最近、SNS上で「マイホーム記録」や「マイホーム計画」といったハッシュタグが多く見られ、自宅を素敵に演出したり、快適さを追求する人が増えています。ライトアップは、手軽に自分でできる住宅の演出方法としておすすめです。ポイントは、家のテイストに合わせた光の演出術。あなたのおうちにぴったりなライトアップの方法をご紹介します。
カントリーテイストならこれ! ~住宅を彩る可愛らしい光~
カントリーテイストというと、どのような住宅を思い浮かべますか? 一口にカントリーテイストといっても、フレンチカントリーや北欧風、南欧風などさまざまなバリエーションがありますが、例えば上の写真のような真っ白な壁にオレンジ色の洋風瓦屋根、曲線を描くレンガの小道、季節の植物の彩りというように、自然素材を使った素朴な味わいのある住宅のことを、一般的にカントリーテイストといいます。曲線的なデザインがやさしく可愛らしいイメージで、若い女性に人気があります。ライトアップの際にも、その可愛らしさが際立つように心掛けましょう。
実際にどのようにライトアップするのがよいのでしょうか?
まず、カントリーテイストの住宅に似合う、おすすめのライトをご紹介。
上の写真にもあるように、『マリンライト』はカントリーテイストの住宅にピッタリ! 地面に置いて設置するタイプ、壁面に取り付けるタイプ、土に挿して固定するタイプ…とたくさん種類があるので、理想に近いライティングができます。
また、カントリーテイストの住宅に似合う光の演出として、ふんわりとした優しい光のライティングがあげられます。おすすめは《あかりだまり》というテクニックを用いたライティングです。《あかりだまり》は植栽などの中にライトを設置し、光が植物から溢れ出るような演出ができます。
その他にも『ポールライト』を使用し、空間全体をふんわりと照らす《間のライティング》も、カントリーテイストの住宅にはよく似合います。
それに+αで、シンボルツリーを照らす《アップライティング》や、玄関までの道のりを照らす《パスライティング》などを取り入れると、より美しい光の演出となります♪
モダンテイストならこれ! ~シンプルだけど、しっかりと魅せる光~
モダンテイストの「モダン」には、近代的・現代的という意味があり、余計な装飾を省き、鉄・ガラス・コンクリートといった無機質な素材を多用しています。最近ではあえて窓を少なくし、壁面の面積を多くとるタイプの住宅も見かけます。
モダンテイストの住宅といっても、和モダン、シンプルモダン、ラグジュアリーモダン…などさまざまな種類がありますが、今回はその中でも、シンプルな無地の壁面に直線的な外装の「シンプルモダン」に着目してご紹介します。
実際にどのようにライトアップするのがよいのでしょうか?
直線的な外装が特徴のモダンテイストの住宅には、光も直線的に見せ、さらには暗い部分と明るい部分がはっきりと分かるよう、陰影を強くつくるライトアップがおすすめ。明暗をはっきりと見せることで、モダンテイストのカッコいい雰囲気をより際立たせることができます。
明暗をはっきりと見せるためには、どのライトを使用するかがポイント。光の配光角度が狭ければ狭いほど、光は直線的で明暗の差が強く出ます。逆に配光角度が広ければ光は全体的にほんのり柔らかく照らします。
モダンテイストにおすすめなのは、直線的な光が演出できる「狭角」のライト。写真のように、壁に光のラインを描くライティングテクニックを《ウォールライティング》といいますが、シンプルな無地の広い壁があればこそ映えるライティング方法です。
次におすすめのライティングテクニックは、樹木の影を壁面に投影し、光(明)と影(暗)で演出する《シャドーライティング》です。
このライティングテクニックは過去の「庭を幻想的に演出して安全度もアップ! 背の高い樹木のライトアップ方法をご紹介」の記事にて詳しくご紹介しています。
このようにモダンテイストの住宅は、シンプルなデザインだからこそ、いろいろなライトアップを試すことができます。ぜひお試しください。
和テイストならこれ! ~落ち着きと趣を感じさせる光~
和テイストの住宅は、一番思い浮かべやすい住宅テイストだと思います。
伝統的な和のデザインや、「障子」「格子」「瓦」など、和の要素を取り入れた、どこか懐かしさを感じる住宅。
和テイストの住宅では、和の要素を活かし、光の色味に気を付けながらライトアップすると、美しい夜の和庭園を演出することができます。
実際にどのようにライトアップするのがよいのでしょうか?
