東京都内のマンションの一室にある編集部。地面の庭は持てませんが、4階の屋上を草花や野菜が育つ、豊かなガーデンにするのが夢です。編集作業の合間に少しずつ進む「屋上ガーデン計画」を皆様にご報告します。都会の庭づくりの参考になったら嬉しいです。まずは、草花の背景となる木製フェンスの作成をレポート。後編です。

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木製フェンスの取りつけ

事前にフェンスの寸法を測り、安全に木製フェンスを取り付ける構造を検討中の「かたくり工房」の大将こと井上社長。

編集部の屋上は、約6×5mのほぼ正方形。今回は、南面と隣家との間仕切り、2面のフェンスを一日で取りつけてしまうというプロジェクトです。前日に部材を運び込み、木製フェンスの柱となる木材のみ防腐剤の塗装を終了させています。2日目の主な作業は、横板の防腐剤の塗装と木材カット、組み立てです。

柱をフェンスに固定

屋上のフェンスのつくりは建物ごとに違いますが、ここのフェンスは、アルミのフレームにFRP(繊維強化プラスチック)の平板がはめてあります。地植えの庭の場合、柱は基礎に固定して地面に埋め込みますが、ここでは頑丈なアルミのフレームに銅線を使って柱を固定することになりました。

アルミのフェンスに銅線を固定する際、特に力がかかる場所にはゴムのシートを挟み込んで、元の構造物を保護する配慮も。賃貸住宅に施工する際、元の状態に簡単に復元できる工法は必須です。

同時進行中の塗装は、木材の表裏、側面まで塗り終わりました。ここでつい塗り忘れてしまうのが木材の端っこ、小口(こぐち)面。木の年輪が現れる部分は、水の吸収が比較的多いので、忘れずに塗りましょう。

柱に横板を取りつける

写真右のように、まず一番下に渡す横板を基準として木ネジで固定します。このとき、地面と平行になるように定規を当てながら取りつけ位置を決めます。一番最初に取りつける横板がついたら、その上に取りつける横板との隙間が均等になるように、あらかじめつくっておいた木っ端(☆印の四角い木材)を乗せて、その上に横板を乗せたら木ネジで柱に止めつけます。横板は14㎝、隙間は7㎝間隔で、6段の横板を取りつけました。

目立たない木ネジを使う

木製フェンスはたいていの場合、木ネジで柱と止めつけてありますが、木ネジの皿頭の大きさによっては、目立つうえに錆が早まったりします。そこで今回、大将が用意したのは「皿頭2.4×長さ38㎜ フローリング用ミニビス」。写真を見ておわかりのように、打ち込んだネジが目立たずスマート!

残りの横板を、すでに取りつけた横板の位置に合わせて止めつけて完成です。

オーダーメイドのフェンス完成!

防腐剤を塗っただけの木製フェンスですが、あの無機質な景色が一変! 嬉しくなって人工芝をフェンスのそばに配置してみました。

編集部:完成して気がつきましたが、これはまさかのオーダーメイド! なんて贅沢な。ラティスフェンスを取りつけるにも、既製品ではぴったり合わないだろうなと困っていました。でも、こうしてフェンスのサイズに合わせて取りつけることできるんですね。

大将:既製品もまぁまぁ高いでしょ。同じ金額かかるなら、ぴったりサイズがいいよ。

編集部:このあと、メンテナンスの理想的な頻度教えてください。

大将:防腐剤をもう一度塗ってから、好きな色をペイントするといいよ。年一回塗れば、5年、いや10年はもつんじゃない?

編集部:わー、意外と長持ちするんですね。ぜひ、毎年色を変えて、いろんな雰囲気で撮影をしてみたいと思います。オススメの塗料ありますか?

阿部さん:元のFRPのフェンスが目立たないようにするなら、白かなぁ。屋外用の塗料ならなんでもいいよ。あ、でも、油性より水性が扱いやすいね。

編集部:そうですね! 最初は、白がイメージです。今回塗装した防腐剤も水性でしたね。ハケを洗うのも洗面所でできるし、水性でいい色探してみますね。

屋上ガーデンの全体監修を行なってくれる「かたくり工房」の大将こと井上和彦社長と造園家の阿部容子さん。公共、企業、個人の庭を全国各地でデザイン、施工。マスタープランナーとして岐阜県「花フェスタ記念公園」でも活動。アメリカ園芸療法協会会員として米国のカンファレンスで学んだ知識や技術を活かし、病院のガーデンも施工しています。

 

かたくり工房/岐阜県可児郡御嵩町伏見747 TEL:0574-67-6633

http://www.katakuri.co.jp/

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