、200年以上の歴史を持つ園芸団体です。前身は1804年にロンドンで設立され、1861年に王立の特許状を受けた際に、現在の名称に改名しました。

RHSはイギリスの4カ所にガーデンを所有し、モデルガーデンの公開やガーデンショー、イベントの開催、雑誌の発行、メダルの授与など、園芸文化の普及と研究のため、さまざまな活動を行っています。例えば、日本でも人気の高いガーデンショーであるチェルシーフラワーショーの主催もこのRHS。歴史と権威を持ちながら、ガーデン界のトレンドの最先端を走り続けているRHSは、日本でも多くのガーデナーの憧れであり、指針となっています。
RHS認証システムとは?

さて、そんなRHSは、「RHS Licensed products」という製品を選出しています。これは、ガーデニングツールやインテリア、食品、暮らしの中のグッズなどさまざまな分野から選び抜かれた高品質な製品に、RHSのライセンスを与えるという、いわゆる「お墨付き」制度。RHSのライセンスを得た製品は、園芸道具からガーデンシェッド、インテリア家具、食品まで幅広く、2024年3月時点で全世界で45社の製品が登録されています。今回は、その中から日本でも入手しやすいガーデンツール5種類をご紹介します。
作業をラクに&植物の生育をサポートするプランター「VegTrug(ベジトラグ)」

2024年に、RHS推奨商品に認定された最新登録品が「ベジトラグ」。地植えのできる庭や畑がなくても、屋上やベランダ、テラスなど、ほんの少しのスペースさえあれば、さまざまなシチュエーションで楽しめる、イギリス生まれの新発想家庭菜園プランターです。イギリス国内に52の店舗を展開する高級百貨店John Lewis(ジョン・ルイス)のフラグシップ店舗 10 店舗で店頭展示されるなど、ガーデニングの本場でも注目が高まっています。
「ホームベジトラグ」は立って、座って作業ができガーデニングが楽ちん!

ベジトラグにはさまざまなシリーズがありますが、注目は「ホームベジトラグ」シリーズ。足つきのプランターで高さが約60〜80cmあり、立ったままラクに作業ができるのが特徴です。通常のガーデニングでは、地面に膝をついて作業をすることが多く、長時間しゃがんだ姿勢でいると膝や腰に負担がかかりますが、ホームベジトラグはそんなガーデニングの労力をグンと減らしてくれます。底面が斜めのデザインになっているのもポイントで、椅子に座っても膝がつかえることなく、植物に近づいて作業できます。また、高さがあるため、室内から眺めたときにも、目線と同じ高さで緑が楽しめます。
高さがあることで植物の良好な栽培環境が作れる

近年の酷暑は、地面の温度を50〜60℃という異常な高温にしてしまうため、底部が接地するプランター栽培の植物を弱らせる原因になっています。ホームベジトラグは地面にプランターの底が接していないので、床面の高温化の影響が抑えられ、プランター上下の風通しもよいため植物が健全に生育します。さらに、高さがあることによってナメクジやダンゴムシなど地面を這う害虫からの被害も防いで、イチゴなどの果菜を美しく実らせることができます。

ホームベジトラグは底面がV字形になっており、深さがしっかり確保できるので、ジャガイモやニンジンなどの根菜類も栽培できます。ベランダやテラスでの家庭菜園にぴったりのベジトラグですが、もちろん花を育てるのにもおすすめ。地植えの庭がないから、とガーデニングを諦めていた方も、ベジトラグがあれば花壇のように季節の花を咲かせる夢が叶います。
日本の住宅事情に合わせた便利なラインナップ

より狭いスペースに置けるよう、片側を壁に沿わせる形にした「ウォールハガーコンパクト(左下)」や、仕切りで栽培スペースを区分けし生育をコントロールする「ハーブプランター(左上)」、カラフルなフェルト布と不織布でより軽く、気軽にスタートできるフェルトプランター「ポピーGO(右)」、底部がプラスチック製で通気性を高める構造になった「ウッドバレルプランター(下中)」など、日本の住宅事情に合わせた商品がラインナップ。

最小限のスペースで植物を栽培できること、また作業のしやすさ、そして家庭菜園の普及によって農作物の輸送や梱包が減らせるというサステナブルな社会への貢献がRHSに評価され、2024年「VegTrug」ブランド 14 点が、RHS認証を取得しました。
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https://aoyama-garden.com/lp/VegTrug.html
植物がより素敵に、ガーデンに品格を与える鉢「Whichford Pottery(ウィッチフォード・ポタリー)」

世界中のガーデナーの憧れの鉢、それがウィッチフォード・ポタリーの植木鉢です。日本でも人気が高いウィッチフォードの鉢は、全てが職人による手作り。トラディショナルで端正なデザインは、植え込んだ植物の魅力をさらに引き立て、ガーデンの品格をアップしてくれます。バスケットのような形や美しいレリーフが浮かぶ素焼き鉢のほか、釉薬がかかったカラフルなタイプもあり、植物を植えずにオブジェのように庭に飾る人も。丈夫で長もちするので、使い込むんだ風合いも楽しめる一生ものの植木鉢です。


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ピーター・ラビットにも登場するジョウロ「HAWS(ホーズ)」

道具にこだわるガーデナー御用達の1つが、このHAWSのジョウロです。1886年に特許を申請し、100年以上も世界で愛され続けている人気のわけは、持ち運びと水やりのしやすさ。水を入れた状態でも持ちやすく、また真鍮のハス口は「絹糸の散水」と称される繊細な水流になるように設計されているので、植物にダメージを与えることなく、デリケートな苗にも優しく水やりをすることができます。クラシックで洗練されたデザインが美しく、ガーデンの風景としても映えるスタイルのよさも魅力。長く使えるスチール製のほか、カラフルでリーズナブルなプラスチック製もあります。


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バラやサボテン、トゲ植物に必須の手袋「Goldleaf(ゴールドリーフ)」

ガーデニング作業には欠かせない手袋。その中でもバラやサボテンなどトゲのある植物の愛好家には必須アイテムとなっているのが、ゴールドリーフのガーデングローブです。高品質な鹿革と牛革の組み合わせで、バラなどのトゲからしっかり手を保護してくれる一方で、柔らかくて指先まで自由に動き、誘引ひもを結ぶような細かな作業もできるのが特徴。手首から上も長さがあり、袖口回りまでしっかりカバーしてくれるうえに、内側はボア加工が施してあるので温かく、冬のガーデン作業におすすめです。
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約300年の歴史を誇る園芸ツールの老舗「Burgon & Ball(バーゴン&ボール)」

ハサミやナイフ、スコップ、フォークなど、高品質なガーデンツールを多種生産しているBurgon & Ball。その歴史は1730年の刃物工場から始まり、現在でも羊毛用はさみは世界のトップクラスのシェアを占めています。良質のカーボンスチール調質鋼を使ったガーデンツールの数々は、シンプルでレトロなデザインも人気。さびにくく丈夫なので、長く愛用できる製品です。その信頼性が評価され、ハサミなどのツールとしては唯一RHS認証を取得しています。


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美しく機能性に優れた道具を使えば、庭仕事がより楽しく快適になり、庭もいっそう美しくなるはず! RHSお墨付きツールをプラスして、庭づくりを楽しんでみては。
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
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