気候のよい時期や、晴れて風が爽やかな夜など、植栽に囲まれ、庭を見ながらの食事はとても贅沢ですよね。でも、夜の庭で食事を楽しみたくても、どのように照らしたらいいのか、どのくらいの明るさにしたらいいのか分からないという方も多いと思います。庭の光には植栽を引き立たせるだけでなく、食材をよりおいしそうに見せる効果があります。そして視覚は味覚にも影響してくるのです。だからといって、明るければよいというものでもありません。庭での食事空間に適した照明や光の色など、料理をおいしそうに見せるライトアップ法をご紹介していきます。
目次
食事に大切な照明の色味
食事をする上で明るさが大切なのはもちろん、光には色味の違いがあり、じつは色味もとても重要になってきます。

光には、温かい色味から冷たい色味まであります。そういった光の色味を表すものを色温度といいます。この色温度を気にせずに照明を配置して空間をつくってしまうと、空間全体の印象が思っていたものと違うということにもなります。
食事をする空間をつくる上で、この色温度はとても大切な要素になります。飲食店やカフェなどでは、赤っぽい温かい色の光が多くありませんか? 赤色は食欲を刺激する色味でもあるため、赤を引き立たせるような色味の照明を使うと、より食事がおいしく感じられます。このことを考慮した上で、飲食店などでは温かみのある光が使われることが多いのです。
一般的に、食事をするときに冷たい色の光の下では食べ物がおいしそうに見えません。ですから食事をする空間では、温かい色味の照明を選ぶとよいでしょう。また、温かい光だと落ち着く空間になり、リラックス効果もあります。
反対に青白い冷たさを感じる色の光は、集中力を高める効果があり、活発な印象を受けます。そのため、オフィスなどではこの色の光が用いられます。また、すっきりと清潔感のある印象も受けるため、薬局や病院などもこのような色合いの光が一般的ですよね。
こういったことから、庭で食事をする際には、白っぽい光よりも温かみのある光のほうが適しているといえるでしょう。
空間に合った光の高さで雰囲気を変えよう
照明は、取り付ける位置によっても雰囲気が変わってきます。光の高さは、人の心理にも影響します。
低い位置の照明は落ち着きのある空間に

ゆったりと庭で過ごすのであれば、低めの光をおすすめします。低い位置に照明を設置するとリラックスできる空間になり、足元の明るさも確保できます。
低めに取り付けるときには、光源を直接見ても眩しさを感じないデザインの器具を選びましょう。光源を直接見せない間接照明などをうまく使っても雰囲気のある空間になりますよ♪
高い位置の照明は華やかさのある空間に

パーティーなどの賑わいの空間には、このような装飾照明を使ってもいいですね。高い位置に照明を取り付けると昼に近い心理状態になり、行動的な空間がつくれます。華やかさを出したい場合にも、高めの位置に光を持ってくるとよいでしょう。
庭で食事をするときなど、テーブル上に光を取る方法

庭で食事をする上で大切な明るさですが、どのように光をテーブル上に取ればよいのか分からない人も多いと思います。そこで、テーブルを照らす方法をご紹介します。食事を楽しみながら、そこにずっといたいと思える空間を設えたいですよね。

テラスに屋根がある場合は、ダウンライトやペンダントライトで上からの光も取り入れられますね。

テーブルにランプを置いて明るさを取ったり、キャンドルなど炎の揺らめきがあるものでもホッとした空間になりますね。

周りの間接照明や壁面の反射を利用してテーブル上に明るさを取る方法もあります。

家の中からの明るさを少し借りて食事をすることも可能ですね。
他にも柱にライトを設置したり、壁面にスポットライトを設置してテーブル上を明るくすることもできますし、ウォールライトの光を利用してもいいですね。
食事を楽しむための光の取り入れ方はこのようにたくさんあるので、組み合わせ次第で自分のイメージと合った庭になりますし、庭での時間をより豊かなものにすることができますね♪ 光の利用で庭の印象はガラッと変わります。明るさを上手に取り入れることで、料理もよりおいしくなりそうですよね。
光には、空間を明るくするという役割だけでなく、心理的にもいろいろな効果があります。もし庭で食事をすることがあれば、光の色味や照らし方などにも気を配ってみましょう。庭での食事の時間がもっと楽しくなりますよ♪
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