昔の日本には、昼は障子越し、夜は行燈で明るさを得る文化がありました。この2つには現代にも通ずる共通の照明技法が使われています。
それは、どちらも“光源を直接見せず和紙で囲い、光をぼかしている”ということです。障子越しの太陽光や行燈の光は、どこかぼんやりとしていて落ち着きますよね?
実はこの技法は、現代の和のライトアップでも非常に重要なことなのです。
モダンテイストの住宅とは違い、和のライトアップは強い陰影を付けず、光をぼかし柔らかな印象を与えるのが特徴です。
その他にも「光の色味」「光の位置」「光の明るさ」この3つに気を付けてライトアップをしましょう。これらのことをさらに詳しく説明していくと「3低の光」というものに辿り着くのですが、こちらは前回の記事「夜の和風庭園を彩る光~和のライティングのコツとオススメの照明器具」に詳しく記載しています。
リゾートテイストならこれ! ~南国のような雰囲気漂う光~
リゾートテイストというと、どのような住宅を思い浮かべますか?
アジアンリゾートを思い浮かべた方もいれば、地中海リゾートや南米風リゾートを思い浮かべた方もいるのではないでしょうか?
ここでは、石材やタイルをふんだんに使用し、葉先の尖ったニューサイランや椰子の木、ソテツなど、いかにも南国らしい植物に囲まれた住宅を例に、ご紹介します。
リゾートテイストの住宅では、南国をイメージさせる植物をライトアップしたり、海を連想させる青色のライトを使用して照らすと、よりリゾート感を演出することができます。
実際にどのようにライトアップするのがよいのでしょうか?
椰子の木やニューサイランなどといった南国の植物がある場合は、「ガーデンアップライト」で照らし出しましょう。リゾート感はもちろんのこと、庭のシンボルとしてその存在感を目立たせることもできます。
また、ウォーターガーデンを取り入れている場合は、水中でも使用できるローボルトの「ウォーターライト」で照らし、非現実的で神秘的な夜のウォーターガーデンを演出しましょう。
一方、ウォーターガーデンや椰子の木などがなくても、簡単にリゾート風に見せるテクニックがあります。
それは「青色のライト」や「ラタンを使用したライト」を取り入れることです。海を連想させる「青色」の光に、「電球色」のラタンライトを組み合わせると、「光の色」だけでも十分にリゾート感を演出することができます。リゾートテイストの住宅に最も合わせやすい光の演出です。
いかがでしたか?
今回は、4つの住宅テイストに合わせた光の演出についてご紹介しました。
住宅によって光の演出方法を変えると、よりマイホームのよさが生かされ、愛着もひとしおです。新しく住宅を建てる時や、外観をどうしよう…と悩んでいる時には、ぜひこの記事を思い出してくださいね。
Credit
DIGISPOT
「光の演出で人の心を彩る」ことを目指すタカショーデジテックがお届けするWebマガジン。外構で使われている『屋外照明』や、店舗の看板などに用いられている『LEDサイン』、街を華やかに彩る『イルミネーション』など、「光の今」がわかる情報を発信している。普段は聞くことができない商品に込められた開発者の想いやものづくりの裏側や光の上手な取り入れ方など、ここでしか知ることができない情報が盛りだくさん!
WEBサイト:https://takasho-digitec.jp/digispot/
公式Instagram:https://www.instagram.com/digispot.jp/
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