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奥行きやシルエットを活かす! 背の低い樹木のライトアップ方法

奥行きやシルエットを活かす! 背の低い樹木のライトアップ方法

庭のライトアップは、背の高い樹木だけが対象ではありません。低木やつる植物も、ライトアップすることで日中とは違ったドラマチックな表情が楽しめますよ。
今回は、背の低い樹木「低木」に視点を置き、オススメのライトアップ方法や、照明器具をご紹介します。

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どんな樹木が低木に入る?

低木といってもたくさんありますが、今回の記事では30cm1.5m未満の樹木を低木とし、ライトアップをご紹介します。

低木にピッタリなライトアップテクニック

1. 奥行きがある低木を照らす

●あかりだまり

あかりだまり

奥行きがある「アジサイ」や「ツツジ」は、光が溢れ出るような演出ができる『あかりだまり』がおすすめです。写真のように上から照らし、光を表面上で部分的にとどめるようにすると陰影が生まれて、美しく光で空間を彩ることができます。

ここでは、アップライトを使用します。まん丸な光で照らし出し、アジサイは美しく、その空間を明るく華やかなものにしてくれます。下記のように「ガーデンアップライト ミオ」や、「ガーデンアップライト オプティ」と一緒に「延長ポール」を使い、低木の高さや好みの高さに合わせて、灯部の位置を変更しましょう。延長ポールは、15cm・30cm・60cmから選べるので、高低差を付けて写真のようなリズミカルなライトアップにしても綺麗ですね♪

ガーデンアップライトミオや、ガーデンアップライトオプティ
(左)ガーデンアップライト ミオ(+延長ポール)  
(右)ガーデンアップライト オプティ(+延長ポール)
あかりだまりで照らす

パスライティング

パスライティング

低木の側面に光を当てつつ、小道も一緒に明るく照らす『パスライティング』も、低木+アプローチのときにおすすめです。写真のような『パスライティング』をする際は、首が回るアップライトを真横に傾け、通路のわきに設置します。一定ピッチで並べると、美しい『パスライティング』ができます。

この際、全て同じライトで照らしましょう。一つでも違うライトがあると、光量が違っていたり、配光が違っていたりして、せっかくライトアップをしても、何かしらの違和感が出てしまいます。

また、人の脳が「心地よいなぁ」と感じるリズムでライトアップすることも大切です。人は、明暗の一定のリズム(暗・明・暗…)が続くと「心地よい」と感じるので、写真のように暗い部分をあえて残すことで、そのリズムを再現することができます。

1.5m間隔で設置した場合の図

今回は1.5m間隔で設置した場合の図です。イメージとしては、このように等間隔でライトを設置しましょう。

【おすすめのライト】

写真のような明暗を活かした『パスライティング』には、配光角が小さすぎても、大きすぎてもできません。そこでおすすめなのが、「De-SPOTスプレッドタイプ」です。このライトは、細い配光にするか、広がった配光にするかをレンズの回転で調節することができます。細い配光にしたい時はレンズを縦に、広がった配光にしたい時はレンズを横にするだけで、配光の調節が簡単にできます。

※写真はレンズを横にして広がった配光で照らしています。

De-SPOTスプレッドタイプ
De-SPOTスプレッドタイプ

2. つる性の植物を照らす

●アップライティング

アップライティング

つる性の植物の代表“つるバラ”。ライトアップすることで、美しいバラが夜も色鮮やかに浮かび上がり、昼間とは違った雰囲気を楽しむことができます。つるバラは、高さはありますが奥行きはないため、『アップライティング』で照らすのがおすすめ。少し離れた位置にライトを設置し、バラの中心をめがけて照らすと、花びらや葉に光が反射し、夜の闇に包まれた庭に美しいバラの花だけを浮かび上がらせることができます。

