今年はリモートワークやステイホームなどから、夫婦や家族で自宅にいることが多くなりましたね。生活スタイルが変わったことで、自宅で楽しめるガーデニングが人気になっています。ホームセンターや園芸店では、日本に限らず、世界的にもガーデングッズの売り上げが急速に伸びているようです。
ここでは、自宅の庭の幅広い楽しみ方をご紹介します。

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アウトドアライフを自宅で満喫するには

今年は、遠出を控えて、自宅でアウトドアライフを楽しむ家族が増えてきました。

自宅でのアウトドアは「家キャン」「庭キャン」と呼ばれ、さまざまな工夫で、キャンプをしているようなワクワク感や開放感が楽しまれています。

家キャン、庭キャンの楽しみ方

家キャン、庭キャン
RonTech3000/Shutterstock.com

家キャンとは、家の中をキャンプ用品でデコレーションして、キャンプ気分を楽しむことを指します。また、庭キャンとは「庭でキャンプ気分を楽しむ」ことです。簡単にいえば、家や庭で楽しむ「なんちゃってキャンプ」ということになります。

具体的にどんなことをするのでしょうか?

まず、テントを張り、ビニールシートを敷いて、折り畳みのイスを置きます。そして、携帯ガスボンベを取り付けたコンロで「すき焼き」をしたり、電気鍋を囲んで「シャケ鍋」などを楽しみます。

山や渓谷ではないけれど、家や庭でキャンプ風ムードづくりをして「なんちゃってキャンプ」を楽しむのです。いつもの照明を消してキャンドルやカンテラなどを灯すだけで、意外とムードが高まります。アウトドア好きの方にとっては、自宅で簡単にできる楽しみ方です。お酒も入り、あまりにも楽しすぎて大声で盛り上がり、近所迷惑にならないように気をつけましょう。静かにお話ししたほうがキャンプ気分が出るというものです。

ガーデンファニチャーの種類でくつろぎ方が変わる

足をのばしてくつろげるイス
足を伸ばしてくつろぐ JenJ_Payless/Shutterstock.com

くつろぎ感は、ガーデンファニチャーで変わってきます。なかでもイスの座の高さは重要です。例えば、食事をするときの座高は45cm、ゆったりとくつろぐときは35cm程度が最適。背の角度は前者より後者のほうが斜めになります。食事をするときは体を起こす必要がありますが、座高が低くなると足が伸びるので、寝転ぶ姿勢に近くなり、よりリラックスできます。背のないイスを、伸ばした足のモモの下部に置けば、オットマンにもなり、最高のくつろぎ感を味わえます。

べランピングを楽しもう!

一軒家に住んでいる方は、家キャン・庭キャンを楽しむことができますが、マンションに住んでいる方は、無理、無理! と残念に思われたかもしれませんね。でも心配しないでくださいね。「べランピング」という楽しみ方があります。

べランピングとは

べランピングとはベランダとキャンピングを合わせた造語で、ベランダでキャンプスタイルを楽しむことをいいます。もともとは、「魅力的な」「華やかな」という意味で使われる英語のグラマラス(glamorous)と、キャンピング(camping)を合わせた「グランピング(豪華なキャンプスタイル)」という造語から発展した言葉です。

べランピングを楽しむための必須アイテムは

ベランピングを楽しむためには、キャンプ風+ガーデンの雰囲気づくりが必要です。ガーデンファニチャーの代表であるイスは、家キャン、庭キャンで解説したので、それ以外の必須アイテムをご紹介します。

1. レジャーシート

レジャーシート
svitlini/Shutterstock.com

ベランダのコンクリートの床では寂しいものです。レジャーシートはオシャレなストライプ柄やチェック柄、アニマル柄、花柄、幾何学模様などバリエーションがたくさんあります。ネット通販などで探してみましょう。

2. テーブル

テーブル
折りたたみテーブル Brendt A Petersen/Shutterstock.com

テーブルは、イスに合わせてローテーブルにすると、キャンプの雰囲気を味わえます。ピクニックやキャンプで使われる折りたたみのイスのように、テーブルも足が折りたためるタイプがおすすめ。普段使わないときは折りたたんで収納できるので、狭いスペースでもジャマにならず便利です。

