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9日間!フラワーアーティストが集結展示『花と器のハーモニー2024「Rediscovery~世界のアーティスト×日本の器~」』

9日間!フラワーアーティストが集結展示『花と器のハーモニー2024「Rediscovery~世界のアーティスト×日本の器~」』

神奈川・横浜山手エリアには1900年代初頭に建てられた洋館が点在し、異国情緒あふれる街並みに魅了され、多くの観光客が訪れる場所です。このエリアにある7つの西洋館を会場に、世界各国のアーティストが集結して『花と器のハーモニー2024 「Rediscovery~世界のアーティスト×日本の器~」』が2024年6月1日(土)〜9日(日)に行われます。館ごとに異なる花と器が主役のディスプレーを見に、初夏の横浜散歩に出かけましょう。

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横浜山手西洋館7カ所で同時開催される花と器のイベント

港の見える丘公園内にある横浜市イギリス館を望む。Hamdan Yoshida/shutterstock.com

“Rediscovery”をコンセプトに日本を再発見するイベントとして『花と器のハーモニー2024  「Rediscovery~世界のアーティスト×日本の器~」』が横浜市で6月1日(土)〜9日(日)の9日間、開催されます。日本で活躍している外国人フラワーアーティストなど9名が、7つの西洋館を舞台に、日本各地で生まれた伝統的な器を使用しながらテーブルを華やかに演出。個性豊かなアーティストたちが表現する作品のテーマと各テーブルに登場する器をご紹介します。

開催場所は、イタリア山庭園や元町公園、港の見える丘公園に点在する7カ所の西洋館。入場は無料。

外交官の家<国指定重要文化財>

山手イタリア山庭園内に位置する「外交官の家」。アメリカン・ヴィクトリアンの影響を色濃く残す塔屋のある木造2階建ての館。部屋の家具や装飾にはアール・ヌーボー風の意匠とともに、19世紀イギリスで展開された美術工芸の改革運動アーツ・アンド・クラフツのアメリカにおける影響も見られます。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/gaikoukan/

テーマ Flower Power Wave

シンプルでありながら力強さを感じる波模様の荒木陶窯の器と、あたたかみのあるお花たちのWaveのコラボレーション。喜びや悲しみが波のように押しよせたりひいたり、さまざまな感情を活性化してパワーを生み出す。外交官の家でのおもてなしの場で生まれたであろう様々な交流を、Flower Power Waveで表現します。

【薩摩焼(鹿児島)】400年以上の歴史を有する薩摩焼は、白薩摩と黒薩摩に大きく分類されますが、今回は、白薩摩の伝統技術を継承し、現代のライフスタイルにあわせたシンプルモダンな器とカジュアルな器を紹介します。

ドリーン・ローリン

ドリーンフラワーデザイン主催 マスターフローラルデザイナー

オランダ国立ウエラントカレッジロッテルダム農業学校講師を経て、デ・マスターフラワースクール主任講師として1990年来日。2014年オランダ国王陛下来日の際、カンファレンス会場の装飾を務める。日本語と英語を使ったレベルの高いレッスンを横浜アトリエにて開催。

ブラフ18番館<横浜市認定歴史的建造物>

山手イタリア山庭園内に位置する「ブラフ18番館」。1・2階とも中廊下型の平面構成で、白い壁にフランス瓦の屋根、煙突は4つの暖炉を1つにまとめた合理的な造りの建物は木造2階建て。上げ下げ窓と鎧戸、南側にはバルコニーとサンルームなど、洋風住宅の意匠を備えています。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/bluff18/

テーマ Der Wald・森林

森林は植物と動物のコミュニティーからなる共生の世界です。共生とは、姿も形も違った生物どうしが近くに寄り添い、お互いによい関係を築くことです。森林の中に身を置けば、自然と私たち自身は再びつながり合い、心を整えてくれるでしょう。私たちはこの共生の世界を、花と瀬戸焼に置き換えて表現したいと思います。

【瀬戸焼(愛知県)】瀬戸焼は、日本六古窯の一つに数えられる千年以上の歴史と伝統を誇る焼物産地です。伝統的技法の織部・黄瀬戸・御深井釉で、現代のトレンドに沿った色合いと使いやすさを追求した食卓に合う器を紹介します。

