世界的に試練に見舞われた2020年も、もうすぐ終わりを迎えようとしています。お正月休みの延長が提言されていますが、早めの準備で新しい年を清々しく穏やかにお迎えしましょう。松の最高級品「昇竜根引松」に伝統工芸の水引細工をセットにしたオリジナル松飾りを、ガーデンストーリーで数量限定販売します。※完売いたしました。

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安定と成長を祈る松飾り「根引松」

お正月の松飾りには、歳神様を家に迎え入れるという意味があります。松は常緑で葉を落とさないため、古くから梢に神が宿ると考えられており、神様の目印になるよう家の門口に飾ったものが「門松」や「松飾り」です。松飾りには、生育5年ほどの若松を用いるのが一般的ですが、京都の旧家や社寺では、根がついたままの「根引松」を飾る習慣があります。根引松には「地に足がつくように」「成長し続けるように」という意味があり、一年の初めに思いを新たにしたいという願いが込められています。

根引松
塩入勝峰さんと一峰さんが丹精する根引松。

その根引松の中でも、花市場の人々から唯一無二と称賛される特別な松があります。短く整った葉を密に茂らせ、青緑色に輝く松。塩入勝峰さんと一峰さんが作る「昇竜根引松(しょうりゅうねびきまつ)」です。まるで腕のよい植木職人が丹念に剪定して整えたかのような、端正な葉姿、輝くような明るい葉色、優雅な枝ぶりは、華道家でもある勝峰氏が、生け花の水盤という小さな世界での表現に見合う端正な形を求めた結果です。

松の芽
芽吹いたばかりの松の芽。ここから約7年かけて育てていく。

栽培技術によって生み出される美しい姿

松

種まきから収穫までは約7年。その間、どの芽を伸ばすかを吟味し、自然や気候の変化に合わせた剪定や植え替えなど精巧な栽培技術によって、塩入さんの根引松は通常より葉が短く、葉と葉の間もキュッと詰まった美しい姿に仕立てられていきます。葉は瑞々しい若緑色に輝き、新年に清々しい空気を運んでくれます。その端正な姿は、塩入勝峰さんが10年以上かけて確立した独自の栽培技術によってのみ生まれます。

クロマツ
左が一般的な黒松。右が塩入さんの根引松。同じ黒松だが、葉が密で色も鮮やかなのが特徴。

「とはいえ、何しろ自然が相手ですから、思い通りにはいきません。雨が長ければ葉が伸びちゃうし、期待した芽が吹かないことだってあります。でもだからこそ、自分の狙い通りの姿になった時の喜びも大きいんです。一方で意図せず生まれた美しい一本を発見することもあって、そんなときもキレイだなぁってしみじみ感動します。出荷しないで手元に置いておきたいなんて思ったりすることもあるくらいです(笑)」(塩入さん)

伝統工芸の美しい水引細工をセットにして限定販売

この唯一無二の美しい松。1本の松を収穫するまでに長い年月を必要とし、栽培本数が限られているため市場では希少性が高く、なかなか手にすることができません。

そこで、ガーデンストーリーでは読者の皆さまに清々しく晴れやかな新年を迎えていただけるよう、「昇竜根引松」を限定オリジナルセットとして販売いたします。セットには伝統工芸の美しい水引飾りを2パターン用意しました。

この水引飾りは、愛媛県今治市で古くから水引細工を手掛けてきた「石丸」の熟練職人の手によるもの。素材となる水引も京都で作られている伝統的なものを取り寄せ、趣向を凝らした水引細工を作り続けて100年近くになる老舗です。金封の飾りとして馴染み深い水引ですが、関西には結納品として水引を用いた立体的で豪華な飾りを贈る文化があり、この正月飾りにもその手技が用いられています。

セットA「招福白梅紅輪飾り」

セットAの「招福白梅紅輪飾り」は80本の紅色の水引をねじり上げ、ボリュームのある美しい輪を土台にしています。しなやかなねじりの造形から、一見、水引の中に針金でも入っているように思われますが、伝統的な水引は芯も紙製です。そのため材料の水引を握ったら1度で形を決める熟練の技を必要とします。

「ピンと張っている線と、しなやかな曲線の対比が水引細工の美しさです。形を作るためにこねくり回していると、きれいな直線が出なくなってしまいます」と話すのは、石丸美保子さん。祖父、父から水引細工の伝統を受け継ぎ、現代の暮らしにも合うモダンでチャーミングな水引飾りをデザインしています。

「熟練の職人さんは、80本といったら片手で材料箱の中からピシャリと80本取ることができて、決して無駄に触らないんです。そして、曲げる箇所だけ指で挟んでしごいてしなやかさを出し、素早くきれいに曲げて形作っていきます。曲げないところは一切触れず、素早く仕上げるのが美しさの秘訣です」

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「招福白梅紅輪飾り」の輪飾りの下方には上品な金色の水引で形作った梅の花、上方には曲線が優雅な「松結び」という伝統的なお祝いの装飾があしらわれています。青々とした松に赤色がよく映え、存在感たっぷりの松飾りに仕上がります。

セットB「紅梅純銀しずく飾り」

セットBは「紅梅純銀しずく飾り」。金と銀のはざまのような美しい輝きを放つ「純銀水引極み」を素材に、しずくのような輪を土台にしています。結び目には、直径1mm以下の極細水引を用いて作る紅梅と竹笹、そして松飾りをあしらっています。

「極細の水引を使うと繊細で可愛らしい表現が可能になりますが、作り手はいっそう慎重な扱いを必要とされます。特に、松飾りは90cmの極細水引1本を連続的に曲げる巧妙な作りになっており、作れる人は限られていますね」(石丸さん)

お届けする水引細工は、すべて職人による手作りです。 “結ぶ”の語源は『産霊(むすひ)』といわれ、結び目に新しい魂が宿るとされます。水引には結ぶということを通して、贈る相手を大切に思う心が込められており、人の手によって一つずつ結ばれていることも水引の価値です。

2020年はセットAの「招福白梅紅輪飾り」、セットBの「紅梅純銀しずく飾り」各30個ずつの限定数で販売しました。

瑞々しい若緑色の「昇竜根引松」との組み合わせで、お互いの美しさが際立ちます。唯一無二の美しさを持つ「昇竜根引松」と、職人の手で一つひとつ丁寧に結ばれた水引細工のオリジナル松飾りで、新年をどうぞ美しく華やかにお迎えください。

販売/株式会社3and garden

撮影/前田満見(*)

ガーデンストーリーオリジナル昇竜根引松飾り
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完売いたしました。ご購入ありがとうございました。

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