【天下一植物界Vol.1】話題の多肉、塊根、熱帯草が目白押し!

10年、20年選手の勇壮なコーデックスに、鹿角のような葉を展開するビカクシダ、コピアピアなどの希少サボテン、黄金に耀くソテツ、虫を妖しく誘う食虫植物、超希少熱帯植物などなど、名品・珍品・希品・新種が一堂に会する「天下一植物界」。出展者もレジェンド、神様、冒険家、研究者と呼ばれる強者が勢ぞろいし、どこのブースも白熱、満員御礼、大盛況! 2年ぶりに開催された植物イベント「天下一植物界」を連続レポートします。まずは会場をぐるりとご案内します。
天下一植物界とは
こんにちは、サボテンLOVEのガーデンストーリー編集部員Kです。今回私は、兵庫県宝塚市の宝塚市立文化芸術センターで開催された「天下一植物界 2022」を取材してきました。天下一植物界は、植物系イベントとして一世を風靡した「BORDER BREAK!!」を前身とするグリーンイベント。2019年に第1回目を行ったのちに、惜しくもコロナ禍による中止を余儀なくされましたが、3年ぶり2度目の開催となった今回は、BORDER BREAK!! 時代を含め通算13年目ということで、開催期間の2日間とも全53ブースが大賑わいを見せていました。

【開催日時】
2022.5.14(土) 開場10:00 閉場17:30 入場無料
2022.5.15(日) 開場10:00 閉場16:00 入場無料
賑わってるとはいえそこはコロナ禍。距離を取ってブースを配置するなど、時節を反映したところも印象的でしたが、特筆すべきはマスク! なんと今回のために特注されたオリジナルマスクが来場者全員に配布され、それが入場券になるというのですから、時節柄ならではの演出ですね。
会場の宝塚市立文化芸術センターは、昭和の時代に西日本における植物研究の聖地でもあった「宝塚植物園」の跡地に建つ気鋭のイベント会館。植物に所縁のある土地でこのイベントが行われたというのも何か縁を感じます。来場のお客様のテンションも否応なしに高まります。

会場には植物だけでなく、鉢や、オブジェ、アクセサリーなどのブースも展開し、どこも大盛況。初めて参加した私には、ブースに並ぶ商品自体の面白さはもちろん、あちこちのブースで財布からではなく、厚みのある銀行封筒からそのまま現金を出してお買い物をするお客様の姿が衝撃的でした。その本気度にいささか圧倒されつつ、私も何度仕事を忘れ、財布を掴んでは離したことか…。このように、多肉Loveの私には身悶えするほど誘惑の嵐となった取材ですが、8時台にはすでに800人も並び、10時の開場と同時に数万〜数十万円もするレア物があっという間に売り切れる白熱ぶり。
さて、私はそんな2日間のうち、14日(土)のみの参戦であったため、53ブース全てを取材することはできませんでしたが、一部のブースの方に取材のご協力を得ることができたため、それをここでご紹介したいと思います。
植物に熱き魂を捧げる14ブースのご紹介
ISHII PLANTS NURSERY (多肉植物)

BORDER BREAK!! 時代からの常連で、天下一植物界では二度目の出店となる『ISHII PLANTS NURSERY』は、実生(種子から育てた)のパキポディウムやサボテンをはじめとした多肉系が充実のブース。店主の石井さんが丹精込めて育てたお宝の数々に、多くのお客様が目を輝かせていました。株元付近がどっしり太くなる植物のことを「コーデックス(塊根植物)」と呼びますが、ブースには見事に太ったパキポたちが目白押し。こんなに立派になるまでにいったいどれくらいの時間が流れたことか…。石井さんも、ここに至るまでには泣くに泣かれぬ失敗の経験をお持ちとのこと。そのお話はVol.2でご紹介します。

『ISHII PLANTS NURSERY』の詳しい情報はこちら。
https://www.instagram.com/ishiiplantsnursery/
浦部陽向園(多肉植物・盆栽)

今回で二度目の出店となる『浦部陽向園』は、盆栽とサボテンをはじめとした多肉植物の店。盆栽で培った技術をサボテンなどの多肉にも応用し、「心に癒やし」をテーマに商品展開をしています。私もつい、一目惚れしたサボテンを買ってしまいました。陽向園のファームの近隣には厩舎があり、そこからもらってきた馬フンを肥料に使っているため、グングンと逞しく成長するのだとか。もちろん、健康に育つためには土や肥料だけではなく、気温や風なども大切な要素。店主の浦部さんは、そんなサボテン栽培のノウハウを、いろいろと教えてくれました。その模様はVol.2でお送りしますので、お楽しみに!

