庭にウッドデッキを作ってみましょう。ウッドデッキで自家製ハーブのティーやランチを楽しめば、自宅にいながらオーガニックカフェ気分が味わえます。こんなふうに「庭で何をするのか」を明確にすれば、「どんなデザインにしたいのか」も決まります。ここでは、ウッドデッキの作り方とウッドデッキライフをより楽しむためのアイデア、役に立つ機能などをご提案します。

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ウッドデッキを作る前に

はじめに、ウッドデッキで、どんな生活を送りたいのかを考えてみましょう。どんな生活をするにしても、中途半端な広さでは使い勝手がよくありません。予算があるのであれば、できるだけ広くしましょう。予算の都合で広くできない場合は、ウッドデッキ以外をレンガ敷きのテラスにしておくと、多目的に使えて、ゆとりが生まれます。

次は、どんなファニチャーを置きたいのかを考えてみましょう。例えば、家人がゆったりくつろぐためのソフトなソファがよいのか、友人など大勢の人を招いて楽しめるように、大きなダイニングテーブルとスタッキングできるイスなどがよいのか。それによって、ウッドデッキの広さやデザインが決まります。アウトドア用のファニチャーは、通販やエクステリアメーカーのカタログに、いろいろなデザインが掲載されていますので、研究してみましょう。

それでは、ウッドデッキの作り方をご紹介します。

デッキの床をオシャレにデザインする!

ウッドデッキの素材は、大きく分けて天然木と樹脂素材があります。天然木は風合いが魅力です。使われるのはイペ、バツ、ウリンなどの耐久性が高い木材で、ハードウッドと呼ばれています。樹脂素材は、茶色系をはじめいろいろなカラーがあり、木目表現がリアルで、見た目にはほとんど天然木と変わりないものの、湿気や雨に強く、施工後、半永久的に使用可能なものもあります。風合いのよい木の粉入りの木樹脂素材などバリエーションも豊富なので、エクステリアメーカーのカタログなどで検討してみましょう。

イラスト1 :根太・床束・束石の構成
イラスト1 :根太・床束・束石の構成

ウッドデッキは、束石、床束、根太(※)で構成された部分の上に板を張って作ります。(イラスト1)

※根太(ねだ)とは、床板を支えるために床の下に渡す横木のことをいいます。根太は水平器を使ってフラットになるようにして、約1m間隔に配置した床束(ゆかつか)に取り付けます。その時、床束の頭部よりも若干低い位置に取り付けることで、床材をフラットに張ることができます。床材の板同士はピッタリ並べて張ると、雨水などがデッキにたまってしまう可能性が高くなるため、3~5mm程度の隙間を作るようにします。

「曲尺(かねじゃく)」の厚みを利用して、板と板の間に曲尺2本を両端に挟み、スペーサー代わりにすると、等間隔に板を張ることができます。

曲尺
曲尺(かねじゃく):
本来は板材などの直角を出すために使う物差しですが、床材の板の隙間を作るためのスペーサーとして使用します。

器用な方は、ウッドデッキをD.I.Yで挑戦してみるのもよいでしょう。デザインや内容を参考にして、エクステリアの専門業者にも相談しましょう。

いろいろな床材の張り方

いろいろな床材の張り方-縦張りと縦横張り
斜め張り

板の張り方は、いろいろありますが、一般的なのは、横張り、縦張り、板材の数が無駄にならない縦横張り、斜め張りがあります。イラストから根太と束の位置を参考にしてください。(イラスト2a、2b、2c)

ガーデン用具の便利な収納方法~ウッドデッキ下の収納スペース~

それでは、多機能デッキのいろいろなアイデアをご紹介しましょう。楽しいアウトドアライフを満喫できますよ。参考にしてくださいね。

ウッドデッキ下の収納スペース

香りでくつろぐハーブや、野菜を育てる家庭菜園、ステキな花を育てる花壇を作るためには、園芸用品や道具を収納する場所が必要です。でも、物置スペースが取れない! 肥料や道具などをしまう場所がない! そんな方によい方法があります。

