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話題の「グリーンインフラ」って? スーパーゼネコンの緑化への取り組みなど園芸・ガーデニング業界最新情報をお届け

話題の「グリーンインフラ」って? スーパーゼネコンの緑化への取り組みなど園芸・ガーデニング業界最新情報をお届け

40年以上の歴史を持つ老舗業界専門雑誌『グリーン情報』最新号から最新トピックスをご紹介! 2023年11月号の特集は、「スーパーゼネコンの緑化最前線」と「みんなで創る新しい花き流通のかたち」。ほかにも、各種イベントレポート、話題の園芸店や人物紹介、園芸業界でおさえておきたいトピックスなど、注目のテーマが目白押し。業界誌だからこそ発信できる貴重な情報の一部をお見せします。

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特集:「スーパーゼネコンの緑化最前線」

今号の第一特集のテーマは、「スーパーゼネコンの緑化最前線」。グリーンインフラとは、「自然環境が有する多様な機能を活用し、持続可能である国土・都市・地域づくりを進める取り組み」のこと。
さらに、街というハードをつくって終わりではなく、街がどのように人の営みに関わっていくか、その後の運用が大切です。

その実現のためには、施工技術や資材の開発に加え、周辺環境の植生や生物の生態など、さまざまなデータの集積と解析が欠かせません。

今日まで日本の建築・土木を牽引してきたゼネコン各社はそれぞれに研究所を持ち、研究・技術開発に余念がありません。
本特集では、グリーンインフラの研究にも熱心に取り組んでいるスーパーゼネコン3社を取材し、その一端をご紹介しています。

株式会社大林組の取り組み

大林組の技術研究所(東京都清瀬市)は、1965年に開設されました。敷地面積約7万㎡。開設当時の社長・大林芳郎氏の「できる限り緑を残す」という想いを受け、敷地内には1.8万㎡ほどの雑木林があり、研究の場としても活用されています。

記事では研究員の相澤章仁氏(技術研究所自然環境技術研究部副主任)に、この緑豊かな研究所の植物を利用したグリーンインフラの研究、開発について取材。「ゼネコンの研究所で雑木林を有しているのは大林組だけと聞いています」(相澤氏)。

技術研究所の雑木林。近隣の市民グループを招いて、観察会の場としても利用されている。
技術研究所の雑木林。近隣の市民グループを招いて、観察会の場としても利用されている。
敷地内には目的が異なる3つのビオトープがあり、トンボやカルガモなど昆虫類や鳥類の生息環境となっている。
敷地内には目的が異なる3つのビオトープがあり、トンボやカルガモなど昆虫類や鳥類の生息環境となっている。

清水建設株式会社の取り組み

清水建設の研究開発組織は、1944年9月に設計研究課として創設され、1984年に技術研究所と改称、現在まで、時代が必要とする研究・実験施設が次々に新設、整備されてきました。

技術研究所のビオトープ「再生の杜」は地球規模の環境問題など多様化した課題解決に向けた研究開発の一環として2006年につくられたものです。

記事では、環境経営推進室グリーンインフラ推進部担当部長・小松裕幸氏と、技術研究カーボンニュートラル技術センター自然共生グループ主任研究員・渡部陽介氏に、清水建設のこれまでのグリーンインフラに対する取り組み、そして今後の展望についてお話を伺っています。

研究所のビオトープ「再生の杜」。青少年向けの公開講座シミズ・オープン・アカデミーなどを通じて環境教育の場として積極的に活用されている。
研究所のビオトープ「再生の杜」。青少年向けの公開講座シミズ・オープン・アカデミーなどを通じて、環境教育の場として積極的に活用されている。
ビオトープの約1/3を池が占める。池の水中を見ることができる施設は、見学に来た子どもたちに人気。
ビオトープの約1/3を池が占める。池の中の生態系を見ることができる施設は、見学に来た子どもたちに人気。