『浦部陽向園』の詳しい情報はこちら。
https://www.u-yokoen.com/smp/
植物屋Dohraku(多肉植物)

以前、植物園に勤務している際に天下一植物界運営側の『Green note』早瀬さんに出会い、そのご縁で幾度か出店されている多肉植物のお店『植物屋Dohraku』さん。店主のDohrakuさんこと川西隆之さんは、元府立植物園の多肉植物担当で、現在は自身のお店を経営しながら、園芸番組やYouTubeでも活躍する人気者。さすがに手慣れているだけあって、その話術には自然と引き込まれました。店内には多種多様な多肉植物が理路整然と並べられており、中でも「生きた宝石」とも称されるメセンの品質が際立っていました。生産、販売するだけでなく、自社で種子を採取し育種も行っており、ここにしかない極上の品種に出会えます。

『植物屋Dohraku』の詳しい情報はこちら。
Instagram https://www.instagram.com/shokubutuya_dohraku/
YouTube https://www.youtube.com/user/douraku0511
㍿カクタス・ニシ(多肉植物)

紀州は和歌山を拠点に、中国上海でも店舗を構える『カクタス・ニシ』のブースは、サボテンやハオルチアの隣で、輸入株のパキポディウムたちが存在感を放っていました。多分枝した株や、可愛らしい黄色の花を咲かせた株など、それだけでも見る価値たっぷり。社長の西さんには、当日来場していた「サボテン界の神様」とも仰がれる研究家の村主康瑞(すぐりこうずい)さんを紹介していただき、サボテンに関する貴重なお話を聞くことができ、大変感激しました。その模様はVol.2でお送りしますのでお楽しみに!

『カクタス・ニシ』の詳しい情報はこちら。
https://cactusnishionline.net
Plant‘s Work(多肉植物)

山口県は下関から出店された『Plant’s Work』。目立つ位置に配置されたコピアポア「黒王丸」という南米種サボテンの雄々しいこと! 「黒王丸」以外にも、こんな機会でもなければお目にかかれないような貴重な珍品を数多く出品されておりました。個人的に気になって、今でも買ってこなかったことを後悔しているのが「菊水」というサボテン。こういう時はやはり、散財覚悟で行かなきゃダメですね。それくらい魅力的な商品が目白押しのブースでした。
『Plant’s Work』の詳しい情報はこちら。
https://www.instagram.com/plants_work/
vandaka plants(ビカクシダ)

『vandaka plants』は、ビカクシダ(コウモリラン)を専門に扱うショップで、天下一植物界には2度目の出店。今回は会場の広大な屋上スペースを『花宇宙』のブースと二分し、屋外空間を活かした展示空間は、さながら映画『アバター』の中に迷い込んだような、ちょっとした異世界感がありました。店主の高橋さんはビカクシダを求め世界中を旅し、ビカクシダの魅力を、初心者の私に分かりやすく教えてくれました。

『vandaka plants』の詳しい情報はこちら。
https://www.vandaka-plants.com
Green Note(ハオルチア/ケープバルブ/水草/熱帯植物)
熱帯植物を中心に展開されている『Green Note』。代表の早瀬さんは運営サイドのスタッフという顔も併せ持ちます。熱帯植物の育て方を伺ったところ、「基本、置きっぱなしで大丈夫。陽も直射がガッツリ当たったほうがかっこよくなります。冬も、霜に当たらなければそのままマイナス4度ぐらいまではOKです」と教えてくれました。冬にも強いとは驚きです! お値段も2,000~3,000円とお手頃なので、大変興味をそそられますね!
『Green Note』の詳しい情報はこちら。
http://green-note.info
関西食虫植物愛好会(食虫植物)

BORDER BREAK第1回目からの古参、『関西食虫植物愛好会』。文字通り食虫植物専門のブースです。今回いろいろ教えてくれた南さんの食虫植物への造詣の深さはハンパないです。食虫植物というと宇宙人のような植物が、鬱蒼とした薄ら暗いジャングルに生息しているイメージがありましたが、実際には山頂などで太陽を燦々と浴びて育っているということを知りました。そんな南さんのお気に入りはウツボカズラ‘エトセトラ’。その商品説明の例えがまた…(笑)

