タイルテラスで魅力的な庭を演出! メリットや施工例をご紹介
![タイルテラスで魅力的な庭を演出! メリットや施工例をご紹介](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/b019f81fa287ada0fe1c4c9398f0b109-1.jpg)
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庭と家の中間のくつろぎスペース、「アウトドアリビング」の魅力を高めるのに一役買ってくれるのが、タイル仕上げのテラスです。ここでは、タイルテラスのメンテンナンスやコスト面などでのメリット・デメリット、そして、おしゃれなファニチャーと組み合わせた施工事例をご紹介していきます。ステキなタイルテラスで、上質なガーデンライフを実現しましょう。
目次
タイルテラスの魅力やメリットは?
まずはじめに、“テラス”とは、家の軒先から飛び出ていて、地面よりも一段高くなったスペースのことをいいます。古フランス語で「盛り土」を意味する語に由来しています。
よく、住宅1階の軒下に長さ2m、幅1m程度の土間コンクリートのテラスを見かけますが、これでは洗濯物干しの足場になるという機能はあっても、安らぎの生活空間にはなり得ません。
しかし、この足場をタイル仕上げにするだけでデザイン性が加わり、庭の雰囲気が一気に変わります。タイルには、無地だけでなく、花柄やエスニック、モダン調など多彩な柄とサイズ、そして、ザラザラした滑りにくいものや、ツルツルとしたツヤ感のあるものなどさまざまな素材があります。タイルの素材や色の選び方と貼り方しだいで、その家に合った魅力や高級感を出すことができるのです。
![テラスは、足場をタイル仕上げにするだけでデザイン性が加わり、庭の雰囲気が一気に変わります](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/ab6b7095d1efae46fe8cd6b3b1691614.jpg)
また、タイルテラスを広いサイズにして、テーブルやイスを置けば、ケーキとお茶でくつろぐ優雅なティータイムを過ごしたり、屋外バーベキューパーティーを開催するなど、楽しいひとときを送ることができます。さらには、ドラマチックな夕焼けや夜景のライティング効果を楽しみながら、友人や知人を呼んでのラグジュアリーなディナーを楽しむこともできるかもしれません。
![タイルテラスを広いサイズにして、テーブルやイスを設置](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/a86acfb8b5e3851ac1ea51a061bd86bc.jpg)
そんな魅力的な空間と時間を演出してくれるタイルテラスですが、設置することのメリットを考えてみましょう。
まず、汚れた場合はタイルに水を流し、デッキブラシでこする程度で簡単に掃除ができるなど、メンテナンスが容易です。また、経年劣化が少なくて腐食に強く、キレイな状態が長持ちするので、清潔感を保つことができます。
水に強いタイルテラスは、鉢植えの植物を育てるなどのガーデニングにも向いています。
もちろん、タイルテラスと住宅外観の色をフィットさせるなどして、見た目もオシャレにすることができます。
タイルテラスのデメリットは?
タイルテラスを設置することのデメリットも挙げておきましょう。
一番には、夏場の気温上昇と太陽の熱でタイルが熱くなることです。なお、薄い色のタイルで熱吸収率が多少落ちたとしても、太陽の日差しの照り返しが強いため、まぶしく感じたり、テラスが暑くなることは防ぎきれないでしょう。夏場はシェードやオーニングを取り付け、日除け対策をすることをオススメします。
また、室内の床の高さよりもタイルテラスのほうが低いことが多いため、段差ができてしまい、特に高齢者や幼児の歩行には気をつけなくてはなりません。
もし、段差をなくすために、テラスをコンクリートで嵩上げし、床面とフラットな高さに設置した場合などは、床下換気口がコンクリートでふさがれてしまい、住宅のテラス部分の床下換気ができなくなります。
そこで、最近では、室内の床とタイルテラスの間に設置できるグレーチング(格子上に組んだ金属の溝ぶた)が商品化されました。これを使えば、双方の床高をフラットにし、なおかつ、グレーチングから床下換気もできるため、段差をなくす工事が可能になったのです。
ただ、このようなリフォーム工事やテラスのコンクリート打ち、タイル貼りなどは職人技術が必要となり、手間賃などの工事費用がかかることにも注意が必要です。
このように、タイルテラスの設置にはコスト面の問題もありますが、魅力あるステキなガーデンライフの場となってくれるのも事実ですので、ぜひ前向きに検討してみましょう。
ファニチャーや日除けシェードとともに! おしゃれタイルテラスの施工例
続いてはタイルテラスを実際に取り入れた施工例をご紹介します。さまざまなデザインとくつろぎの空間をご覧いただき、参考にしてみてください。
自然を楽しむくつろぎの空間
![タイルテラスと、フレームに使っているエバーアットウッドのナチュラルパインとの色を合わせた自然なイメージのポーチガーデン](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/bdddfe77928b40f1bb2eb1088279086f-1.jpg)
タイルテラスと、フレームに使っているエバーアートウッドのナチュラルパインとの色を合わせた自然なイメージのポーチガーデン。周りの緑ともなじみ、日除けのシェードで、夏場の暑さもしのげます。
白を基調にした“もう一つの部屋”
