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和モダンのおしゃれ空間をつくる、さまざまなライティング法

和モダンのおしゃれ空間をつくる、さまざまなライティング法

今人気の住まいのスタイル「和モダン」とは、日本らしさと欧米のスタイルを併せもつデザインのこと。落ち着きがある和のエクステリアに、照明でモダンな雰囲気をプラスすることで、夜も楽しむことができる趣のある外構になります。ここでは、日本ならではの「和モダン」の安らぎを、ライティングでグレードアップするテクニックをご紹介します。

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“和”と“モダン”のライトアップ方法の違い

“和”と“モダン”のライトアップ方法の違い

和風空間とモダンな空間それぞれに、上の図にあるようなライトアップのコツがあります。和を感じる明かりとは、主にぼんやりとした影と光があり、温かい色み(いわゆる“電球色”寄り)の光が特徴です。一方、モダンを感じる明かりとは、はっきりとした影と光があり、冷たい色み(“昼光色”寄り)の光が特徴です。

これらを踏まえて、まずは、和とモダンそれぞれのライトアップ法をご紹介しましょう。

和の空間に合う照明

和の空間に合う照明

和の空間には、光源を直接見せない、ふんわりとしたやさしい明るさの照明器具を選ぶとよいでしょう。

例えば、光が透過しにくい和紙などの素材は、電球の光を柔らげます。また、光沢のないマットな質感の素材で覆う方法も和の空間に合うので、ツヤのない素材を使った照明器具を選ぶとよいでしょう。また同時に、照明器具の色合いと光の色みを意識してみましょう。温かみのある光や、草木などの自然と馴染むような色合いの照明器具を使うと、和の雰囲気が引き立ちます。

モダンな空間に合う照明

モダンな空間に合う照明

モダンな空間には、光と影の境目がはっきりとしたライティングが合います。

例えば、スリットで光と影を強調したり、樹木をライトアップした影を壁面に映し出したライティングです。

また、キラッとした光源が直接見える照明器具を選ぶとよいでしょう。

光の色みは、冷たさの感じられる白っぽい色が、よりモダンな雰囲気を際立たせてくれます。

落ち着いた、やわらかい印象がある和の要素と、直線的ではっきりとしたモダンの要素は、このようにそれぞれに特徴があります。和モダンの空間に光を取り入れる際は、これらの特徴を意識して、上手に組み合わせていくとよいでしょう。

次は、和とモダンの特徴を生かした、光の施工事例をご紹介します。

光で和モダンな空間を演出しよう

“和”に寄せた和モダン空間〜照明器具の素材や光の色みを意識するのがコツ

“和”に寄せた空間は照明器具の素材や光の色味を意識するのがコツ

こちらは、モダンな印象の外構ですが、そこに和の照明器具を置くことで、和モダンのバランスが取れている例です。

障子を思わせる素材でできた照明器具を使うことで、ふんわりとしたやわらかい光になり、和の印象がプラスされました。

光源(照明器具自体)を見えないように奥へ設置

こちらは、光源(照明器具自体)を見えないように奥へ設置し、漏れる光により空間の存在感を出しています。シンボルとなるアイテム(ここでは器)などがあれば、このようにやわらかい光で照らして強調することで、より和の雰囲気に近づきますね。

“モダン”に寄せた和モダン空間〜光源を露出し、光と影、直線的な光を意識するのがコツ

光と影の境目をはっきりとつけることでモダンな印象がプラス

和の雰囲気が強い空間ですが、光と影の境目をはっきりとつけることでモダンな印象がプラスされました。

温かい色味の光が玄関周りの和の雰囲気とフィット

温かい色みの光が玄関まわりの和の雰囲気とフィットして、落ち着いた印象になっている一方で、外構には光源が直接見える照明器具を選んだことで、モダンな印象になっています。

和風の庭に、直線的な光源を入れて植物などの影を強調

和風の庭に直線的な光源を入れ、植物などの影を強調することで、グッとモダンな印象が強まります。

光でアクセントをつける和モダンな空間

光のアクセントを上手に使った事例をご紹介します。

光と影を利用したテクニック

壁の後ろ側を照らすことで壁面がシルエットに

こちらの写真では、壁の後ろ側を照らすことで壁面がシルエットとなり、漏れた光によって壁にくり抜かれた円形が強調されています。

このように光と影によってシルエットを浮き立たせて、モダンな印象を強めることもできます。

樹木を照らしたことで浮かび上がる影を楽しむ照明テクニック

こちらは、樹木を照らしたことで浮かび上がる影を楽しむ照明テクニックです。

樹木のライトアップによりできた影をはっきり見せることで、モダンかつ和モダンの雰囲気もプラスされました。

和モダンの雰囲気を光で演出するさまざまなコツをご紹介しました。光の使い方次第で、和にもモダンにも寄せることができ、演出の幅も広がります。

ライトアップを工夫して、昼とは違った印象の夜の屋外空間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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