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花の庭巡りならここ! 日本とトルコの友好を表す花園「火の山公園トルコチューリップ園『オルハン・スヨル…
トルコのチューリップ、日本の桜が満開に両国の絆を表現する、平和の公園 2009年4月3日に開園した「火の山公園トルコチューリップ園『オルハン・スヨルジュ記念園』」。2007年に、トルコのイスタンブール市との姉妹都市提携が35周年となったことを記念して、イスタンブール市からチューリップの球根5万球が寄贈されました。その植栽場所として「火の山公園」の山麓斜面が選ばれ、整備された公園です。 チューリップの植栽部分は、約1,640㎡で、チューリップ園のみであれば、約10分の散歩を楽しめます。チューリップの見頃は4月上旬で、ちょうど桜が満開になるのと同じタイミングです。トルコの国花となっているチューリップと、日本人がこよなく愛する桜がコラボレーションする景色は、両国の絆を表しているようですね。 また、チューリップの時期には、ビオラ約3,000株、パンジー約3,000株、ネモフィラ約3,500株も満開になるため、彩り豊かな景観を楽しめます。季節が進むと、5月にはヒラドツツジが、8月にはヒマワリ‘グッドスマイル’が見頃になりますよ! 斜面の植栽は、トルコのボスポラス海峡、下関の関門海峡をイメージして絨毯のように敷き詰められています。火の山公園からは下関の街並みや響灘に浮かぶ島々、関門橋、巌流島などが一望できるのも魅力。頂上へはロープウェイを利用できます。 インタンブール市と下関市の長い友好の歴史の中で、2004年には下関市の技術協力により、イスタンブール市に日本庭園が完成し、市民の憩いの場となっています。また2015年に改修されて、新たに「陽月庵」と命名された茶室もつくられました。これは国旗にトルコは月が、日本は太陽がデザインされていることから名づけられたものです。花や庭園を通して国同士の交流を深める活動は、平和的で大変素晴らしく、私たちに春の喜びを届けてくれます。 4万球のチューリップ&一年草を植栽した壮大な花のカーペットが登場! 6品種、約4万球のチューリップと一年草のネモフィラ、ビオラなどが織りなす、春の景色。広さを生かした面で魅せる花壇で、花色がかたまりとなり、まるで絨毯を広げたような壮大なスケールです。2020年は植栽のピッチ数を狭めて、複雑なデザインにチャレンジしているので、ぜひお楽しみください。 トルコから寄贈されたチューリップは、‘アラジン’、‘バレリーナ’、‘シネダキング’、‘ガボタ’、‘パッショナーレ’、‘インゼル’の6品種。2020年は‘パッショナーレ’から‘パープルブラック’へ、‘シネダキング’から‘フライアウェイ’へと2品種を変更し、若干のリニューアルとなります。 毎年変わる植栽デザインが大人気!チューリップの虹の架け橋で両国の友好を表現 斜面を生かした植栽も見どころで、下から見上げると、なんともダイナミック! トルコのボスポラス海峡をイメージして波状にレイアウトしています。桜との共演も見事ですね! 園内は飲食の持ち込みOKなので、青空のもと、お弁当を広げてお花見を楽しんではいかがでしょうか。 毎年デザインを変え、写真スポットにもなっている楕円形の花壇。2019年にはチューリップで虹の架け橋を描いてイスタンブールと下関の友好を表現しましたが、2020年にはボスポラス海峡と吊り橋をチューリップで表現する予定です。チューリップ園全体の植栽デザインは公園緑地課の職員さんが行い、毎年10月に市民ボランティアが集まってチューリップの植え付けをしています。市民参加型にすることにより、花好きさんが集まる交流の場になっているのもいいですね。 ロープウェイを利用して、天空からチューリップ公園や関門海峡の景色を満喫 「火の山ロープウェイ」を利用して、頂上までの景色をゴンドラから楽しむのもおすすめ。ロープウェイ運行期間は毎年3月下旬〜11月中旬、時間は10:00〜17:00。料金は大人/片道310円(往復520円)、市内在住65歳以上/片道150円(往復260円)※要証明書、子ども/片道150円(往復260円)。