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ステキなお庭にするためのカラーコーディネートを考えるVol.3 ~ナチュラルなメインガーデンのエクステリア~

ステキなお庭にするためのカラーコーディネートを考えるVol.3 ~ナチュラルなメインガーデンのエクステリア~

pote-poteco /Shutterstock.com

Vol.2では、イメージキーワード「ナチュラル」のイメージと素材、ナチュラルカラーの特徴と、実際のファサードエクステリアのデザインを提案しました。Vol.3では、同じく「ナチュラル」をキーワードに、メインガーデンのデザインとカラーコーディネートを提案します。まずは「ナチュラル」というイメージキーワードの具現化をおさらいしましょう。

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「ナチュラル」のイメージと素材

ナチュラルのイメージは「自然素材を使った温かみのある柔らかい雰囲気」です。

「なじみやすい」「温かみのある」「くつろいだ」「柔らかい」などがイメージキーワードです。そこから想像する素材は、木、石、植物のように、自然になじむ素材。また、「風により樹木の葉がそよぐ」「太陽の光が水に映って輝く」などの雰囲気が思い浮かびます。ナチュラルイメージの庭は、仕事などのストレスを解消し、くつろいだひとときを過ごす場所になってくれるでしょう。

ナチュラルなカラーイメージ

暖色系のカラーを使うと、まとめやすく効果的です。特に①黄グループ、②黄橙グループ、③橙グループの3種類のカラーがおすすめ。木やタイルなどの自然素材や吹き付けなどに使いましょう。

⑫黄緑グループは①黄グループや②黄橙グループと類似色同士で相性がよいので、樹木の葉の色と合わせると自然なイメージでまとまります。石はサビ御影が低木やグラウンドカバーの緑とフィットしソフトになじみます。

色相環
色相環
*詳細は「ステキなお庭にするためのカラーコーディネートを考えるVol.1~簡単な色の知識とイメージキーワード」を参照してください。

ナチュラルやナチュラルモダンに合う素材と植栽の組み合わせ、カラーコーディネートを提案します。ご自身の好みに合う素材や色をイメージしながら、参考にしてみてください。

ナチュラルなエクステリア~メインガーデン~

南側の庭デザイン例を解説します。

枕木と芝生の築山の庭
枕木と芝生の築山の庭

枕木を斜めに貼る

芝生をベースに、敷地の南東のコーナーから斜め45度方向に枕木を並べました。枕木と枕木の間には数センチの隙間を空け、タマリュウやメキシコマンネングサなどのセダム類を植えると、よりナチュラルなイメージになります。クローバーの種を播き、成長する過程を眺めるのも楽しいものです。

ガーデングッズ収納ファニチャー

コーナーにはガーデン用具が収納できるファニチャーを設置しました。市販の木製製品はもちろん、DIYでオリジナルなファニチャーをつくってみるのもよいでしょう。DIYにチャレンジするなら、単なる物置きというだけでなく、庭デザインの一つとして見栄えのよいオブジェにもなるようデザインしてみましょう。

枕木テラスで変化を

コーナーから45度方向に貼った枕木を延長し、枕木テラスにしてみました。

枕木は住宅外壁の方向より斜め45度に貼っているので、変化があって面白いテラスになることでしょう。

塗り壁仕上げの塀 

塀は植栽が引き立つように、塗り壁にしました。ジョリパットや珪藻土けいそうどをコテで塗ると、ナチュラル感が増すことでしょう。

芝生の築山、芝生の庭

南西方向には、単調にならないように、芝生の築山を設けてみました。塀の足元を隠すことで変化を出し、塀と敷地の入隅(いりずみ)が曖昧になり、庭が広く感じられるデザインテクニックです。築山の上部には落葉樹の高木を植えて、シンボリックなイメージにしました。枕木以外の部分には芝生を敷いて、緑豊かな庭にします。コウライシバは冬枯れしますが、洋芝は冬枯れしないので、ホームセンターやガーデンセンターの専門家に相談してみましょう。

植栽の高さ加減で自然風に

植栽は、収納ファニチャーの左手には常緑高木、その周辺には寂しくならないように中低木を植えます。南西角の築山には高木の落葉樹を植えているので、左右のバランスが取れてステキです。築山の高木を高くしてアシンメトリーにすることで、自然な庭のイメージになります。

ナチュラルモダンなエクステリア~メインガーデン

次に、ナチュラルモダンなイメージの庭づくりを見てみましょう。ナチュラルモダンは自然素材を使いながらも、直線を強調することがポイントです。

ピンコロ(10cm角のさび御影石)と横板張りの塀の庭
ピンコロ(10cm角のさび御影石)と横板張りの塀の庭

方形貼り自然石テラス

テラスは自然石の方形貼りといって正方形の自然石を貼り、整然としたイメージにします。白やグレーのモノトーン、またはベージュや淡い茶色などの暖色系にします。

芝生やグラウンドカバーの法面で整然と

それ以外の敷地は芝生にします。南側には芝生の法面をつくることで、室内のダイニングやリビングから見た景色が整然とした感じになるよう仕上げることができます。また、高・中木の代わりに、球形や角錐状に刈り込んだトピアリーにしてもモダンなイメージになります。

△球や三角柱のトピアリー Sergey-V-Kalyakin/Shutterstock.com
△球形や角錐形のトピアリー
Sergey-V-Kalyakin/Shutterstock.com

花壇でシンメトリー感覚を

方形貼りテラスと芝生法面の間には、それぞれ左右に正方形の花壇を設置しました。室内から見ると庭のセンターにあるので、シンメトリーな感じが強調されます。

花壇の植物は、芝生法面がキレイに見えるように低めに植えました。

余談ですが、キレイな色で華やかな花を咲かせる植物はステキですが、その名前を覚えるのは苦手な読者もいらっしゃるのではないでしょうか? イラストのように、植物を植えた後、プランツタグをつくり、植物名を書き込んで立てておくと覚えやすくなります。

また、オベリスクを設置して、つるバラやクレマチスなどを絡ませて、シンボリックに見せるのもステキです。

参考までに、オベリスク(obelisk)とは、三角錐や円錐などのように先がとがったタワー状のものをいいます。語源はギリシャ語で、串という意味。古代エジプト時代に神殿の入り口などに立てられた記念碑のことをいいました。

塀の上部は横板張りフェンスでシャープに

塀はシンプルな吹き付け仕上げですが、その上部は横ラインを強調した横板貼りフェンスでシャープなイメージにしました。横板貼りフェンスは木質系のものを選び、生地に近い明るい色にすると柔らかで景色に溶け込んだ感じになります。また、横板と横板の間には隙間があるので、風通しもよくなります。その手前の高中木が引き立ってオシャレに見えることでしょう。

まとめ

ナチュラルイメージのメインガーデンデザインはいかがでしたか? ポイントは素材と色の選び方、線の使い方です。

次回はカジュアルなファサードデザインとカラーコーディネートを解説します。お楽しみに!

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