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ステキな庭にするためのカラーコーディネートを考えるVol.6〜エレガントなファサードエクステリア〜

ステキな庭にするためのカラーコーディネートを考えるVol.6〜エレガントなファサードエクステリア〜

ファサードとは家の正面の外観のことで、英語のFACEと同じ意味があります。エクステリアはインテリアと対になる言葉で、フェンスやポストといった家まわりの設えのこと。ファサードエクステリアは、その家の印象を決める大事なポイントです。今回はエレガントなイメージのファサードエクステリアをご紹介します。

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「エレガント」なイメージと素材

エレガントに通じる言葉は、優雅な、穏やかな、優しい、フェミニンなどがあげられます。つるバラやクレマチスを絡ませたアイアンのアーチやオベリスク、動物やエンジェルなどをモチーフにしたオブジェなどはエレガントなイメージを演出してくれるエクステリアです。フェンス自体が優美な曲線を描くものもありますが、そうでない場合にもツル植物を絡ませればエレガントなエクステリアに変身させることができます。

角のとれた色むらのあるレンガやオレンジ色のテラコッタタイルもエレガントなイメージの素材です。

エレガントなカラーイメージ

図の色相環の中では、①黄色から⑤赤の暖色系グループと⑧青紫、⑨青の補色や反対色を上手に組み合わせた、大人っぽい雰囲気の配色がエレガントイメージ。

エクステリアで考えてみると、例えば塀はベージュやアイボリーにして、レンガの花壇にラベンダーやミントなどのハーブを植えれば、エレガントなイメージになります。塀の色を少しピンクがかったワインベージュをベースにすると、よりフェミニンなイメージになるでしょう。

色相環
色相環
*詳細は「ステキなお庭にするためのカラーコーディネートを考えるVol.1~簡単な色の知識とイメージキーワード」を参照してください。

エレガントなファサードガーデンのエクステリアデザイン

下のイラストは、北入りセミオープンのファサードガーデンです。

前面道路の歩行者から、美しい敷地内の緑やベンチが見えるように、低い塀やアイアンの門扉を設置してセミオープンなスタイルにしました。

平面図 赤レンガの花台をメインにしたデザイン
平面図:赤レンガの花台をメインにしたデザイン。
パース ベージュ色をベースに白いフレームで清潔感を
パース:ベージュをベースに白いフレームで清潔感を。

花台を並べて塀の代わりに

花台にもなる塀や門柱は、季節の花々を美しく飾りました。花台の高さをランダムにして変化を出すことで、にぎわいを感じさせます。敷地内からはもちろん、歩行者にも花を楽しんでもらうことができるでしょう。

ジャマにならない駐輪場

駐輪場はアプローチ通路と駐車場の間に配置し、車の入出庫や通路の歩行のジャマにならないようにしました。花台は自転車が置いてあってもなくても、色とりどりの花が見える高さに設定します。

乱形石張りの舗装で優しく

アプローチ通路や駐車場の一部は、ベージュの自然石を乱形石張りにしました。直線的なラインを多用するとモダンなイメージになりますが、自然石で多少赤みや茶系の入った、ランダムな色とラインを用いるとエレガントなイメージになります。ベースはコンクリート洗い出しがおすすめです。

両開き門扉の片方の扉はプランターで演出

両開き門扉の扉を両方とも開けるのは、引越しのときか、大きな荷物を出し入れするときぐらいですね。普段使わない片方の扉の前に花鉢やプランターを置いて、華やかに演出しましょう。鉢やプランターはキャスター付きのものを選べば、移動も簡単です。

ガーデンファニチャーをオブジェに

門扉を開けて入った右手には、笠木(塀の上部に乗せる石)がアールになった白いデザインウォールを設けています。その手前にはアジサイなどの中木やオオムラサキツツジなどの低木がおすすめ。青や紫色の花は、春から初夏にかけて爽やかさを演出してくれます。ラベンダーやミントなどのハーブをグラウンドカバーにしてもステキになるでしょう。

また、アール形状のベンチもステキなオブジェになり、背景も品よく見えます。

カラーコーディネートのポイント

赤茶色のレンガとベージュの塀や橙色の花鉢で、優しい穏やかなイメージにコーディネートしました。花鉢は赤紫、紫、青紫、青色の花で優しい大人っぽい雰囲気を味わえます。

白いフレームのパーゴラは住宅の玄関庇や柱に合わせて統一感を出しました。フレームは角を面取りしたり、ライン上の段を取れば、品よく見え、スマートでオシャレです。白のフレームに絡むツル植物の緑や花がキレイに見え、清潔感を誘います。

また、住宅の庇屋根の青銅色は、より一層エレガントさを演出することができます。エクステリアでは青銅色の鋳物門扉やフェンスを合わせるとよいでしょう。

まとめ

エレガントなファサードデザインは、ベージュ、またはワインベージュを基調にして、目地幅がランダムな赤レンガと合わせると雰囲気を出せます。また、色ムラのあるレンガを使えば、一層の効果を演出することができるでしょう。

舗装では、ベージュベースで赤茶や茶系の色ムラのある乱形石張りが優しいイメージに仕上がります。少し整ったイメージがお好みの場合は、30cm角の橙色系のテラコッタタイルもおすすめです。

花鉢やハンギングはさまざまな色や形があるので、通販やガーデンセンターに出向き、いろいろ研究してみましょう。ファサードはほぼ毎日通る場所なので、お出かけや帰宅時を楽しくさせてくれることでしょう。

次回は、エレガントなメインガーデンデザインの提案をご紹介します。

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