バラやクレマチスの仕立てにおすすめ! 小さな庭で花いっぱいを実現するトレリス&フェンス

小さな庭で花いっぱいの庭を作るには、つるバラやつる性のクレマチスがおすすめです。トレリスやフェンスなどにつるを絡ませれば、絵画を見るように花景色が楽しめます。釘などを打ちたくない場所に花を咲かせたり、雨樋や配管を目立たなくしたり、公道からの目隠しにも役立つトレリスとフェンスの使い方アイデアをご紹介します。
目次
小さな庭は「つる使い」が素敵のコツ

小さな庭を花いっぱいにするには、つる植物が役立ちます。つる植物とは、長くしなやかな枝を伸ばして生育する植物で、つるバラやクレマチスがその代表選手。
地面のスペースをそれほど要せず、つるを立体的に仕立てることで花をたくさん咲かせることができます。つるバラもクレマチスも非常に種類が多く、同時期に開花する品種を組み合わせて誘引すれば、あたかも生きた絵画のような素晴らしい景色を作ることも可能です。

つる植物は自立することができないので、構造物や専用のガーデングッズにつるを誘引してやる必要があります。しばしば、家の壁につるを誘引しているケースもありますが、住宅の壁に不用意に釘を打つとトラブルの原因になるので、慎重な判断が必要です。専用のガーデングッズを利用すれば、安全につるを誘引することができます。

フェンスやトレリスの素材には、木や竹、ステンレス、鉄、スチールなどがありますが、比較的軽く、格子部分が細くて見た目にもすっきり、しかも植物をしっかり支えるスチール製は、設置しやすく長もちします。これからの時期、つるバラや半つるバラを新たに植え付ける予定があれば、将来の姿を想定してフェンスやトレリスの設置場所も一緒に考えておくと、将来仕立てが楽にできます。また、今年伸びて乱れてしまったつるや枝が収まるように、秋冬のうちに誘引場所を追加しておけば、庭のイメージチェンジもできます。

伸びた枝やつるを構造物に留め付けることで植物の姿を整えることができる支柱には、さまざまなタイプがあります。特に秋冬は、一年で急激に伸びたつるがスペースからはみ出して乱れた印象になりがち。そんな伸びたつるを整えるのに役立つのが、格子状になったフェンスやトレリスです。誘引する手がかりとなるフックなどの金具を壁などに打ち付ける必要がなく、簡単に設置できるので、庭に取り入れている人が多いガーデニングアイテム。近年人気の優雅なラインを描くフェンスやトレリスは、冬に葉が茂っていない時期でも庭のアクセントになる点も選ばれている理由です。
スマートにつるが絡む「アールトレリス」

地植えの庭はもちろん、鉢植えでも立体的にバラを仕立てられる「アールトレリス」は、オベリスクと平板なトレリスのよいところを併せ持ち、つるを絡めただけでおしゃれに仕立てることができます。

正面から見ると円柱状に見えますが、横から見ると半分になっているのが特徴。軽量で丈夫なスチール製で、複数枚使えば、鉢植えを並べても統一感が出たり、地植えなら横1列に連結して幅広いフェンスにすることも可能。角地の場合は直角に2枚ずつ使うなど、どんな敷地にも合わせられる自由度の高さも魅力です。

上写真の紫色のバラは、半直立性のシュラブローズ‘ミステリューズ’。アールトレリスは、‘ミステリューズ’のような樹高1.6m程度の半つるバラの株姿を整えるのにぴったりのサイズです。

アールトレリスS4枚組
サイズ/約幅39×奥行き18.5×高さ150cm(1枚)
材質/スチール 重量/約1.6kg(1枚)
「アールトトレリスS」について詳しくはこちら
アールトレリスL4枚組
サイズ/約幅39×奥行き18.5×高さ180cm(1枚)
材質/スチール 重量/約2kg(1枚)
「アールトレリスL」について詳しくはこちら
狭小スペースにも花いっぱい!「デザイントレリス885」

フェンスは地面に設置するばかりでなく、写真のようにデザイントレリスを使って鉢植えで横幅いっぱいに枝を広げて花を咲かせる個性的な仕立てにもできます。バラの品種選びのポイントは、横に伸びるタイプの半つるバラ。つるバラは横につるを倒すことで頂芽優勢の性質により花芽がたくさん発生するので、自然樹形で育てるよりも花がいっぱい咲きます。

誘引の手順は、あらかじめバラの苗を植え付けた鉢の中にデザイントレリスの中央の脚をぐっと差し込んで固定し、つるを左右に振り分けるように誘引します。その際、太くて長い枝を優先的に配置し、つるとつるの間を15cmほど空けることで満遍なく日光が当たるようになります。か細い枝や枯れ枝は切り取って整理しましょう。意外と簡単な作業なので、ぜひチャレンジしてください。

トレリスを2枚連結させて、バラで彩られた低いフェンスを作ることもできます。地面が掘れない場所などでも大掛かりな工事が不要で、スマートにバラのエクステリアが叶うアイデアです。

トレリスの左右に鉢を設置すれば、2色咲きのフェンスが仕立てられます。性質が似た兄弟品種を選ぶのがコツ。半つる性や木立性のコンパクトなバラを選んで、スクリーンをキャンバスにバラで絵を描くように咲かせましょう。デザイントレリスを固定し、鉢も置ける専用のスタンドを使うのがおすすめ。