![白いクリアなフレームと透明ガラスに囲まれたオールグラスポーチ。](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/fdf0ca69601489433132cfe01992dad6-1.jpg)
白いクリアなフレームと透明ガラスに囲まれたオールグラスポーチ。住宅外壁とタイルの色も白で統一した、清潔感のあるデザインです。白基調の中に、ファニチャーと壁際のデザインパネルのコントラストがアクセントとなり、高級なイメージになっています。
目隠し効果を持ちつつ広がりを感じさせるガーデンテラス
![](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/c497a4e0479ccb2271a4b2528a89da2d-1.jpg)
鉢物の植栽が映える色合いのタイルテラスです。目隠しフェンスとシェードも明るいベージュにすることで、タイルテラスの広がりを感じさせつつ、敷地外部からの視線をカットし、安心とくつろぎ感のあるスペースになっています。
リビングと繋がるゆったりとしたくつろぎテラス
![鉢物の植栽が映える色合いのタイルテラスです。目隠しフェンスとシェードも明るいベージュにすることで、タイルテラスの広がりを感じさせつつ、敷地外部からの視線をカットすることで、安心とくつろぎ感のあるスペースになっています。 ●リビングと繋がるゆったりとしたくつろぎテラス](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/ae4cbeb07720fbdf6dc44bf229891e01.jpg)
リビングルームの延長にルーフを設置すれば、ほどよい日除け効果で太陽光を遮り、タイルテラスの温度上昇を抑えることができます。また、隣家の2階からの視線もカットして、安心でくつろげる空間になります。
アイアンのファニチャーが生きる明るいタイルテラス
![アイアンのファニチャーが生きる明るいタイルテラス](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/e3727da45c75bf614d87824d74bb7643-2.jpg)
明るい色のタイルに映える、ブラウンのポーチテラスです。細いラインのアイアンファニチャーや花鉢も加わって、柔和な優しいイメージが生まれています。
緑にフィットしたタイルテラスを目隠しフェンス
![緑にフィットしたタイルテラスと目かくしフェンス](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/e91104a9361e14667205dd6f23ef4382-1.jpg)
全体がホワイトで構成され、緑がきれいに映えるデザインです。タイルテラスは、ランダムな貼り方でソフトに仕上げています。横板張りの目隠しフェンスが、隣家からの視線を遮りつつ、ほどよい風通しで涼しげなコーナーをつくっています。
開放感のあるカフェスタイル風ポーチテラス
![開放感のあるカフェスタイル風ポーチテラス](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2019/03/0228f265cdc50bf4a5c743ffa7a9d239.jpg)
明るい木目調タイルとダークブラウンのエバーアートウッドのフレームで、おしゃれなカフェスタイル風のポーチテラスになっています。木目や節を再現したセラウッディータイルは、ウッドデッキ(木製デッキ)よりも経年劣化に強く、掃除などのメンテナンスが楽というメリットがあります。
タイルテラスは、多様なデザインとサイズで個性的なスペースを実現してくれるほか、経年劣化にも強く、メンテナンスも楽にできます。目隠しフェンスやシェードなどを組み合わせることで、外部の視線や強い日差しを遮るなどの対策も可能です。
オシャレなタイルテラスで“アウトドアリビング”の空間をつくり、自然や風に触れる快適な時間を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
併せて読みたい
・庭にウッドデッキを置きたい! 後悔しないためのポイントをご紹介
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Credit
文 / 松下高弘 - エムデザインファクトリー主宰 -
![](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2023/03/8dfa2ec2f707c60cbb82c3ede5a9a4f9.jpg)
まつした・たかひろ/長野県飯田市生まれ。元東京デザイン専門学校講師。株式会社タカショー発行の『エクステリア&ガーデンテキストブック』監修。ガーデンセラピーコーディネーター1級所持。建築・エクステリアの企画事務所「エムデザインファクトリー」を主宰し、大手ハウスメーカーやエクステリア業のセミナー企画、講師を行う。
2007年出版の『エクステリアの色とデザイン(グリーン情報)』の改訂版として、新刊『住宅+エクステリア&ガーデンの色とデザイン』が大好評販売中! 色の知識、住宅デザイン様式に合わせたエクステリア&ガーデンデザインとカラーコーディネート、プレゼンシートのレイアウト案など、多岐に渡る充実の内容! 書籍詳細はグリーン情報ホームページから。
著書
『住宅エクステリアのパース・スケッチ・イラストが上達する本』彰国社
『気持ちをつかむ住宅インテリアパース・スケッチ力でプレゼンに差をつける』彰国社
『住宅+エクステリア&ガーデンの色とデザイン』グリーン情報 など他多数
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