『関西食虫植物愛好会』の詳しい情報はこちら。
https://kcps.themedia.jp
株式会社花宇宙(ワールドプランツ)

広大な屋上スペースに場所を構えた『花宇宙』のブースには、多種多様な植物が盛り沢山! 『花宇宙』のスペースだけで、植物園として営業できるのではないかというレベルです。個人的に気になったのは、強烈な価格のソテツ! 普段我々が目にするソテツはギザギザの葉が緑色ですが、こちらのソテツはなんと黄金色! とても貴重な品種ゆえに高価だということを、社長の西畠さんに教えてもらいました。ちなみに、店名の由来は、元々営んでいた、いけばなの花材を取り扱う業態から、現在の観葉植物中心の業態に切り替える際、娘さんが学生時代に書いた『花宇宙』という言葉が頭をよぎり、この名前を社名にしたのだそうです。ロマンチックな話ですよね。


株式会社『花宇宙』の詳しい情報はこちら。
https://www.instagram.com/kunzo_n/
豊明園(古典園芸植物)

『豊明園』は日本の古典園芸植物「万年青(おもと)」の専門店。万年青の歴史は古く、時は江戸時代まで遡り、あの徳川家康までも虜にしたことから、江戸庶民の間で慶事の植物として広まり、特に引越しの際の「引越し万年青」は江戸文化の粋として大人気でした。と、YouTubeでも万年青の魅力を説く代表の水野さん。年間通して育てやすいこの万年青を現代でも多くの人に広めたい! と熱っぽく語ってくれました。

『豊明園』の詳しい情報はこちら。
https://houmeien.co.jp
松本洋ラン園(洋ラン)

今回が2回目の出店となる『松本洋ラン園』。洋ランというと、まず胡蝶蘭が思い浮かびますが、ブースを見回してみると、洋ランにもいろいろと種類があることに驚きました。今回このブースを仕切る二代目の正浩さんに、おすすめの洋ランを伺ったところ、「二寸鉢に入った可愛い小型の洋蘭が、場所を取らずに草姿、花、どちらも可愛く楽しめます」とのこと。その小型の洋ランを実際に見せてもらいましたが、そのどれもがじつに可愛らしい! 流石、小さい頃から洋ランに触れてきたという正浩さん推しの子たちです。

『松本洋ラン園』の詳しい情報はこちら。
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ma-pleuro/
雨林園藝 熱帯草屋LA(熱帯植物)

この天下一植物界を企画・運営している長谷圭祐さんが代表を務める『雨林園藝 熱帯草屋LA』は、文字通り亜熱帯地方の植物を取り扱うブース。長谷さんのこのブースを目指し、当日は長蛇の列ができていました。その人気ぶりを象徴するかのように、『雨林園藝 熱帯草屋LA』を目指すお客様は、まず回転抽選器(ガラガラ)で購入できる「エリア」を引き、そのエリアにある植物のみを購入できるという方式。密を回避する観点からしても、じつに画期的です。各エリア、長谷さん選りすぐりの、マニア垂涎のお宝が新しいご主人との出会いを今か今かと待ち侘びていました。


『雨林園藝 熱帯草屋LA』の詳しい情報はこちら。
https://lifeplusaq.exblog.jp
STUDIO.ZOK(陶植)

サボテンのお店かと思いきゃ、これがまたなんと全商品が多肉植物の陶製オブジェ! そのリアリティーには驚きました。「陶植」と名付けられたこれらの作品を作っているのが、天下一植物界には今回で2度目の出店となる『STUDIO.ZOK』の滝上さん。曰く、植物を育てるのが苦手な方が、少しでも植物の世界に繋がりが持てるものを作りたい、というのが陶植作りの原点。この手触り、そして創作テーマにしている”実物に寄せすぎず”の絶妙なデザイン、ぜひ手に取って体験していただきたいです。


『STUDIO.ZOK』の詳しい情報はこちら。
https://studio-zok.com
COM WORK STUDIO(鉢)

オリジナルの信楽焼の鉢を販売している『COM WORK STUDIO』。その全てを手がけている代表の吉本さんも、植物の魅力に心酔する一人。鉢作りのきっかけを伺ったところ、ご自身のお気に入りの多肉に合う鉢が市場になく、だったら作っちゃおう、が原点なのだと教えてくれました。こうして作り出す鉢からは、土の温もりと同時に、野武士のような無骨さも漂ってきます。うちのギガンティア(南米原産のサボテン)あたりを植えたら、何やら孤高の高みへと昇華させてくれそうな予感。