運休日は2020年は5月7日以降の火・水曜(8月11日・12日を除く)。 Information 火の山公園トルコチューリップ園「オルハン・スヨルジュ記念園」 所在地:山口県下関市みもすそ川町TEL:083-231-1933(下関市公園緑地化) http://www.city.shimonoseki.lg.jp/www/contents/1348710082959/#syoukai アクセス:電車/JR下関駅からバス 火の山行き 火の山ロープウェイ下車バス 長府駅・宇部中央・小月営業所方面行き(乗車13分)みもすそ川下車、徒歩8分車/下関インターから15分 オープン期間:通年 休園日:なし 営業時間:8:00~22:00 料金:無料 駐車場/山頂:立体駐車場270台、大型車8台、山麓:普通車36台、無料
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花の庭巡りならここ! 花苗生産が盛んな地域ならではの演出「やまぐちフラワーランド」
年に7回の植え替えにより、500品種45万本の花を植栽! 2006年にオープンした「やまぐちフラワーランド」は、35,000㎡の敷地を持ち、大人の足でゆっくり歩いて1時間半ほどで回れる広さです。山口県柳井市は温暖で日照時間の長い気候のため、花の生産が盛ん。そんな地域の振興をはかる目的で整備されたのが「やまぐちフラワーランド」で、地元で生産された花苗を植栽しています。年間を通して約500品種45万本もの花を植栽しており、毎年新品種も導入しているので、最新トレンドを知ることができるのも魅力です。 園内には大きく分けて21の区画があり、家庭でも実践できるような提案型のモデルガーデンや、園内に植栽されている花を集合させたコレクション花壇など、区画ごとにテーマが設けられています。それぞれに“インスタ映え”を意識した色彩豊かなシーンを演出しているので、訪れた記念にナイスビューを写真に収めましょう! 棚田だった地形を生かした 斜面を覆うように彩る花畑が特徴的 「歴史と自然に囲まれた、ちょっとおしゃれな花と緑の庭園」をコンセプトにしている「やまぐちフラワーランド」は、一年を通して季節の花々が咲き競います。 写真は2018年3月下旬の自由広場沿いのエリア。カーペットのように咲いている赤やピンクの花は、デージーです。土手の頂で白い小さな花を枝いっぱいに咲かせるユキヤナギは3月末〜4月上旬が見頃。約100mにわたって約500株が植栽されています。 写真は「やまぐちフラワーランド」の一角で、2018年春の景色です。約130㎡にわたって群植されている黄色い花は、クリサンセマム。約4,000本が咲き広がり、見頃は4月〜5月上旬です。ゆるやかにつながる階段を上り切ると、高低差が50mの迫力ある全景が一望できます。 「やまぐちフラワーランド」は、もともとあった棚田の地形を生かした花壇も特徴的です。写真は2018年4月のフラワーガーデンのエリア。左手の黄色やオレンジの花はエスコルチアで約6,000本を植栽、見頃は3月下旬〜5月上旬です。右手のピンクや白、クリームイエローをミックスさせたフラワーベッドは、リビングストーンデージー。約4,000本が植栽され、見頃は4月〜5月上旬です。 2018年5月のフラワーガーデンでは、オレンジ&黄色のナスタチウム、ピンク&白のダイアンサス、黄色のダールベルグデージーが競演。里山の借景が美しく、野鳥の楽しそうなさえずりも聞こえてきます。園内では飲食物の持ち込みが自由なので、好きな場所でお弁当やおやつを広げることができますよ。花景色を前に、心地よい風を感じながら好きな食べ物をほおばるのは、なんとも贅沢な時間です。園内にはゴミ箱を設置していないので、持ち帰りのマナーは守ってくださいね。 「やまぐちフラワーランド」の2018年夏の屋上庭園には、センニチコウが60㎡に約700本植栽されています。見頃は7〜9月上旬です。同時期にはアンゲロニアやルドベキアなども見頃になり、夏らしいトロピカルな雰囲気をもつ草花が主役に。また涼を呼ぶ演出として、白やブルー、紫の花色のクールカラーでまとめた花壇も見られます。 