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【季節限定お出かけ情報】鎌倉文学館庭園に咲く秋のバラと長寿寺の紅葉

【季節限定お出かけ情報】鎌倉文学館庭園に咲く秋のバラと長寿寺の紅葉

朝夕ぐっと冷え込み、日に日に秋の気配が強まってきました。紅葉や秋バラが美しい時季です。東京からほど近く、観光地として人気の鎌倉に美しい景色を求めて足を運んでみませんか? バラの名所といわれる鎌倉文学館の庭園に咲く秋のバラと、季節限定で公開されている北鎌倉の隠れスポット長寿寺をご紹介します。

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鎌倉文学館で秋バラを堪能

鎌倉文学館で秋バラを堪能
鎌倉文学館外観。

鎌倉文学館とは

鎌倉文学館は1936(昭和11)年に前田利為(としなり)氏が別邸として建築したもので、当時の鎌倉の別荘を代表する建物の一つです。1983(昭和58)年に前田家より鎌倉市が譲り受け、1985(昭和60)年から鎌倉文学館として開館。

鎌倉文学館とは

三島由紀夫も訪れた庭園

本館はヨーロッパのハーフティンバー様式&スパニッシュ様式に、切り妻屋根と深い軒出という独特の外観で、2000(平成12)年には、国の登録有形文化財(建造物)となりました。館の前には美しい庭があり、庭園の南側には建物を背景に約600㎡のバラ園が広がります。ここでは、‘鎌倉’‘静の舞’‘流鏑馬’‘星月夜’といった鎌倉ゆかりの名前が付いた日本のバラからフランスやドイツのバラまで、約200種250株を楽しむことができます。

三島由紀夫は小説『春の雪』の執筆のためにここを訪れ、庭園の様子を小説の中で描いていますが、館に最も近いエリアには同名のバラ「春の雪」コーナーがあります。ほんのりピンクがかる愛らしい花が、秋も訪れる人を迎えてくれます。

三島由紀夫も訪れた庭園
左/‘鎌倉’ 右/‘春の雪’
三島由紀夫も訪れた庭園
左/‘プリンセスアイコ’ 右/‘プリンセス・ドゥ・モナコ’
三島由紀夫も訪れた庭園
左/‘月光’ 右/‘希望’
三島由紀夫も訪れた庭園
左/‘うらら’ 右/‘かまくら小町’
三島由紀夫も訪れた庭園
左/‘イブピアッチェ’ 右/‘イングリッドバーグマン’
三島由紀夫も訪れた庭園
左/‘アシュラム’ 右/‘ジョンウォータラー’

秋のバラは10月中旬から11月中旬までが見頃。バラの見頃に合わせて、11月13日(日)まで鎌倉文学館フェスティバルが開催されています。特別展「没後35年 澁澤龍彦 高丘親王航海記」が12月23日(金)まで同時開催中。

鎌倉文学館バラ園の管理人がバラ解説

鎌倉文学館バラ園の管理人がバラ解説

鎌倉文学館フェスティバル開催中の毎週水曜日(10:30~11:30)は、鎌倉文学館バラ園の管理人による、庭のバラの説明や育て方についてのお話を聞くことができます。バラの知識が深まり、お気に入りの花との出会いもあるでしょう。

■バラ解説
・11月13日(日)までの毎週水曜日(10:30~11:30)
・参加自由、要入館料、雨天中止
・講師:鎌倉文学館バラ園管理人
・会場:鎌倉文学館バラ園横

庭園の特設ワゴンカフェ「hajimecoffee」

庭園の特設ワゴンカフェ「hajimecoffee」
hajimecoffeeの水田肇さん。
庭園の特設ワゴンカフェ「hajimecoffee」
店主の水田さんが育てたさつまいもと、バラと本をかたどった色鮮やかなアイシングクッキー。

花散策の休憩に、美味しいコーヒーはいかがですか? 庭園ではオリジナルブレンドコーヒーと焼き芋、アイシングクッキーを販売しています。焼き芋は店主の水田さんが鎌倉で栽培・収穫したもの。コーヒーのお供にどうぞ。

