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ご自宅の庭をリゾートガーデンに! つくり方のポイントや事例をご紹介

ご自宅の庭をリゾートガーデンに! つくり方のポイントや事例をご紹介

https://pic.takasho.jp/portfolio/241

皆さんは、庭をどのように楽しんでいらっしゃいますか? ここでは、自宅の庭でゆっくりとくつろぎたい方にオススメの「リゾートガーデン」をご紹介します。
四季折々に移り変わる庭の景色、水の流れる音、鳥のさえずり、植物の香りに癒されて、快適で健康的な生活を送ることができる「リゾートガーデン」。施工事例写真も載せていますので、ぜひご覧ください。

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リゾートガーデンで快適な生活を! そのメリットは?

せっかく庭のスペースがあるのに何もしていない方や、庭での生活をしていない方はいらっしゃいませんか? 庭は、そのつくり方次第で、暮らしにたくさんのメリットがあります。なかでもオススメの庭スタイルは、心身が休まり健康に過ごせる「リゾートガーデン」。

さて、「リゾートガーデンスタイル」とは、どんな庭で、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。

 家族や友人が集まる場所に

平日午前の住宅街では、保育園や幼稚園に子どもを送った後、お母さんたちが集まる「井戸端会議」の風景がしばしば見受けられます。「井戸端会議」は、お母さんたちにとって大事な情報交換の場で、園内の様子や公園デビューなど、いろいろな相談ができて助かるものです。そんなとき、半プライベート空間の庭なら、招く方も招かれる方も気軽でリラックスできます。家の中に上がるのはちょっと気が引けても、庭なら、ちょっとお邪魔してお茶など飲みながらおしゃべりすることができ、カフェへ行くよりはるかに手軽です。

また、休日は家族そろって、家庭菜園でとれた野菜を使ったランチを楽しんだり、友人を招いて自慢の料理とおいしいワインをたしなむディナーパーティーを開いたりと、庭を舞台にすると開放的な雰囲気でくつろぎのひとときを送ることができます。

庭でランチやディナーを楽しむ
ランチやディナーを楽しむ

愛犬と過ごせる空間に

近年は、おおよそ3世帯に1世帯が何らかのペットを飼っているといわれています。その中で、日本の総人口の約16%が犬か猫をペットにしているという統計(※)もあり、最近は動物健康保険証も適用される時代になりました。

まだ1歳に満たない子犬は、散歩もおぼつかないため、庭で遊ばせるのが安心です。ウッドデッキがあれば、そこで遊ばせると目が届きますが、犬や猫などペットの居場所となるなら、防腐、防蟻剤を一切使っていない天然木材使用で、夏場の暑い日差しを和らげる断熱効果が高いものがオススメ。愛犬と共に幼児も、安心して遊べます。

※2014年全国犬猫飼育実態調査(一般社団法人ペットフード協会調べ)および人口推計(総務省統計局、2014年)より

休日はお茶を飲んでくつろぎペットと遊ぶ
休日はお茶を飲んでくつろぎペットと遊ぶ

このように、家族だけでなく、近所の知り合いや友人と会話を楽しんだり、愛犬と遊ぶなど、くつろぎのひとときを過ごせるというメリットがあります。

リゾートガーデンのつくり方とポイントは?

楽しいひとときを過ごせるリゾートガーデンをつくるには、いくつかのアイテムをそろえる必要があります。その内容とポイントをあげてみましょう。

植栽

落葉樹は、夏場は葉が茂っているので暑い西日を遮り木陰をつくります。冬場は葉が枯れて枝ぶりのみとなるため日差しが通り、庭や室内を暖かくしてくれます。また、ハーブ系の植物を植えると、その香りで気持ちが安らぎ、ラベンダーなどは、蚊を寄せつけない効果もあります。

ガーデンファニチャー

庭での生活に欠かせないのが、ガーデンファニチャーです。オーニングやシェードで夏場の日差しをカットしたウッドデッキやテラスでは、自分の好みのテーブルやイスを置き、食事やティータイムを満喫したり、一人で寝転びくつろぐこともできます。ガーデンファニチャーは、イラストのように、木、アルミ、アイアン、人工ラタン(籐・とう)、プラスチックなど、さまざまなものがあります。庭で何をするのか、目的に合わせて選びましょう。

