丁寧につくり込まれたガーデンは、昼だけでなく夜も楽しみたいもの。光を入れるだけで夜の空間は一気に華やかになりますが、植栽はいろいろな高さがあり、光の入れ方も難しく感じますよね。
そこで今回は、そんなばらつきのある植栽に光を上手に入れる方法をご紹介していきましょう。
植栽の高さで決まるライティング
低い下草や低木、ちょっと高さのある木々、背の高い樹木など、庭にはさまざまな大きさの植栽があると思いますが、植栽の高さに合わせたライトアップをするだけでも、かなり庭の印象が変わってきます。

低い植栽のライトアップ


低い植栽には、下面に配光するパスライトやポールライトがおすすめです。光が下方に集中するので、効率よく低い植栽を照らすことができます。

はっきりとした明るさで植栽をピンポイントに照らしたいときは低い位置に光がくるライトがおすすめです。お気に入りの花や植栽がある場合は、このような照らし方をすると、その部分にスポットライトが当たっているように見えますね。

低い植栽をふんわりとした明るさで広範囲に照らしたいときは、高いポールライトやパスライトがおすすめです。地面からライトが遠い分、光が広がりやすいので、広い範囲を照らすことができます。少ない灯数でライトアップをするときは、背の高いポールライトを使うといいですね。
少し高さのある植栽のライトアップ
少し高さのある中木には、光が上方にも広がるポールライトとアップライトがおすすめです。

このようなポールライトは全体的に光が広がるので、低い植栽も少し高さのある植栽も明るく照らしてくれます。


アップライトで密度のある中木を照らす場合は、外縁をなめるように光を当てると効率よく綺麗に照らし出せます。
背の高い植栽のライトアップ

樹木は、スポットライトによるライトアップが一般的ですが、樹木の高さに合わせてライトの光量を決めるとよいでしょう。樹木は背が高い分、ライトアップをすると一気に華やかな空間になります。
樹木を一つのライトで照らすのも綺麗ですが、光が当たるところと当たらないところができ、どうしても樹木自体に明暗が出てしまいます。どの方向から見ても同じ明るさで照らしたいときは、クロスライティングがおすすめ♪ クロスライティングは、一つの樹木に複数のライトを使う手法です。

こうすることで、一つのライトのときよりも明るく華やかに、どこから見ても均一にライトアップされます。同じライトを使用すると、色合いが揃って違和感のないクロスライティングになりますよ。

スポットライトを設置する場合は、植栽が綺麗にライトアップされることも重要ですが、人が通る道やアプローチなどから見て眩しくないか、向きをよく確認しましょう。
このように植栽の背の高さに合わせたライトアップをすることで、効率よく光を生かせたり、より素敵な空間にすることができますね。夜もガーデンを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
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