『COM WORK STUDIO』の詳しい情報はこちら。
https://www.comworkstudio.jp
主催者にして『雨林園藝 熱帯草屋LA』代表 長谷圭祐が語る天下一植物界の未来

天下一植物界をBORDER BREAK!!時代含め10年間にわたって牽引してきた長谷圭祐さん。自身も『雨林園藝 熱帯草屋LA』の店主にして、国内外で多彩な経験を誇るプラント・ハンター。そんな彼に、天下一植物界の未来と、ご自身のお話を伺いました。
「植物好き」っていう括りで、皆の垣根を低くできたら
K:天下一植物界を始められた経緯を教えてください。
長谷(以下H):僕が大学2年のときに、植物文化のカテゴリーの垣根を超えた総合的なイベントがあったら面白いな、という発想で始めた「BORDER BREAK!!」っていうイベントがありまして、初めは内輪で、しかも、めっちゃ狭い会議室みたいなところでやっていた無名のイベントだったんです。まぁ細々とこれをやっていたんですが、6年くらい経った頃から、いろんな方が店を出したいと言ってくれるようになったんですよ。ただ、僕自身もそうであったように、いい意味でこじんまりとした内輪の雰囲気が好きだという方も結構いたので、そこはそこで残しつつ、もっといろんな業者を呼べる大きいイベントを別バージョンで打てたら面白いな、と思い、「BORDER BREAK BEYOND (BORDER BREAKの向こう側)」という位置付けで始めたのが「天下一植物界」なんです。
K:なるほど。まず前身のイベントがあって、それがさらに進化した形が天下一植物界なんですね。
H : そうですね。本当はもっと海外の業者さんを呼んだり、展示や講演などもやっていこうと思ってるんですけど、今回はちょっとコロナ禍で2年潰れた後なので、販売のみの形で開催しました。本来の趣旨としては、大学の先生方の講演などがあったり、展示スペースも、もっと作りたいな、とは思ってます。
K:確かに、講演とかあったら、さらに深堀りした情報をゲットできそうで面白そうですね!
H : そうですね、マニアックな面白さみたいなところが僕自身としては好きなんですけど、イベントとしては間口は広く取って、いろんな人が興味を持てるようにしつつ、蒐集面だけでなく、生態的な情報など、さらに踏み込んだディープな情報とかも鮮度高く入手できるようなイベントにしたいなと考えています。
K:それが実現すると、ゆくゆくは長谷さんご自身が権威のある学会とかで呼ばれちゃうなんてこともありそうですね。
H : うーん、どうかな(笑)。まぁ、珍種系の植物の販売って、結局その消費の仕方として、学術的な界隈からはあんまりよく思われてないんですよ。特に保護保全していこうという方々からしたらブームの加熱は必ずしも歓迎できない事態です。でも、販売サイドだからこそできる保護への動きもあると思うので、学者さんなどのアカデミック界隈の方々も、皆同じ「植物好き」っていう括りで、そこの垣根をもうちょっと低くできたらな、とは思っていますね。
K:まさにそこもBorder Breakできたら、ということですね。
H : そうですね、そっち側もやりたいなとは思っています。
水没してるようなジャングルを2〜3日歩くこともありました
K:長谷さんご自身も『雨林園藝 熱帯草屋LA』として個人のブースをお持ちですが、長谷さんご自身は、どんな経緯で熱帯植物に出会われたのですか?

H : 僕は水草からなんです。昔、熱帯魚を飼っていて、そこに入っていた水草が好きになり、ちょっと変わった種類のものが好みになっていき、徐々にみたいな。じつはそういう人、結構いるんですよ。さまざまな水草が輸入されて入手できるようになった流れの中で、水の中では育たなくても、陸上のジメジメした環境で育てるほうがグングン育つような植物がやがて市場を席巻していき、その流れで、僕もそういう植物のほうがメインになっていった、っていう感じですかね。
K:原点が熱帯魚だったというのは、なんか可愛らしいエピソードですね(笑)
H : そうですね(笑)。でも、わりと植物をやってる人って、虫や熱帯魚の愛好家もかなり多いんですよ。そうして僕も、ちょっと変な水草から、上陸してきたって感じです。
K:上陸(笑)。人類の進化を見ているようですね。私の植物栽培歴は陸上植物のサボテンから始まったのですが、乱獲の影響で自生サボテンの多くがワシントン条約で保護されています。水草というと、イコール水辺ですから、開発等で水辺が減り、種の保存の観点から規制がかかっているものとかもあるのですか?
H : 水草でワシントン条約に引っかかるものは、ほぼないと思います。ただその逆で、日本の水田などで増えちゃうものが多いため「特定外来生物法」で禁止ってパターンがかなりありますね。サボテンも多肉も、環境を脅かしたり、増殖によって国を出ちゃうなんてことはないと思いますが、その点では僕らのやっている水辺に自生する熱帯植物は、まだ観賞植物としての栽培の歴史も浅いので、先のことを考えて、これから熱帯植物を楽しむ人はもちろん、既存の愛好家に対しても、そのあたりをもっとしっかりとアナウンスしていかなければ、と思っています。観賞植物の歴史の浅さとは裏腹に、熱帯植物の世界はとても奥深いので。

