交通量の多い道路に位置していることもあり、デザイン性を損なわず、視線と騒音をカットしたいとのお客様のご要望でした。今回は、2台分の駐車スペースを確保しつつも、シャッターゲートからアプローチ、門まわりを、スマートに美しくつくり上げた青森県にある住宅の施工事例を紹介します。
バランスのいい配色と壁材の質感で高級感を
移動手段として車を使うのが基本となっている地域では、マイカーを用途や使用者毎に複数台所有していることもありますよね。狭い立地では、十分な駐車スペースを確保しようとすると、エクステリア構成の大部分を占めてしまい、特にシャッターゲートだと全体的に重いイメージを与えてしまいがちです。
今回の施工例はそんな問題を解消しています。
空間に不釣り合いだったアルミ製のカーポートは、シャッターゲートを立ててカバーしています。ゲートの壁材はトラバーチン模様のテクスチャーのパネルを使い、建物まで伸ばすことによって、エントランスがより一体化された空間となりました。メリハリを出すために、色調はトラバーチンのベージュを基調に濃いブラウンまでの色構成にし、クラシックで高級感のある空間を演出しています。
シャッターゲートの軒天にあしらったジャラ柄のボードがアクセントとなって、空間を引き締め、洗練された駐車スペースが完成しました。構造から寸法までオリジナルで制作することで、カーポートとの一体感がより強く出ています。
シャッターゲートからフレームで流れをつくり、建物を一体化
シャッターゲートから伸びたフレームが、門まわり、庭、玄関へ交差し、続いていきます。フレームのつながりによって、エントランスのデザイン性がぐっと高まり、建物との一体感をよりいっそう引き出して、美しくまとまっています。
門柱にはチーク材をランダムに貼り付け、ユニークなデザインに。チーク材と門まわりに配置された植栽とライトによって、洗練されたクラシックな印象に温かみもプラスされています。しっかりと設計されたシャッターゲートはスマートにまとまり、アプローチも余裕のある空間となっています。
全体のライティングにもこだわった、夜も素敵な空間
シャッターゲートと門まわりのデザインだけでなく、今回の事例は全体の照明設計にも力を入れています。
アプローチは、手前から奥へと空間全体に分散させて照明を配置しています。目立たせたい箇所ばかりに照明を集めるのではなく、全体に散らすことで、空間を知覚させ、より広く感じさせる効果と、不安な場所をなくし安心感を生むという効果があります。
庭へ誘導するためのガラスのフレームは、あえて玄関の植え込みまで伸ばすことで、植栽に使っていたライトと組み合わさり、美しくきらめきます。さらにフレームの裏面からもライトを当てることでガラスに光が映り込むなど、遊び心のあるアイデアもふんだんに取り込まれています。
大事な車を守る駐車スペース。それにつながる庭や建物。大事な車だからこそ、シャッターゲートやカーポートのデザイン性にもこだわりたい。
そんな方は、ぜひ今回の事例を参考にしてみてください。
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