木製のガーデンファニチャー
木製
アルミ製のガーデンファニチャー
アルミ製
アイアン製のガーデンファニチャー
アイアン製
人工ラタンのガーデンファニチャー
人工ラタン

オーナメント

オーナメントとは、装飾品や飾りつけを指します。ウサギや鳥などの動物や植物、日時計などをモチーフにしたものが一般的ですが、抽象的・幾何学的なものもあります。池や植栽と上手に構成すると、夢のようなリゾートガーデンをつくることができます。

水辺

小川の流れや池は、自然風の和らいだ雰囲気をつくってくれます。水草などとともに昆虫やカエルなど水辺の生き物も育ち、お子様の理科の研究にも役立つでしょう。また、池の水分蒸発によって、ヒートアイランド現象も和らぎます。

照明

夜間に欠かせないのが照明です。塀や壁際に映る落葉樹のシルエットや、景石の間から漏れる間接照明は、神秘的な安らぎを得る効果を発揮します。

お庭をリゾートガーデンにした施工事例を拝見!

さて、リゾートガーデンをつくるにあたって必要なアイテムが分かったところで、いろいろなリゾートガーデンの施工事例をご紹介。ステキなお庭の世界をご堪能ください。

南国リゾート風ガーデン

南国リゾート風ガーデン
画像:タカショー

横板張りの濃いブラウンの木目調フェンスをバックに、白い角柱がブラケットの照明効果でいっそう引き立っています。南国リゾートに来たかのような雰囲気で、心身ともに癒やされる空間です。ヤシやニューサイラン系の植栽の足元に石を置いてロックガーデン風にしているところも、リゾート感を倍増させています。

アウトドアダイニングとして楽しむ庭

アウトドアダイニングとして楽しむ庭
画像:タカショー

オーストラリアのリゾートガーデンをテーマに、アウトドアダイニングとして活用できる庭がデザインされています。庭に出てすぐの場所にバーベキューグリルを設置し、家族や友人を招いて食事のひとときを楽しめるようにしてあります。庭の片隅には、ファイヤープレイス(焚き火場)を設け、何ともいえない落ち着きや、親密な語らいの時間を過ごすことができるでしょう。

パーティーができるリゾート風の庭

パーティーができるリゾート風の庭
https://pic.takasho.jp/portfolio/4786

ラタン(籐・とう)の家具、ドラセナの植栽、白い模様のデザインウォール、カスケード(人工滝)など、リゾート感あふれる要素で構成された庭です。屋根つきテラス(ホームヤードルーフ)や椅子の足色に濃いブラウンを選んで、高級リゾート感を演出しています。

リゾートガーデンは、身体が休まり健康に過ごせる快適な庭です。デッキやテラス、ファニチャー、オーナメント、植栽の選び方にとって、さまざまなリゾート感を演出できます。水が使えるなら、カスケードや自然な流れで水辺をつくるとより優雅な空間になり、照明の効果で高級感を増すこともできます。さあ、皆さんも自宅にリゾートガーデンをつくり、精神の安らぎを体感しましょう。

Credit

文:松下高弘

文・イラスト/松下高弘(まつしたたかひろ)

長野県飯田市生まれ。元東京デザイン専門学校講師。株式会社タカショー発行の『エクステリア&ガーデンテキストブック』監修。ガーデンセラピーコーディネーター1級所持。建築・エクステリアの企画事務所「エムデザインファクトリー」を主宰し、手描きパース・イラスト・CG・模型等のプレゼンテーションや大手ハウスメーカー社員研修、エクステリア業の研修講師およびセミナープロデュースを行う。

著書には、『エクステリアの色とデザイン(グリーン情報)』、『住宅エクステリアのパース・スケッチ・プレゼンが上達する本(彰国社)』など。新刊『気持ちをつかむ住宅インテリアパース(彰国社)』、大手書店に続々登場!!

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