K:その奥深い世界を股にかけ、長谷さんはプラントハンターとしていろいろな国を旅されていますね。たくさん経験を積まれてきた中で、何か思い出深いエピソードがあったら教えていただけますか?
H : そうですね、場所にもよりますけど、基本はジャングルに単身で入っていくので、山中泊するときもあるし、ジャングル自体が水没しているようなところでは、足を取られるほどドロドロの泥の中を2〜3日歩くときとかもありましたけど、その程度かな。。。
K:いやいやその程度って、普通の人は水没したジャングルを歩きませんから(笑)。なんか、以前やっていて最近また始まるという噂の”某クレージーな旅番組”に出れそうですね。
H : あれ、一応出たんです(笑)
K:え!マジ!?
H : 2回目の収録も済んでたんですけど、僕の2回目のやつの放送日の2週間前ぐらいに、例の問題が出てポシャっちゃったっていう経緯がありまして…。
K:いやいや、ガチでやってたところが凄い!
H : ガチでしたね〜(笑)
来年もまた同じところでやれたらな
K:さて、天下一植物界ですが、来年はどうなりそうですか? 2年ぶりの開催でこの大賑わいですから、来年も一層期待してしまいます。
H:来年かぁ…、イベントってホント不思議なもんで、準備をしているときは毎回「もう絶対二度とやらん!」と思いながら、当日になると、次回もぜひ、っていう話になってくるので(笑)。今回もそうなったんで、来年もやる予定ではいます。会場や日程は未定ですが。
K:では、次回は東京、あるいは首都圏に来るかも知れない、という期待を持っても?
H:いや、基本は関西ですね。実行委員は3人しかいないんですけど、拠点が全員関西なので、打ち合わせなどで東京まで行くのはなかなか厳しいので、基本関西。今回の会場(宝塚市立文化芸術センター)はすごくよかったので、できたらまた同じところでやれたらな、とは思っているんですが。
K:会場の雰囲気よかったですもんね!
H:屋外ブースとか最高でしたよね! 天候に助けられたというか、嵐の去ったギリギリ後だったので、じつにツイていました。