3. 食器

食器
Rimma Bondarenko/Shutterstock.com

ステンレスやプラスチック製の食器がアウトドアの雰囲気を味わうのにぴったり! 焼き肉やホイル焼きなどを盛って、ナイフとフォークで食べましょう。

4. クロスをタペストリーのように飾って

大きめのオシャレなクロスを手すりにかけて飾り、ムードづくりをします。隣家や外部からの視線カットにもなり、落ち着きます。

5. オシャレなタープで日差しをカット

タープ
YandL/Shutterstock.com

タープとは日差しや雨をしのぐための広い布のことです。六角形や長方形、正方形など、いろいろなクロスがあり、ポールで支えて傘のように立ち上げます。ポールはクロスによって1本で立てたり、数本で立てるなど、いろいろな立て方があります。

シェード
https://pic.takasho.jp/portfolio/10816

ベランダでは、今流行のシェードでも対応できます。スペースが広いところでは、おすすめのアイテムです。

6. 観葉植物やハンギングバスケットで

ハンギングバスケット
JenJ_Payless/Shutterstock.com

ベランピングをステキに演出するには、ガーデニングが必要ですね。鉢植えの観葉植物を置いたり、ハンギングバスケットに季節の花を植えて手すりに掛けたり、華やかに飾りましょう。

7. 絵や置物で雰囲気づくり

化粧ブロック(左)やレンガ(右)を使ってつくった棚
化粧ブロック(左)やレンガ(右)で作った棚
猫やアヒルの装飾品
猫やアヒルの装飾品

ベランダの壁に絵を掛けたり、花壇や観葉植物の周りに、可愛らしいウサギや鳥などの置物を飾ると、華やかな雰囲気を楽しめます。レンガや化粧ブロックを使ってDIYで棚を作り、鉢や置物をセンスよく並べてみましょう。

8. ホットプレートや携帯ボンベのコンロで

ホットプレートで焼き肉をしたり、ホイル焼きを作るのもいいですね。携帯ボンベのコンロで鍋を囲んで楽しむのも今の時期には最高です。花壇にローズマリーやタイムなどのハーブが育っていれば、1枝折って魚や肉料理に入れると格段に風味がアップしますよ。

これだけは気をつけよう!

マンションのバルコニーは共用部で、個人所有ではありません。マンション管理組合の管轄になるので、管理組合の規約を理解しておきましょう。また、気をつけなくてはいけないことを、いくつかあげておきます。

  1. 自宅とお隣のベランダの間にパーテーション(隔て板)があります。ベランダは地震や火事などの災害時には避難通路になるため、パーテーションの板が外れるようになっています。このため、パーテーションの周辺には物を置かないようにしましょう。
  2. 手すりにハンギングバスケットなどを飾る際には、外側にはみ出ないようにしましょう。物が落下すると危険です。
  3. エアコンの室外機の上に直接物を置かないようにしましょう。置きたい場合は、室外機カバーを取り付けます。室外機の上にかぶせれば棚になるタイプもあり、鉢物や小物を置くこともできます。ホームセンターなどで購入できます。
  4. イスを手すりの近くに置くのは避けましょう。子どもがイスに上って手すりから落ちる事故などもあり、危険です。
Stay homeならではの家キャンや庭キャン!
Branislav Nenin/Shutterstock.com

Stay homeならではの家キャンや庭キャン! そしてマンションでもできるベランピング!

アウトドア好きの皆さん! 夫婦や家族みんなで楽しめる今年ならではのアウトドア風ライフスタイルですね。子どもも大喜びです。

次回のテーマは「こうすればベランダで楽しく過ごせる! ベランダを素敵に演出する!!」をご紹介します。楽しみにしていてくださいネ!!

Credit

文:松下高弘

文&イラスト/松下高弘(まつしたたかひろ)

長野県飯田市生まれ。元東京デザイン専門学校講師。株式会社タカショー発行の『エクステリア&ガーデンテキストブック』監修。ガーデンセラピーコーディネーター1級所持。建築・エクステリアの企画事務所「エムデザインファクトリー」を主宰し、手描きパース・イラスト・CG・模型等のプレゼンテーションや大手ハウスメーカー社員研修、エクステリア業の研修講師およびセミナープロデュースを行う。

著書には、『エクステリアの色とデザイン(グリーン情報)』、『住宅エクステリアのパース・スケッチ・プレゼンが上達する本(彰国社)』など。新刊『気持ちをつかむ住宅インテリアパース(彰国社)』、好評につき絶賛発売中!!

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