デッキの下って意外とスペースがありませんか? そうなんです! デッキ下を収納にするのです。デッキ下の地面は砂利を敷いて突き固め、その上にコンクリートを打ち、コテで平らにして土間コンクリートを作ります。その上にデッキを設置すれば、デッキ下は立派な収納スペースになります。キャスター付きの引き出しを作り、その中に、移植スコップ、熊手などの道具を収納します。剪定バサミなどのさびやすいものや、肥料袋や培養土などもあるので、水に濡れないようにふた付きの引き出しにしましょう。既製のデッキは床束の位置が決まっているので、床束に当たらないように引き出しのサイズを決めましょう。イラストは、地面をタイル張りにしている例です。

大谷石を使った炉端では炭火焼きを

ウッドデッキの一部を掘りゴタツ式にすると、ウッドデッキに座ってBBQを楽しむことができます。炉端の立上り部分は大谷石で、ウッドデッキ下のテラスはレンガやタイル敷きにして、火が燃え移らないようにすることが必要です。炉端で炭火を使って肉や野菜を焼くと、炭火の赤外線がうまみ効果を出し、大変おいしくなります。友人を招いて、イカ焼きやエイヒレをあぶったツマミで一杯やるのも乙なものです。

参考までに、日本ではバーベキューのことを「BBQ」とアルファベットで表現しますが、どういう意味かご存じですか?  じつは、もともとは肉をあぶる木製の台を意味するハイチ語が、スペイン語で丸焼きを意味する「barbacoa」となり、英語では「barbecue」というスペルになりました。日本では「BBQ」または「B.B.Q」と略すことが多いのですが、英語圏では「Bar-B-Cue」や「Bar-B-Q」などと略されています。アメリカでは、炭火焼きの肉を出すレストランを指すこともあるようです。

デッキのテーブルも配置しだいで炉端スペースと一体に

親せきや友人も招いてのホームパーティーでは、多くの人が交流できるように、テーブルをデッキの下に下ろし、上記イラストのようなデザインのデッキの場合にはデッキに対してテーブルを45°に配置すれば、デッキも椅子として利用できますし、炉端スペースにいる人と顔を合わせることができ、大勢が一緒に宴を囲むことができます。

また、花火やお月見などをするときは、テーブルやイスをデッキ下に収納すれば、みんなでデッキに腰掛けて楽しむことができます。

ウッドデッキを飾るオリジナルローテーブルやポットカバー

ウッドデッキは、ちょっとした小物でよりステキな演出ができます。例えば、 観葉植物やサイドテーブルなどがあるとオシャレですね。観葉植物のポットにはカバーをつけてみましょう。下のイラストのように、ポットの四方を板4枚で囲い、塗装すれば簡単。オイルステイン系の塗料であれば、木目の質感を生かしたナチュラルなイメージに仕上がります。また、同じ色のローテーブルを作れば、よりまとまります。サイドテーブルには照明を飾ると夜も素敵ですよ。

同じデザインと色で統一したローテーブル・サイドテーブルやポットカバー
同じデザインと色で統一したローテーブル・サイドテーブルやポットカバー

ウッドデッキは、そこで「何をするのか!?」を決めてから作りましょう。例えば、お茶や食事にも使う場合は、家族や友人が集まってもいいように中途半端な広さでなく、できるだけ広いスペースを取りましょう。BBQをやりたい場合には、火が燃え移らないよう、タイルやレンガのテラスにすることも大切です。また、園芸用品、道具の収納スペースも工夫してデザインしてみてくださいね。

ウッドデッキで過ごす生活が楽しくなること間違いなしですよ!

Credit

文:松下高弘

文&イラスト/松下高弘(まつしたたかひろ)

長野県飯田市生まれ。元東京デザイン専門学校講師。株式会社タカショー発行の『エクステリア&ガーデンテキストブック』監修。ガーデンセラピーコーディネーター1級所持。建築・エクステリアの企画事務所「エムデザインファクトリー」を主宰し、手描きパース・イラスト・CG・模型等のプレゼンテーションや大手ハウスメーカー社員研修、エクステリア業の研修講師およびセミナープロデュースを行う。

著書には、『エクステリアの色とデザイン(グリーン情報)』、『住宅エクステリアのパース・スケッチ・プレゼンが上達する本(彰国社)』など。新刊『気持ちをつかむ住宅インテリアパース(彰国社)』、大手書店に続々登場!!

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