ガブリエレ・ワグナー久保

ドイツ国立花卉装飾専門学校ヴァイエンシュテファン卒業。日本と台湾で自身のセミナーを行い、花阿彌ブルーメンシューレのマイスターインストラクターを務める。

橋口 学

ドイツ国立花卉装飾専門学校ヴァイエンシュテファン卒業。神奈川県秦野市、ハシグチアレンジメンツにて自家農園でのレッスンの他、日本各地、台湾・高雄にてセミナーを開講。

ベーリック・ホール<横浜市認定歴史的建造物>

元町公園内に位置する「ベーリック・ホール」。スパニッシュスタイルを基調とした外観は、3連アーチのある玄関や、クワットレフォイルと呼ばれる小窓、瓦屋根をもつ煙突など多彩な装飾が施された、現存する戦前の山手外国人住宅の中では最大規模の建物。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/Berrick-Hall/

テーマ Rediscovery of Lilies

ユリは数千年の昔から私達の生活を彩ってきました。聖書にも登場し、聖母マリアの花ともされています。また、ビクトリア朝時代にはその装飾的な美しさと象徴的な意味に価値がありました。そして、今も異なる色や形をもつ新品種が次々と開発されています。そんな長く輝かしいユリの歴史と魅力を再発見できる展示をご覧いただきます。

【波佐見焼(長崎県)】波佐見焼は400年以上の歴史があり、江戸時代から日用食器として庶民に親しまれてきました。現代は「カジュアルリッチ」をテーマに多様・多彩な器が生まれています。そんな波佐見焼から個性ある魅力的な器を紹介します。

レン オークメイド

オランダ生まれ。マスターフローリスト。1985年来日以来、日本でのヨーロピアンフラワーアレンジメントの普及に努める。オランダ女王来日歓迎レセプションで会場装花を担当。国内だけでなく韓国、中国、ベトナム等のアジア諸国でもコンペティション審査員、商業施設やイベント会場の展示装飾、ワークショップを行う。

エリスマン邸<横浜市認定歴史的建造物>

元町公園内に位置する「エリスマン邸」。「近代建築の父」といわれるチェコ人の建築家アントニン・レーモンドによる設計で、大正14(1925)年から15(1926)年にかけて建てられた白亜の洋館を現在地に再現。暖炉のある応接室や庭を眺めるサンルームを備えています。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/ehrismann/

テーマ ゆとりのある時間へのご招待

窓際から照らされる日差しが美しいエリスマン邸。土の色彩が美しく表現され、素朴ながらも魅力的な日本伝統の萩焼と、お花の色彩と香り、枝物の爽やかさが調和され、東洋の趣と西洋的な要素が花と枝物、器などと奏でるハーモニーを通してほのかな美しさを漂わせる、落ち着いてリラックスできる空間の演出。心が癒やされる憩いの空間へあなたをご招待します。

【萩焼(山口県)】16世紀末、豊臣秀吉による文禄・慶長の朝鮮出兵の折、朝鮮陶工李勺光を連れ、毛利輝元が松本材中の倉に窯を築かせ御細工人に召し抱えた。後に、弟の季敬を呼び寄せ、坂高麗左衛門の名を与え、食録3人扶持米9石で召し抱えたのを起源としている。

チェソンボク

日本フラワーデザイン大賞2003「フリーワーク部門」1位、2004年世界らん展「フラワーデザイン部門」最優秀賞受賞など受賞多数。花個人展、デモンストレーション、作品出品など活動。Flower shop choi florist代表、公益社団法人日本フラワーデザイナー協会本部講師及び資格審査委員、(社)韓国コッコジ協会日本支部長。

山手234番館<横浜市認定歴史的建造物>

元町公園内に位置する「山手234番館」。昭和2(1927)年頃に外国人向けの4戸の共同住宅(アパートメントハウス)として、現在の敷地に建てられ、保全改修工事後の平成11(1999)年から一般公開。上げ下げ窓や鎧戸、煙突などを備えた3LDKの洋風住宅。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate234/

テーマ 味わいのある古いものに囲まれて

年月を経て、誰かに使われ、愛されてきた道具や家具には、現代物にはない優しさ、奥行きや香り、魅力があります。1920年代に建てられた洋館にはそんな古いものたちがピッタリ。古伊万里や木製品、塗り物と暮らしの中で使われてきた和の骨董品にオリエンタルな花たちをあしらいます。それはまるで久しぶりに集まった同窓会の様に暖かくてCozy!

