バレンタインをはじめ、大切な人に花を贈る機会が増えるこれからの季節。せっかくですから、あなたの思いをそっと伝えてくれる花言葉を持った花々を贈りませんか? 贈り物にぴったりな花言葉を持つ花をご紹介します。

友情や愛情を込めて

ミモザ(ギンヨウアカシア)

花言葉:友情 秘めやかな恋 エレガンス

早春に樹木全体に明るい黄色の花を咲かせるミモザ。銀灰色の葉も美しく、華やかな見た目から人気の高い花で、フランスではミモザの咲くころには各地でミモザ祭りが開催され、イタリアにも男性が女性に感謝を込めてミモザを贈る、ミモザの日という習慣があります。花言葉の「友情」は、小さな無数の花が集まって咲いていることから。かつて、ネイティブアメリカンの男性が告白の際にアカシア属の花を贈ったことから「秘めやかな恋」という花言葉も生まれました。

ラナンキュラス

花言葉:晴れやかな魅力 魅力的 名誉

球根花のラナンキュラスは、春になると薄い花弁が幾重にも重なったデリケートでエレガントな花を咲かせます。カラーバリエーションや花形も豊富で、フラワーアレンジメントの主役としても人気の高い花です。そんな華やかなラナンキュラスの花言葉も、美しさや魅力を讃える気持ちを込めたもの。魅力にあふれた人に、愛情を込めて贈ってみてはいかがでしょうか。

フリージア

花言葉:あどけなさ 純潔 親愛の情

カラフルで鮮明な花色と、甘く漂う香りが魅力的なフリージア。日本ではその香りと咲く時期から「香雪蘭(こうせつらん)」の別名でも呼ばれます。フリージアという名は、19世紀にこの花を発見した植物学者のエクロンが、親友のフレーゼ医師に敬意を表して名づけたものといわれています。フリージアは花色によって異なる花言葉を持ち、黄色い花は「無邪気」、白は「あどけなさ」、赤は「純潔」、紫は「憧れ」を表します。

 

ライラック

花言葉:友情 青春の思い出

フランス語でリラとも呼ばれるライラックは、優しい薄紫色の花と、辺り一面に漂わせる香りが魅惑的な花木。寒さに強く、ヨーロッパをはじめとする寒冷地では街路樹や庭木として親しまれています。白いライラックは「青春の喜び」、紫色の花は「初恋」「恋の芽生え」といった花言葉も持っています。ライラックの葉がハート形をしていることにちなみ、恋にまつわる花言葉も生まれたそうです。

大切な人に愛の告白を

バラ

花言葉:愛 あなたを愛します など

愛の告白をする時には欠かせない花、バラ。花の女王とも呼ばれ、群を抜いて多い花言葉を持っています。スタンダードな赤いバラは「愛」「あなたを愛します」「熱烈な恋」など、ピンクは「上品」「温かい心「満足」、白は「無邪気」「相思相愛」「尊敬」、紫は「誇り」「上品」「尊敬」など、ここには書ききれないほど。黄色のバラには「献身」「美」「あなたに恋しています」のほか、「嫉妬」という花言葉もあるのでご用心。トゲやつぼみ、葉にもそれぞれ花言葉があるほか、贈る本数にも意味があります。1本ならば「一目ぼれ」、3本ならば「告白」、108本なら「プロポーズ」など。これほど多くの意味を持つ花はほかになく、どれだけ人々に愛されてきたかがよく分かります。

チューリップ

花言葉:思いやり 名声 愛の告白

丸みのある親しみやすい花形と、カラフルな色彩が子どもから大人まで人気の高いチューリップは、春のガーデンには欠かせない存在です。花の国、オランダに伝わる昔話に、3人の騎士から求婚され、冠、剣、黄金を贈られた少女が、誰か一人を選ぶことができず、騎士たちが争わないですむように女神に自らを花に変えてもらったというものがあり、その話から「思いやり」や「愛の告白」という花言葉が生まれました。花色によって異なる花言葉も持ち、赤は「愛の告白」「不滅の愛」、ピンクは「愛の芽生え」、白は「純真」「許してください」、黄色は「実らぬ恋」など、幅広い意味を持っています。

アネモネ

花言葉:君を愛する 希望 期待

ギリシャ語で風を意味するアネモネは、春の風が吹くころに咲く華やかで美しい球根植物。春を待って咲き始めることから、「希望」や「期待」を意味する花言葉が生まれました。また、陽光に映える色鮮やかな花を夜になると閉じ、また翌日に花開くことから、ヨーロッパでは美の儚さや復活を象徴する花としても扱われます。花色により花言葉が異なる花の一つで、赤は「君を愛する」、白は「希望」「期待」、青紫は「あなたを待っています」という意味を持っています。

ストック

花言葉:愛の絆

まっすぐに伸ばした茎の先に、やさしい色合いの可憐な花を咲かせるストック。白い花は「思いやり」、赤い花は「私を信じて」、紫花は「おおらかな愛情」という花言葉をそれぞれ持っています。まっすぐで素直な花姿から、フランスでは、理想の女性に出会った男性が、「一途に思い続けます」という意思を表すためにこの花を帽子に入れて歩くという風習があったといわれ、そこから「愛の絆」などの花言葉が生まれたそうです。

ワスレナグサ

花言葉:私を忘れないで 真実の愛

優しい色合いのブルーのワスレナグサは、「私を忘れないで」という、あまりにも有名な花言葉を持つ花です。これはドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人に捧げようとした騎士が、誤って川に落ちてしまい、花を恋人に投げながら「私を忘れないで」と言い残したというドイツの伝説から。花名もこの伝説に由来したものです。この伝説は少し憂いを帯びていますが、「真実の愛」という美しく希望に満ちた花言葉を持つ花でもあります。

花言葉に託して思いを贈ろう

花言葉は、人によって同じ花でも違う花言葉を知っていることがあります。そもそも、花にはいくつかの花言葉を持つことが一般的なのです。また、花言葉を全然知らないという人も多いですね。メッセージカードなどと違い、あなたが一輪の花に込めた思いは、相手に正しく伝わるかは分かりません。そんな奥ゆかしさ、さりげなさも花言葉を持つ花を贈る魅力の一つです。こっそり忍ばせたメッセージが、相手に伝わるかワクワクしながら花を贈ったり、正しく受け取ってもらえたら思わず笑顔になったり、贈る側にとってもどきどきする瞬間になるはず。ただし、愛の告白をする時は、間違いなく思いを届けるためにも花に勇気をもらって自分の言葉で伝えたいですね。

花言葉の中にはネガティブな意味を持つものもありますが、たとえ花言葉がぴったりでなくたって、あなたがその花を美しいと思い、誰かに贈りたいと思った気持ちが本物なら、気にしすぎなくても大丈夫。きっと花を贈られた人も、喜んでくれるはずです。

美しい花束を長く楽しむために、『プレゼントでもらった花のアレンジメントを、長もちさせる3つの作業』もぜひご覧ください。

Credit

文/3and garden

ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

参考文献/「美しい花言葉・花図鑑 彩りと物語を楽しむ」(二宮孝嗣著 ナツメ社刊)

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