夜になると屋外ではさまざまな不安がつきまとうものです。特に自宅の庭で、明かりが少ない暗い場所を通ったり使ったりする際には足元がおぼつかなくて、不安を感じる方もいるのではないでしょうか。例えば、ゲストをディナーに招いた時や急な来訪の時。ゲストが家を見つけるのに時間がかかったり、お見送りする際に足元が落ち着かず怪我をさせてしまわないか不安にもなります。今回は、光の力で安心感を与え、エスコートしてくれるライティングの施工例をご紹介します。
来訪者を歓迎する空間とライティング

光は、目印になって誘導してくれたり、心を落ちつかせ安心感を与えてくれたりと、さまざまな形で人を助けてくれます。エクステリアとガーデンのライトは、きちんとポイントを押さえて設置することで、庭や門まわりがより使いやすくなり、住人だけではなく周辺に住んでいる人やゲストにも優しい安心できる空間に生まれ変わります。
写真は敷地の角に当たる門扉から駐車場までが道路に面している植栽スペースです。
自然な雰囲気のある石積みの塀の前に植えられた南国風の植物たち。電球色のスポットライトで、壁面と一番背の高いシンボルツリーを両サイド均等にライティングしています。周辺が住宅地のこの場所で、石の少し無骨な質感と樹木のシルエットは、自然の中にいるような雰囲気を出してくれます。この電球色の明るいライティングが目印となり、来訪者を優しく歓迎します。

シンボルツリーの足元には赤系のトーンの砂利を敷き、さまざまな植栽と球体のオーナメントをアクセントに配置しています。柔らかさのある優しいリゾート風空間を演出していますが、通りを行き交う人々もホッと安らぎを感じてくれそうなスペースに仕上がりました。
クールな雰囲気で招き入れる門まわりとライティング

敷地内への入り口には、割石積み調のグレーの門柱を。埋め込み型のライトで照らし、凹凸の質感を強調するグレージングというライティングテクニックを使っています。
この工夫によって重厚感を出し、風格のある門まわりとなりました。段差の縁にもライトを仕込み、安全面を考慮しています。
高級感のある質感と落ち着いたトーンの色味がクールな雰囲気を醸し出し、ライティングによって期待感を高める空間となっています。
庭の園路を優しくエスコートするライティング

門を抜けると、駐車場から続く園路と、住宅のテラスが張り出した広々とした庭へ入ります。園路の段差にもきちんとライトを仕込み、進みやすいよう配慮されています。住宅の中からあふれる光が優しい雰囲気を醸し、ホッとできる空間です。

駐車場まで続く園路の周りには芝生が植えられ、アクセントとして景石と高木が所々に配されています。昼間は青空のもとで植物と触れ合える心地よい庭ですが、夜になるとポールライトが足元を照らし、駐車場へと導いてくれます。
舗装された道を均一に照らすのではなく、明暗をつけることで奥行き感が出て、美しいバランスの照明配置になっています。
植栽を中心にライティングされているので、昼とは違いしっとりとした雰囲気の樹木たちを楽しめる落ち着きのある表情の庭になりました。
冬のおすすめアイテム
キャンドルランタン ウォール(GARDEN STORY Series)
温かな雰囲気を演出するガーデンランタンは、単体でポイントに使っても、いくつか並べても◎。スマートなデザインのランタンにお好みのキャンドルやライトを入れて、ガラス越しに明かりを楽しめます。背面には取り付け穴付き。
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