【古伊万里(佐賀県)】伊万里焼は17世紀初め佐賀県有田で焼かれた日本初の磁器。伊万里港から日本国内、海外に運ばれたためにこの名前に。江戸時代のものを古伊万里、それ以降のものは伊万里と呼ばれています。輸出された伊万里焼はヨーロッパに強く影響を与え、人々のオリエンタル嗜好を増しました。

ケイティー恩田

ケイティー恩田

骨董商、フラワーデザイナー、料理家、カルチャー&ファッションリーダー。子供の頃から習い始めた生け花(松月堂古流)に生活を楽しむフラワーデザイン(マミフラワーデザイン)を加え、ストーリーのある古いものを愛し、花のある暮らし、自分で作るおしゃれな生き方を自宅クラスやカルチャースクールで紹介。

ルーシー恩田

ルーシー恩田

骨董商、IFA認定アロマセラピスト、ITEC認定リフレクソロジスト。デザインスクール卒業後はアーティストとして活躍するなかで英国へ渡り、英国の資格を取得。家業の英国アンティークの仕事をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使った料理教室やワークショップを開催。ガーデンストーリーで執筆多数

横浜市イギリス館<横浜市指定文化財>

港の見える丘公園内に位置する「横浜市イギリス館」。英国総領事公邸として現在地に建てられた鉄筋コンクリート2階建て。1階は、サンポーチを備え、広々としたテラスは芝生の庭につながっています。2階の広い窓からは庭や港の眺望が楽しめます。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/british-house/

テーマ  À「WA(和)」〜和と向き合う

異国情緒漂う洋館で日本の文化を伝える伝統の器と、フランスのエスプリ、職人技が光る花がハーモニーをかなでます。伝統を受け継ぎながらも現代の魅力を兼ね備えた器と普遍的な美しさをもつ植物の色彩が際立ちます。横浜市イギリス館の食堂のテーブルを飾るおもてなしの器、おもてなしの花々、遊び心あふれる花空間、インスタレーションをご覧下さい。

【伊万里 有田焼(佐賀県)】伊万里有田焼は1616年、磁器発祥の地として400年の歴史を持つ産地です。各窯元は伝統の技法を継承しながら、現代の生活トレンドに沿ったハイクオリティーな食器を多数生み出しています。そんな有田焼の中から、オリジナリティーのある食器を紹介します。

ローラン・ボーニッシュ

Laurent.B Bouquetier代表 フラワーデザイナー

フランスパリ出身。田園調布のアトリエを拠点にフラワースクール、イベント、インスタレーション、日常の花贈り、花飾りを提案する、花のアルティザン(職人)として活躍。著書に『ローラン・ボーニッシュの季節の花合わせ』、『Jeux de Fleurs』等。

山手111番館<横浜市指定文化財>

港の見える丘公園内に位置する「山手111番館」は、「横浜市イギリス館」の南側にあるスパニッシュスタイルの洋館。広い芝生を前庭とし、港の見える丘公園のローズガーデンを見下ろす赤い瓦屋根の建物で、地階がコンクリート、地上が木造2階建ての寄棟造り。https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate111/

テーマ Monochromatic

シンプルかつダイナミック! 館内の各スペースの装飾をひとつの色にまとめます。モノクロのお花が生む器とのコントラスト、館内と装飾のコントラストを楽しんでください。

【会津塗・大堀相馬焼(福島県)】430年以上の歴史を持つ会津塗は、さまざまな漆の伝統的技法をしっかりと受け継ぎながら、最新の技術も柔軟にとりいれ、現代生活にフィットした斬新なデザインを有します。そんな会津塗の中から、カジュアルでモダンな器を紹介します。大堀相馬焼は300年の昔、浪江町大堀(旧大堀材)を中心に発達した焼物です。東日本大震災の影響で浪江町を離れ避難先で復活した伝統的工芸、窯元が作陶を再開し、新たな名品が生まれる大堀相馬焼を紹介します。

座間アキーバ

株式会社花とんぼ代表取締役 フラワーアーティスト

東京生まれ、シアトル育ち。2010年から講師として全国各地を巡りキャリアをスタート。2014〜2019年長崎ハウステンボス世界フラワーガーデンショーにて特別展示を披露。2018年、シンガポールで開催された世界ガーデンフェスティバルに日本代表として出場。2017年、株式会社「花とんぼ」設立。現在神奈川県葉山町でアトリエを構える。

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