快適なガーデンに欠かせない「シェード」を知っていますか。オーストラリアでは、日差しを軽減するためにシェードがよく使われています。
ここでは、日差しが強い季節でも庭で快適に過ごすための日除けアイテムとして紹介します。
シェードのある暮らし
日本では葭簀(よしず)や立て簾(すだれ)などが、長年にわたって使われてきました。一方、オーストラリアのように、紫外線が強く、雨の少ない国では、シート状のシェードが幅広く使用されています。例えば、シドニー周辺の都市では、夏場はパーゴラのようなものをつくり、そこにシェードを張って日陰をつくります。日差しが強い同国では、国を挙げての紫外線対策を行っていて、保育園や幼稚園では朝の10時から昼の2時過ぎまでシェードを張らないと子どもを外へ出せないような法律さえあるぐらいです。
二酸化炭素の排出で年々オゾン層が破壊され、増大する紫外線の問題が大きくなっているのは、日本も同じ。さらに、環境問題による省エネが重要視される中、エコライフに即したシェードに注目が集まっています。
日光を遮るだけじゃないシェードの特徴
シェードの特徴は、日光を遮るだけでなく、熱された空気が生地の間から抜けることで、快適で涼しい空間を生み出します。直射日光が当たり続ける場所と比べると、シェードの下は約10度も気温が下がります。パーゴラやテラスの屋根に適し、特に西日を防ぐのに有効で、家の窓に面したデッキなどに張れば、室内へ入る熱も遮り、エアコンの稼働率を抑えます。
さらに、紫外線対策の先進国であるオーストラリアのシェードブランド「クーラールー」は、紫外線を90%もカットするUV加工が施されています。縦横に引っ張っても遮光率が変わらない特殊な織りであることも特徴。ある一般家庭のケースでは、夏季3カ月の間、エアコンを1日6時間使用した場合、消費電力が約17%少なくなり、電気料金も約1200円の差が出た結果が報告されています。
使い方やデザインに合わせて選べるシェードの種類
シェードには、簾のようなロールアップ式、パーゴラ天井でのカーテン式などがあり、三角形、四角形などさまざまな形やサイズがそろい、特別に縫製する別注も受け付けています。
テント生地のオーニングなどもありますが、雨が降っても水が漏れないということは、基本的に気温が暑いときには熱された空気がシェードから抜けないため、内部がとても熱くなりますのでご注意を。
エアコンなどの電気エネルギーばかりに頼りすぎて、クーラー病や心的ストレスなどの健康問題を抱えるより、エコアイテムを活用して日々の暮らしを快適に。シェードで体にも環境にも優しい暮らしを実現しませんか。
新着記事
-
ガーデン
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園で始動
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストが、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台に、いよいよスタートしました。2024年12月には、…
-
ガーデン&ショップ
都立公園を花の魅力で彩る画期的コンテスト「第3回 東京パークガーデンアワード 砧公園」全国から選ばれた…
2022年に代々木公園から始まった「東京パークガーデンアワード」。第2回の神代植物公園に続き、3回目となる今回は、東京都立砧公園(世田谷区)で開催されます。宿根草を活用して「持続可能なロングライフ・ローメ…
-
園芸用品
【冬の庭仕事】鉢カバーでイメージチェンジ! 庭を整えよう
地植えではない方法で植物を育てるのに欠かせない容器「植木鉢」。コンテナガーデニングや屋内の観葉植物を育てる際にも必須の鉢は、庭の景色やインテリアの雰囲気を簡単に変えることができるガーデニングアイテム…