ただし、植物の光合成や生育などへ影響を及ぼす可能性もあるため、就寝時や不要な時は消せるよう、タイマー付きのものを使用しましょう。

つるバラの表面を照らす

【おすすめのライト】

バラの『アップライティング』には、「ガーデンアップライト ミオ」がおすすめです。LED電球なので熱が発生しづらく、植物にとっても優しいライティングができます。

ガーデンアップライトミオ(白・電)
ガーデンアップライト ミオ(白・電)

3. 特徴的な葉を持つ植栽を照らす

●シャドーライティング

シャドーライティング

特徴的な葉を持つ「ニューサイラン」。ニューサイランは尖った葉が特徴的で、影を活かした『シャドーライティング』にピッタリ!

大きいサイズのニューサイランなら、【ニューサイランとライトの距離】:【ニューサイランと壁面の距離】=1:2の比率でライトを設置、小さいサイズのものなら1:1の比率を目安としてライトを設置しましょう。

なぜ、大きいサイズのものになるとライトを離さないといけないか、分かりますか?

その答えは単純。ライトが植物に近いと壁面に植物全体の姿を投影できなくなるからです。

小さなサイズのものは、広角のライトを使用すれば1:1の比率であっても美しく照らし出すことができますが、大きいサイズはそうはいきません。

大きいサイズの植物を近くから照らしてしまうと、その一部分しか投影できず、せっかくのシャドーライティングの効果も発揮できずじまいです。

ですので、1:2の比率になるくらい離してライトを設置しましょう。少し離すだけでも、ニューサイランの特徴的な葉を美しく壁面に投影することができます。

大きい植栽の場合
小さい植栽の場合

【おすすめのライト】

シャドーライティングを行う際は、「ガーデンアップライト オプティS」のような配光が広いアップライト型のものがおすすめです。

さらに、発光部を1つにまとめたLEDが使用されている、ワンコアのライトを使用すれば、影がくっきりと表現できます。発光部が多数あるLEDを使用しているマルチコアでも、樹木から1m以上離せば、ぼやけることなく投影できますが、やはりどこから照らしてもくっきり美しく投影できるワンコアのライトをおすすめします。

ワンコアタイプとマルチコアタイプ
(左)影がくっきりしている。 (右)影がぼやけている。
ガーデンアップライト オプティS       拡散カバーでさらに広角に!
ガーデンアップライト オプティS。拡散カバー(右)でさらに広角に!

●シルエットライティング

シルエットライティング

『シルエットライティング』は、意図する対象物を照らすのではなく、壁面を照らした光の逆光を活かし、シルエットを浮かび上がらせるライティングテクニックのことで、モダンで大人っぽい印象を与えることができます。

壁面と植栽の間にライトを設置して照らすので、壁面と植栽の間は少し開けておくとライトアップしやすいです。また、壁面がシンプルなデザインであればあるほど、シルエットを美しく見せることができるので、真っ白な壁面や無地の壁面がある方は、ぜひ試してみてください。

壁面と植栽の間にライトを設置

【おすすめのライト】

壁面のライトアップは、「グランドライト6型」や、「ウォールアップライト」などを使うと美しく照らすことができます。グランドライト6型は扇形のような配光ですが、ウォールアップライトは横に広がった配光になっています。

グランドライト6型とウォールアップライト
(左)グランドライト6型           (右)ウォールアップライト

低木にもたくさん種類がありますが、それぞれに合ったライトアップをすると、より夜の庭が美しく華やかなものになります。次の記事では、さらに小さな植栽を照らすライティングのポイントをご紹介します。

Credit

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DIGISPOT
「光の演出で人の心を彩る」ことを目指すタカショーデジテックがお届けするWebマガジン。外構で使われている『屋外照明』や、店舗の看板などに用いられている『LEDサイン』、街を華やかに彩る『イルミネーション』など、「光の今」がわかる情報を発信している。普段は聞くことができない商品に込められた開発者の想いやものづくりの裏側や光の上手な取り入れ方など、ここでしか知ることができない情報が盛りだくさん!

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