春や秋など外で過ごすのが心地よい季節は、暖かい日差しが感じられる昼間だけでなく、夜も庭などでゆったりした時間を過ごしたいもの…。そんなときは、ライトアップで外空間をステキに演出してみませんか? 落ち着きとくつろげる雰囲気のある空間は、光の色みでつくり出すことができます。今回は、光によってくつろぎ空間を演出するコツをご紹介します。
目次
光は照らす高さがポイント
同じ照明器具を使っても、光源を置く位置によって空間の雰囲気はガラリと変わります。
例えば、低い場所に光源を置けば、太陽の位置が低い時期の夕方のような雰囲気になり、安らぎや落ち着きが感じられるようになります。
このように、くつろぎの空間では、なるべく低い位置に光源を置くとよいでしょう。


照明器具を草木で隠すように置き、光が植栽の中に溜まっているような、“あかりだまり”をつくったり、ところどころ低い位置に照明器具を配置しても素敵ですね。

反対に高い位置に光があると、目線が上に向き、開放的で活動的な気持ちになります。
パーティーやバーベキューなど、たくさん人が集まるような場所では、できるだけ高い位置に光を持っていくとよいでしょう。
このように、光の高さは人の心理に大きく影響します。光の心理効果を上手に使って、理想の空間をつくり出しましょう。
くつろぎの空間には光の色みが大切
どのような空間をつくりたいのかによって、取り入れるべき光の特徴も異なります。
例えば、同じ光の強さでも、光自体の色みによって、空間の印象を変えることができます。
光には、温かみのある色(いわゆる“電球色”寄り)から冷たい色(“昼光色”寄り)まで、さまざまな色みがあり、それらは「色温度」で表します。
この色温度を意識せずに照明を配置してしまうと、空間全体の印象が理想のイメージとはかけ離れた違うものになってしまうので、注意しましょう。

温かみのある光を使うと、落ち着いた雰囲気になってリラックス効果があるので、くつろぎの空間をつくりたいときにはオススメです。
反対に、青白い冷たさを感じる色みの光には集中力を高める効果があり、また、活動的な印象を与えます。
このように、光の色みもまた人の心理に大きく関わってくる要因なので、その効果などを踏まえて照明を選ぶと、よりイメージに合った空間をつくることができるでしょう。
くつろぎ空間には眩しさを感じさせない光を

くつろぎの空間には、明るい照明を置いてそのきらめきで華やかさを出すというよりは、ふんわりとした安らぎを感じられる光を使うことが大切です。

ポイントは、なるべく光源が眩しくない器具を選び、設置方法を工夫するとよいでしょう。
どうしても器具が見えてしまうときは、写真のように光源の前にプランターを置くなどして隠すのも一つの方法です。光源によりプランターのシルエットが浮かび上がり、おしゃれで印象的な雰囲気になります。
眩しさを感じさせない器具選びは、落ち着いた空間づくりに外せないポイントです。

どうしても光源が目に入って眩しいときは、写真のように光源をカバーするアイテムをつけてみるのもよいでしょう。
間接照明を取り入れてみよう

間接照明とは、空間を直接的に照らすのではなく、光を壁などに当てて、その反射光を明かりとして利用する方法で、穏やかな光をつくりだすことができます。
間接照明を上手に使えば、光源の眩しさを感じさせない、穏やかな光で落ち着いた庭にすることができます。安らぎを感じたい空間では、ライトは人が行き来する方向に直接向けないようにして、前述したような光源を見せない工夫を忘れないようにしましょう。
照明でくつろぎの空間をつくりたいときは、上記のようなことを意識してライトアップを取り入れてみるとよいでしょう。
光の心理効果を上手に使ったくつろぎの外空間で、ゆったりとした夜の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
冬のおすすめアイテム
キャンドルランタン ウォール(GARDEN STORY Series)
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