K:イベンターさんにとってツキって、結構大事だと思いますよ。そのツキを味方に、ぜひ植物界の万博を目指してください。
H:そこまでは(笑)、まぁ、大きさというより、さらに面白いイベントになるように、頑張っていきたいと思います。
K:イベント終わりのお忙しいところをありがとうございました。次回も楽しみにしています!
取材で見えた、天下一植物界の未来、グリーンムーブメントの未来
2022年は、withコロナの中でもさまざまなイベントが催されるようになりましたね。コロナ禍で間口の広がった植物栽培への関心が、こうした植物系のイベントによって高まり、今まさにグリーンムーブメントは最高潮を極めているように感じます。販売を目的としたイベントが多い中で、天下一植物界は、植物と人との関わり方を一段高いフィールドへ昇華させたいという主催者長谷さんの熱意に、このイベントの未来、そしてグリーンブームの未来がより一層私たちの心と生活を豊かにしてくれるのでは、と期待せずにはいられません。天下一植物界、来年も楽しみです。
今回は見られなかったブースをご紹介
今回惜しくも時間の関係でお話を伺うことができなかったお店を紹介したいと思います。
sin
取り扱い品目 : 植物モチーフの真鍮/植物アクセサリー
https://twitter.com/sin_brass
HEAT WAVE &山水苑
取り扱い品目 : 熱帯植物/オリジナルケージ/肥料
https://heat-wave.ocnk.net
Hiro‘s Pitcher Plants
取り扱い品目 : 食虫植物/ウツボカズラ
http://www.hiros-pitcherplants.com
小林商会
取り扱い品目 : 世界の木の実
http://jamkobayashi.com
Tanakay
取り扱い品目 : 南米の植物
https://yadoku-gaeru.blog.ss-blog.jp
Azul Aquarium
取り扱い品目 : Aglaonema/Homalomena
http://pokoujiaz.exblog.jp
Light-Box
取り扱い品目 : 植物を撮影した作品や旅行記/エッセイ
http://www.lightbox-archive.com/about.html
Mosslight
取り扱い品目 : LED照明付きテラリウムの展示
https://mosslight-led.amebaownd.com
TORIHADA PLANTS
取り扱い品目 : Tillandsia
https://twitter.com/CorkRoots
Comolebi Plants
取り扱い品目 : Platycerium/ビカクシダ
https://comolebiplants.com
Succulent Box Ruchia
取り扱い品目 : 多肉植物
https://www.instagram.com/ruchia_60/
STRAIGHT
取り扱い品目 : 書籍
https://www.instagram.com/straight_books/
SPECIES NURSERY
取り扱い品目 : ブロメリア/チランジア/ケープバルブ/多肉植物
http://speciesnursery.com
南九州植物園
取り扱い品目 : ヤマアジサイ/カンアオイ/原種ラン/シダ
https://www.rakuten.co.jp/nankyu/
芳明園
取り扱い品目 : サボテン/多肉植物
https://www.instagram.com/houmeien/
日々の、
取り扱い品目 : 着生シダ/その他
https://www.instagram.com/katsu_hibino/
dubhe
取り扱い品目 : 古い博物図版等
https://twitter.com/dubhejp
B_The_U
取り扱い品目 : アクセサリー/雑貨
https://twitter.com/plantsBTheU
KOKESHINOBU-LOG
取り扱い品目 : コケシノブ/シダ/コケ
https://kokeshino.exblog.jp
(有)ピクタ
取り扱い品目 : 観葉植物/栽培資材
https://www.picuta.com
喜晴園
取り扱い品目 : 古典植物/珍奇植物/その他
http://kiharuen.life.coocan.jp
KOKEMON
取り扱い品目 : テラリウム
http://www.kokemon.com
植物アクセサリー Sentier(サンティエ)
取り扱い品目 : 金属化させた植物とガラスでつくる植物アクセサリー
https://www.instagram.com/emikomiyazaki
THE VERDANT CITY
取り扱い品目 : 生花
http://theverdantcity.com
つるかめ山草園
取り扱い品目 : 原種シクラメン/シダ/オエセオクラデスなど
http://www.turukamenosansouen.com
Bela Vista Orchids
取り扱い品目 : 原種洋蘭(ブラジル/中南米産)
https://twitter.com/hirokovista
はちのへ洋らん園
取り扱い品目 : 洋蘭各種/ジュエルオーキッド/アロカシア
https://twitter.com/unicum2go
伊藤蟻植物農園
取り扱い品目 : アリ植物/コルムネア/その他熱帯植物
https://stringeplants.com
仙人スパイス・純胡椒
取り扱い品目 : 純胡椒(生の胡椒の塩水漬け)
http://sennin-spice.com
蜜林堂
取り扱い品目 : ハリナシバチ蜂蜜/熱帯植物グッズ
http://mitsurindo.com
ワカヤマオーキッド
取り扱い品目 : 洋ラン/小型ラン/珍奇植物
http://www.w-orchids.net
TEAM BORNEO
取り扱い品目 : アグラオネマ/その他
http://teamborneo.com/home.html
市野伝市窯
取り扱い品目 : 丹波・伝市鉢
http://denichigama.com
㍿東和物産
取り扱い品目 : 温室/温室設備
http://hidamari.co.jp
宝生園
取り扱い品目 : 伝統園芸植物万年青(おもと)
http://www.housyouen.jp
高橋園芸
取り扱い品目 : 原種洋蘭/プラチセ/ホヤ/資材
http://www.takaorchid.com
MundiFlora Farm
取り扱い品目 : 南米のラン
https://ja-jp.facebook.com/MundifloraFarm/
Credit

文/写真:編集部員K
フリーランスのロックフォトグラファーを経て2022年4月にガーデンストーリー編集部に参加。サボテンに魅せられて以来5年の時を経て、天職を得たと狂喜している。
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