デザイントレリス8854枚組
サイズ/約幅120×高さ88.5×厚さ0.8cm(1枚)
材質/スチール 重量/約3.4kg(1枚)
「デザイントレリス885」について詳しくはこちら
デザイントレリス 885用スタンド 2個入り
サイズ/約幅35cm×奥行36.5cm×高さ29cm(1個)
材質/スチール 重量/約2.9kg(1個) 耐荷重/1個あたり20kgまで
「デザイントレリス885用スタンド」について詳しくはこちら
玄関やベランダでバラを咲かせる「デザイントレリス」

専用のスタンドとトレリスを組み合わせれば、玄関ポーチやテラス、ベランダなどでもつる植物を育てることができます。壁面に沿って葉が茂り、花が咲くと、明るくおしゃれな雰囲気に! 専用のスタンドが置ける奥行き36.5cmの空間があれば、壁面に釘を打つ必要もなく、スモールガーデンが作れます。

葉がない冬の間も、優雅なラインを描くトレリスがアクセントになります。枝が細くしなやかで、成長がゆるやかな半つる性のバラや、つるが細いクレマチスを選ぶのがポイント。
●バラ栽培の研究家、元木はるみさんによるバラのトレリス仕立ての記事はこちら
デザイントレリス スリム1800
サイズ/約幅43×高さ180×厚さ0.8cm
材質/スチール 重量/約2.8kg
「デザイントレリス スリム1800」について詳しくはこちら
デザイントレリス スリム用スタンド
サイズ/約幅43.5×奥行き35.6×高さ39.5cm
材質/スチール 重量/約1.8kg 耐荷重/20kgまで
「デザイントレリス スリム用スタンド」について詳しくはこちら
デザイントレリス2100
サイズ/約幅60×高さ210×厚さ0.8cm
材質/スチール 重量/約4.8kg
「デザイントレリス2100」について詳しくはこちら
デザイントレリス 1800/2100用スタンド
サイズ/約幅61.5×奥行き35.6×高さ39.5cm
材質/スチール 重量/約2kg 耐荷重/20kgまで
「デザイントレリス 1800/2100用スタンド」について詳しくはこちら
つる植物を立体的に演出できる「ラウンドトレリス」

通常平面のトレリスが半円柱形にデザインされたラウンドトレリスは、つる植物に立体感をもたらします。雨樋や配管などがある壁面に設置すれば、絡んだ植物が目隠ししてくれる嬉しい効果も。トップの飾りがエレガントな雰囲気をプラスします。

つる植物を絡めるだけでなく、これからのシーズンはイルミネーションを絡めて使うと個性的な光の演出が手軽にできます。植物が葉を落とすシーズンも、ラウンドトレリスがアクセントになって、庭デザインの一部として活躍。

ラウンドトレリス L 2枚組
サイズ/約幅36.5×奥行き17.5×高さ210cm(1枚)
材質/スチール 重量/約3kg(1枚)
「ラウンドトレリス L 2枚組」について詳しくはこちら
ラウンドトレリス M 2枚組
サイズ/約幅36.5×奥行き17.5×高さ180cm(1枚)
材質/スチール 重量/約2.7kg(1枚)
「ラウンドトレリス M 2枚組」について詳しくはこちら
ラウンドトレリス S 2枚組
サイズ/約幅36.5×奥行き17.5×高さ150cm(1枚)
材質/スチール 重量/約2.5kg(1枚)
「ラウンドトレリス S 2枚組」について詳しくはこちら
バラのスクリーンが仕上がる!「デザイントレリス」4タイプ

建物の壁面に穴をあけずにつるを自由に誘引できる、エレガントなデザインのトレリス。幅43cmですらりとした印象のスリムタイプと、幅60cmのたっぷりタイプ、さらには高さも180cmと210cmの2タイプが揃い、組み合わせによって広い範囲にフェンスを設けることもできます。4枚セットなので、1枚単品を4枚購入するよりとってもリーズナブル。庭の大改造やつるバラ栽培デビューにおすすめです。

デザイントレリス 1800 4枚組
サイズ/約幅60×高さ180×厚さ0.8cm(1枚)
材質/スチール 重量/約4.4kg(1枚)
「デザイントレリス 1800 4枚組」について詳しくはこちら
デザイントレリススリム 1800 4枚組
サイズ/約幅43×高さ180×厚さ0.8cm(1枚)
材質/スチール 重量/約2.8kg(1枚)
「デザイントレリススリム 1800 4枚組」について詳しくはこちら
デザイントレリス2100 4枚組
サイズ/約幅60×高さ210×厚さ0.8cm(1枚)
材質/スチール 重量/約4.8kg(1枚)
「デザイントレリス2100 4枚組」について詳しくはこちら
広いスペースには「デザイントレリス」&「ラウンドトレリス」を連結

ここまでご紹介したすべてのトレリスは、どれもエレガントなデザイン。なので、どれを組み合わせても違和感がありません。おしゃれなフェンスで広い空間を誘引場所に変えることができます。

上写真のようにデザイントレリスとラウンドトレリスを組み合わせて連結すれば、オリジナルデザインのフェンスに仕上げることも可能。つるバラやクレマチスなど何種類もの植物がコラボする花いっぱいの空間づくりが叶います。

窓と公道の間にトレリスを設置してバラやクレマチスなどのつる植物を絡めれば、外からの目隠しにもなります。設置はトレリスの脚を地中に深く差し込むだけなので、一人の力でもDIYできます。

庭の敷地と公道を区切るためのフェンスとしてもおすすめです。高さ210cmのデザイントレリス2100と高さ150cmのラウンドトレリスSを交互に組み合わせると、高低差の効果で圧迫感のない目隠しになります。

この秋冬の間に、組み合わせ自在のトレリスを利用して、新しいコーナーづくりや庭のグレードアップにチャレンジしましょう!
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