株式会社竹中工務店の取り組み

竹中工務店の技術研究所は、1959年に竹中建築技術研究所として開設され、その後、竹中技術研究所と改称し、1993年に現在の千葉県印西市に移転しました。

地上4階建ての低層建築は、白を基調とした洗練された外観が印象的です。

記事では、竹中工務店が取り組む技術開発や、技術研究所での研究・実証取組みについてご紹介しています。

竹中技術研究所俯瞰。建物をつなぐように円が描かれている。総面積65,000m2、地上4階・地下1階。
竹中技術研究所俯瞰。建物が円を描供養につながっている。総面積65,000㎡、地上4階・地下1階。
多様な植栽が可能な樹木対応型壁面緑化。
多様な植栽が可能な樹木対応型壁面緑化。

毎年恒例! 八ヶ岳で開催の「フラワートライアルジャパン2023秋」レポート

2023年9月26日(火)〜28日(木)に、八ヶ岳山麓の長野県と山梨県6会場で開催された「フラワートライアルジャパン2023秋」。毎年恒例のBtoB(Business to Business:企業から企業へ)展示会で、2023年は80近い企業・法人が出展。1978人が来場しました。

八ヶ岳という大自然のもとに点在する6つの会場(茅野市民館会場、H&Lプランテーション会場、ハクサングループ会場、M&B FLORA会場、カゴメ・プロトリーフ会場、ゲブラナガトヨ会場)では、各企業、それぞれ渾身の最新品種や、時代のニーズに応えた耐暑性に優れた商品などを展示。生産者とガーデナー、生産者と卸業者など、業界内での交流が図られる機会となりました。

記事では、賑わっている会場の様子をレポートしています。一般向けにはなかなか公開される機会のない展示会の現場や新品種情報など、ぜひチェックしてみてください。

初出展の東京パークガーデンアワードをはじめ、畑や かとうふぁーむ、カネコ種苗など57社が出展した茅野市民会場。
初出展の東京パークガーデンアワードをはじめ、畑や かとうふぁーむ、カネコ種苗など57社が出展した茅野市民館会場。
タキイ種苗、サントリーフラワーズなど10社が出展したH&Lプランテーション会場。
タキイ種苗、サントリーフラワーズなど10社が出展したH&Lプランテーション会場。
プルーブンウィナーズ(PW)のほか、ハクサンオリジナル品種、取り扱い品種を多数紹介したハクサングループ会場。
プルーブンウィナーズ(PW)のほか、ハクサンオリジナル品種、取り扱い品種を多数紹介したハクサングループ会場。
ポットマムを中心に、バラ「ゼプティ」のインドア提案など、新たな提案を押し出したM&Bフローラ会場。
ポットマムを中心に、バラ「ゼプティ」のインドア提案など、新たな提案を押し出したM&B FLORA会場。
カゴメ製品、S&B製品の展示のほか、アース製薬、ハイポネックスジャパン、プロリーフなどが出展したカゴメ・プロトリーフ会場。
カゴメ製品、S&B製品の展示のほか、アース製薬、ハイポネックスジャパン、プロトリーフなどが出展したカゴメ・プロトリーフ会場。
注目の新品種、雨に強いペチュニアRRP「凛花子」の展示や、業者向けオンライン発注システム「G-NET」の紹介をしたゲブラナガトヨ会場。
注目の新品種、雨に強いペチュニアRRP「凛花子」の展示や、業者向けオンライン発注システム「G-NET」の紹介をしたゲブラナガトヨ会場。

業界の最新情報が盛りだくさんの『グリーン情報』 

このほか、『グリーン情報』11月号では、特集「みんなで創る新しい花き流通のかたち」として、園芸業界から見る「物流2024年問題」や、園芸業界で生産・卸・運送に携わる3名による座談会などを掲載しています。

また、エクステリアガーデンの現場で働く専門家によるハウツー・事例紹介、業界最新ニュース、学べるクイズコーナーなど、園芸・ガーデニング業界の幅広く深い情報が満載。ぜひお手にとってご覧ください。

グリーン情報2023年11月号

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