敷地内に駐車スペースを設け、居住スペースもしっかり確保すると、庭として使えるスペースは少なくなってしまいがちです。広い土地であれば、屋外のスペースを大きくとってテラスやデッキを設け、庭での贅沢な時間をつくることもできますが、住宅地に住んでいるとなかなか実現は難しいかもしれません。
今回は、裏庭の狭いスペースを有効活用し、屋外空間としてリノベーションした施工事例をご紹介します。

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過ごしやすく爽やかな印象のテラスへ

Before
写真/タカショー

写真は、ある家の隣家との間の微妙なスペース。きれいに整備はされているものの、あまり使われていませんでした。そんな無駄になっていた空間が、生活の幅を広げるような素敵なスペースに生まれ変わりました。

After
写真/タカショー

ウッドデッキを取り付け、屋根も設置した、明るく清潔感のある爽やかなテラス。住宅と合わせて同系統のホワイトを基調に、ベージュ系の色をアクセントにしたので、新築時からそこにあったかのように調和しています。

以前の写真と比べると広くなったように感じますが、これは色の効果とデッキの高さが影響しています。白は明るい爽やかな印象に加えて、「軽い」イメージを与える色です。この白を基調に使うことで開放感のある空間が演出できます。また、ウッドデッキで床面の高さを上げたことで、室内から見ると隣地との境界の柵が低くなり、閉塞感のない広々とした印象の空間になったのです。

部屋が広がったような使いやすい屋外空間へ

写真/タカショー

ウッドデッキの床面は、室内の掃き出し窓と同じ高さになっています。

以前は、この窓から外に出るには微妙な段差があり、砂利も敷かれていたのでサンダルを履かなければ歩けませんでした。今回、ウッドデッキになったことで、外に出るのが億劫になっていた、この微妙な段差が解消され、室内からそのまま気軽に出ることができるようになりました。

朝は外の空気を吸いながら軽くストレッチをしたり、小さめのテーブルやリクライニングチェアを置けば、お茶を飲んだり読書もできます。屋外での時間を楽しむには十分な圧迫感のないスペースになりました。

テラス屋根を設けることで過ごしやすい家族の集いの場へ

写真/タカショー

よりいっそう過ごしやすい空間にするために設置されたのは、壁付け型のテラス屋根。屋根にはめこまれたポリカーボネートが、自然の光を取り込み、明るさを保ちながら、雨や紫外線を防いでくれます。

今回ご紹介しているこの屋根にはボードがはめ込んでありますが、他にも屋根につける日よけ用の素材はたくさんあります。太陽の熱線をカットするボードやルーバー、開閉式のシェード。側面には目隠しを兼ねて紫外線を防ぐロールアップのブラインドをつけても居心地がアップしそうです。

公道からもプライバシーを守ってくつろぎ空間へ

写真/タカショー

住宅の側面に位置しているこのテラス。正面の公道から見えないようにしっかり目隠しがされました。住宅のデザインに合ったベージュのボードを使用し、隙間を開けることで、風通しをよくしています。シンボルツリーが揺れ、ナチュラルな優しい雰囲気も感じます。この樹木と塀のおかげでプライバシーが守られ、ゆっくりと思い思いに過ごすことができます。

 

いかがでしたか。敷地は広くないけれど、外の空気や光をもっと感じる場所を身近につくりたい。そんなお悩みを解決するきっかけになる事例をご紹介しました。

日本建築の縁側と同じように、テラスは人や自然と触れ合う優しい時間をつくってくれます。裏庭などの狭小地を活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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