夏の暑さ対策! DIYでパーゴラにシェードをつけました 〜ガーデンセラピーが体験できる施設「花音の森」ができてからVol.1
木々も芽吹いてきて、「花音の森」春1年目がスタートしました。ここでの大きな野望は「日本一暑い街・熊谷で夏もクーラーなしで暮らす」。そのために、今からできる準備を始めていきます。今日は第1弾として、パーゴラにシェードを自分で付けてみたので、その様子をお伝えしていきますね。
目次
自然を活用して快適に暮らすために「パッシブデザイン」を取り入れる
ここは私の活動拠点「花音の森」。
2019年12月、埼玉県熊谷市にオープンしました。植物と快適に暮らせるように設計された場所で、植物のある暮らしで健康寿命を考える“ガーデンセラピー”をコンセプトに、植物の楽しみ方があれこれ学べるレッスンを行っています。
熊谷市は日本一暑い街。ここで、「家×庭 自然を活用して快適に暮らす」をテーマに、夏はエアコンなしでも過ごせ、冬は薪ストーブで暖かく暮らせる環境を目指します。(詳しくは、「ガーデンセラピーが体験できる施設「花音の森」をつくるまでVol.2 植物から考える! パッシブデザインと住み続けられるまちづくり」)
通常、パッシブデザイン住宅というと、ソーラーシステムなどの設備を使用しますが、ここではそれらを使わず、植物との共生でどこまで快適に暮らせるかにチャレンジしています。それには、家の性能と植物をうまく組み合わせて活用していく必要がありましたので、建築士・造園士とタッグを組んで、約1年半をかかけて企画施工していきました。
ウッドデッキは楽しみが広がる5つ目の部屋!
まだ住んで4カ月ほどですが、ウッドデッキはかなり居心地がよくて、お気に入りの場所になりました。冬でも、暖かい日はデッキでヨガをしたり、夜は星空観賞もできました。
暖かくなってきた春には、ハーブティーを飲んでリラックスしたり…
ハンモックでお昼寝をしたり…
朝ごはん・昼ごはん共にデッキで食べたりと、大活躍!
デッキ空間を有効活用できると、リビングはぐっと広く感じるし、植物とも距離が近くなります。ますます庭に出るのが楽しみにもなりますね。
ウッドデッキを、リビング・ダイニング・キッチン・ベッドルームに続く5番目の部屋「フィフスルーム」として捉えると、新型コロナウイルスの自粛中でも、ホッとできる空間になると思います。
快適な空間にするために、シェードを使おう!
ウッドデッキで快適に過ごす方法としておすすめなのが、「シェード」と呼ばれる、日よけを設置すること!
4月に入れば紫外線もかなり強くなりますし、デッキ自体も、直接太陽に照らされると高温になります。アルミなど使用している素材によっては、かなり熱くなってしまって、出られない…という方も多いはず。それを防ぐために、シェードを使ってみませんか?
我が家の場合をご紹介してみますね。
涼しく暮らすためには、窓に夏の暑い日差しが当たらないようにする工夫が必要でした。ですので、デッキを広く取り、上にはブドウや藤など、つる性の植物を絡ませられる棚・パーゴラを作りました。ゆくゆくはブドウが這って、パーゴラ全体を覆ってくれる予定です。
冬に植えたヤマブドウがどんどん大きくなっていますが、パーゴラを覆うまでには、早くとも2年くらいはかかりそうですので、シェードに助けてもらうことにしました。
シェードを選ぶ時にチェックしたことは?
というわけで、あれこれシェードをリサーチしたのですが、ホームセンターに行って、シェードコーナーをのぞいてみたら、厚いもの・薄いもの、ポリエチレン・布地など、材質がいろいろ。また、シェード・オーニング・タープ・すだれなど、形状や素材もさまざまでした。
その中から、今回、私が使用したのは、株式会社タカショーのクールシェードプライム(幅200×300cm)です。
手に取りやすい価格だったことと、遮光率が85~90%(UVカット率約85%)、形状記憶加工もされていて、「5年以内の紫外線劣化による破れはありません」と5年保証が付いている点も安心で、購入するポイントとなりました。こちらの商品は、ホームセンターやウェブショップで購入できます。
シェードを取り付けてみましょう!
用意するものはこちら
【準備したもの】
※我が家のデッキサイズは、2.5×6.5m
◯クールシェードプライム(アイボリー)オーニングタイプ200×300cm 2枚
◯ホームセンターで購入…ハンドル6個、ビス、必要ならナスカン8個~
◯必要な工具…インパクトドライバー、踏み台、定規、マーカー
四隅にハンドルを取り付ける
シェードを固定するためのハンドルを取り付けます。
付属していたひもを使用してシェードを付ける
シェードにあいているハトメ穴に、付属しているひもを通して、ハンドルに括り付けます。
最初、ひもでやってみたのですが、シェードをぴんと張るのが難しかったので、このナスカンを使用してみることに。
ハトメ穴にナスカンを通して…
パチンとはめればOK!
シェードは、強風注意報が発令された場合には取り外さないといけませんので、取り外しが簡単な方法を考えてみました。
4カ所すべて取り付けたら完成!
できました。所要時間は60分弱でした。
自分でシェードを取り付けてみて思ったこと
じつは…このシェードは、我が家にぴったりサイズ! ではありませんでした。違う商品にすると寸法が足りなくて、仕方なく、少し大きいものを購入したのです。余った部分は、ミシンで縫ったのですが、厚みがあり結構大変でした。
シェードの先にある帯がその証拠…(笑)。
でも、これはこれで、ワンポイントになっていいか♪と思っています。
我が家の場合は、ブドウが育つまでの限定使用なので、既製品でどうにかしたという思いがあり、自分で設置しましたが、シェード単体での使用をお考えなら、施工を専門業者にお任せするのがよいと思います。専門業者しか手に入らない素材に加えて、サイズもオーダーメイドでカットしてくれるので、自分の家のデッキにぴったり合ったものを作ってくれますよ。
ぜひ、デッキ空間を有効活用して、素敵なおうち時間を過ごしてください!
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Credit
写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)
花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/
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