秋は楽しいハロウィンディスプレイが見どころ 冬でも寂しくない! パンジー&ビオラが花盛り 毎年10月には、園内の至るところにジカボチャやキュートなオバケ雑貨を使った装飾が施され、ハロウィン一色になります。2018年はハロウィンボディペインティングやジャック・オ・ランタン作り(要予約)などのオータムフェスタが開催されます。 ハロウィンの時期に限らず、毎月の週末を中心に、ガーデニングセミナーや寄せ植えコンテスト、クイズラリー、コンサートなど、興味津々なイベントが開催されているので、事前にホームページをチェックして参加してみましょう! パンジーが絨毯のように広がっている様子、これは春の風景? いいえ、実は2017年冬のフラワーガーデンなんです。このエリアでは、100㎡に3,500本のパンジー、ビオラを植栽しており、11月下旬〜3月頃が見頃。園内の花壇すべてを合わせれば、16種類約32,000本のパンジー、ビオラを植栽しています(2017冬〜2018春)。さすが温暖で、花苗生産が盛んな地域だからこその贅沢さですね。パンジーの色合わせの妙も参考になりそうです。 冬は、ほかにも白や紫のハボタンが11月下旬〜3月上旬まで見頃になり、パンジーやビオラ、ストックとともに彩りを添えます。花色に飢えているこの時期のガーデナーにとっては、冬も元気に咲き続ける花たちと出合える、心浮き立つスポットですね。 「やまぐちフラワーランド」にはおしゃれな「レストラン 大地の恵み HANAHANA」があり、お食事も楽しめます。木曜定休(祝日の場合はオープン)です。 寄せ植え体験もできる充実の花苗ショップ 土産物コーナーも地元の名産品がずらり 「やまぐちフラワーランド」内の温室売店では、寄せ植え体験教室を常設しているので、ぜひご参加を! 好きな花、鉢を選んで、料金はセレクトによって変動します。予算に合わせての相談にも乗ってくれますよ。 そして、温室売店では、土にこだわって育てられた地元産の一年草や宿根草の花苗を約100品種、バラ100〜200品種を販売。熱心なガーデナーにとっては、「本気買い」のスイッチが入るスポットですね。来園者からは「庭園で一目惚れした花苗を、ここで買えたのでうれしい!」という声も聞かれます。営業時間は9:30〜16:30。 「やまぐちフラワーランド」内の売店「コッコロ」では、調味料やお菓子、雑貨類など地元の名産品が多数揃っていています。なかでも、毎年8月開催の「柳井金魚ちょうちん祭り」でも知られる郷土民芸品「金魚ちょうちん」は、お土産に大人気。まん丸の瞳にパクパクのお口、愛らしい表情がほほえみを誘いますね。700〜1,500円で販売されています。 また、「やまぐちフラワーランド」内にて、定期教室も行われています。フラワーデザイン、プリザーブドフラワー、ドライフラワーアレンジメントのほか、料理やウクレレ、絵手紙と多彩なラインナップ。近くにお住まいの方は公式ホームページでチェックし、趣味を広げる目的でレッスンに通うのもオススメです。 Information やまぐちフラワーランド 所在地:山口県柳井市新庄500-1 TEL:0820-24-1187 https://flowerland.or.jp/ アクセス:公共交通機関/JR柳井駅からタクシーで5分(片道定額830円) 車/山陽自動車道玖珂ICから車で約15分、山陽自動車道熊毛ICから車で約20分 オープン期間:周年 休園日:木曜(祝日を除く)、12月27日〜1月1日 ※臨時休園あり 営業時間:9:00~17:00(最終入園16:30) 料金:高校生以上500円、小・中学生250円、70歳以上250 円、未就学児 無料 ※20名以上の団体20%割引 駐車場:300台(無料) 併せて読みたい ・花の庭巡りならここ! インスタ映えする景色の宝庫「淡路島国営明石海峡公園」 ・花の庭巡りならここ! 四季を通して多様な植物で彩られる「はままつフラワーパーク」 ・花き生産高1位の地域に生まれた、旬の花と野菜が並ぶショップ「Marché&Cafe hana・yasai はなやさい」 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/