■特設ワゴンカフェ「hajimecoffee」
・11月27日(日)までの土・日・祝日(11:00~16:00)
※10月30日(日)、11月5日(土)、11月13日(日)を除く

鎌倉文学館4年間の休館のお知らせ

鎌倉文学館4年間の休館のお知らせ
湘南の海が見える鎌倉文学館のテラス。

築80年以上が経過した鎌倉文学館の建物は経年劣化が進み、度重なる雨漏りや床の沈下など建築や設備などの不具合が顕著に。鎌倉市の発表によると、鎌倉市の総合計画で当初2年間の予定だった大規模修繕はその後の調査により、さらに2年間の延長となり、2023(令和5)年3月27日から2027(令和8)年3月まで4年間(予定)の休館が決まりました。

鎌倉文学館4年間の休館のお知らせ
ステンドグラスが美しい鎌倉文学館常設展示室。

鎌倉文学館が休館中、庭園のバラはスタッフが今まで通り管理しますが、しばらくは美しく咲き誇る姿を見ることができなくなりますので、休館前の最後のチャンスにぜひ足を運んでみて。観覧料など詳細は、鎌倉文学館公式サイトをご確認ください。鎌倉市民(市内に住所を有する方)は入館無料です。

【Information-鎌倉文学館利用案内】

■開館時間:3~9月 9:00~17:00(入館は16:30まで)、10~2月   9:00~16:30(入館は16:00まで)
■休館日:月曜日 / 祝日の場合は開館、5・6・10・11月は臨時開館あり。
※年末年始、 展示替期間、特別整理期間など。
■入館料:一般300~500円、小中学生100~200円
※展覧会により異なります。
■公式HP:http://www.kamakurabungaku.com

【季節・週末限定公開】長寿寺<特別拝観>

【季節・週末限定公開】長寿寺<特別拝観>
長寿寺本堂。

北鎌倉駅を出て亀ヶ谷坂の北口にある長寿寺は、毎年春(紫陽花の時期)と秋(紅葉の時期)のみ、季節・週末限定で公開される、知る人ぞ知る穴場スポット。境内に上がり心ゆくまで庭園を楽しむ憩いのひと時を過ごすことができます。

長寿寺とは

長寿寺とは
階段を上ると門の中に受付があります。

もとは足利尊氏(あしかがたかうじ)の邸跡。尊氏亡き後、四男である足利基氏(あしかがもとうじ)が父の菩提を弔うために建立したといわれています。境内には、観音堂や聖観音像、足利尊氏の遺髪を埋めたといわれる供養塔があります。

長寿寺とは
長寿寺の観音堂。奈良県にある円成寺の多宝塔(室町時代に建立)を、大正時代に改造移築したもの。

長寿寺の紅葉はこれからが本番!

長寿寺の紅葉はこれからが本番!
長寿寺の小方丈(こほうじょう)。

長寿寺の紅葉の見頃は、11月下旬から12月初旬。これから十分に楽しむことができます。とりわけ小方丈の縁側に座って眺める裏庭は、まるで一幅の絵のようです。日の光が射すと鮮やかさが際立ち、その静かな美しさに、時が経つのを忘れて見入ってしまうほど。見頃を迎えるその時が待ち遠しいですね。

長寿寺の紅葉はこれからが本番!
紅葉した時の写真(右側イーゼル)が展示されています。
長寿寺の紅葉はこれからが本番!
正座が苦手な方は椅子に。

【Information-長寿寺情報】

■拝観時間:10時~15時(雨天中止)
[春季]4月第1週~6月末 金・土・日・祝日
[秋季]10月~11月 金・土・日・祝日
2022年10月7日(金)~11月27日(日)の金・土・日・祝日
2022年12月1日(木)~12月 7日(水)の期間は毎日
■拝観料:300円
■お問い合わせ:長寿寺 TEL 0467-22-2147

 

鎌倉は歴史的な建物と自然、そして美味しいものが豊富で、ぶらぶら歩くだけでも楽しい街です。秋バラや紅葉の美しいシーンが加われば、一際素敵な思い出に。この秋、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。

Credit

取材・文/ガーデンストーリー 編集部
写真/2~11,14~19 編集部
一部写真提供/鎌倉文学館

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