母娘で17年間、北海道の大地にガーデンをつくり続けている上野砂由紀さんは、楽しみながら自然と親しむ方法をよく知っている女性です。そんな彼女が北海道旭川の「上野ファーム」を舞台に、庭づくりをしながら感じたこと、発見したこと、感動したことを季節の写真とともにご紹介します。ガーデンは思いがけない感動をくれる、心の栄養補給ができる場所ですよ。

一面銀世界の北海道の冬

外に出ても雪しかない北海道の冬。大人は暖かい家の中でゆっくりしたいところですが、子どもたちは、どんなに寒くても外に飛び出て雪だるまをつくったり、ソリ滑りをして冬の間も楽しんでいます。草などが生い茂っていて、歩ける場所が限られる夏に比べて、冬は一面が雪に覆われるので歩きやすく、家の周りすべてがプレイグラウンドになるのです。今回は、家族みんなで楽しめる雪遊びをご紹介します。

簡単スノーランタンづくり

準備するものは、小さめのバケツと一升瓶や直径15㎝ほどの筒、水、キャンドル、雪。

はじめに、バケツの中央に瓶や筒を置きます、その周りに雪をバケツギリギリまでたたいて固めながら詰めていきます。最後に全体に水をかけます。水をかけた後もしっかり押して硬くしてください。最後の仕上げがやわらかすぎると、すぐに形がくずれてしまうので、小さな子どもがつくる場合、最後は大人がしっかり固めてあげたほうが失敗がありません。

雪がしっかりとバケツの中に詰まったら、瓶(筒)を抜いて、バケツをひっくり返します。瓶を入れていれた中央部分に穴があいて、雪のドーナツのような形ができあがり!

スノーランタンはこれで完成。とても簡単ですよ。雪遊びをしているような感覚であっという間に完成します。バケツ以外のもので挑戦しても楽しいですね。

最後は中央にキャンドルをいれたら完成! キャンドルは熱を持つと傾いたりするので、小さな板のようなものをベースにしてその上にキャンドルを置くと、さらに安定します。ろうそくに火をつけると、やさしい光のすてきなスノーランタンに。雪の壁があるので多少の風では消えません。

小学校でつくったスノーランタンイベントの様子。

たくさんつくって並べると、とても幻想的な雰囲気になります。仕上げに水をかけているので、寒い地域は一晩経つと、さらに強度も増して長持ちします。砂遊びのように雪を固めて夜もあかりとして楽しめれば、子どもたちは大興奮間違いなし。雪さえあれば誰にでも簡単にできるスノーランタン。雪が積もったら、ぜひご家族でつくってみてください。

雪をキャンバスにして楽しむ

もうひとつオススメの雪遊びをご紹介します。真っ白な雪のキャンバスに歩きながら足跡で絵を描くと、壮大なお絵かきです。

やり方は簡単。雪が積もった平らな場所に、絵を思い浮かべて描くように歩きます。自宅だけでなく、公園や空き地、もちろん庭などでもできる遊びです。ゲーム感覚も加えて、例えば「大人の足跡を絶対にはみ出さないように歩こう!」というルールを提案すると、子どもたちは喜んでついてきます。たどった足跡が、最後は絵になっていることに気づくと、子どもたちはさらに大喜び!

棒を使ってお絵描きするだけでも楽しい。雪のキャンバス。

植物スタンブ

子どもたち自身が思いつきで庭で楽しんでいたのが木の枝スタンプです。枝や落ち葉などを雪の上に押しつけると、面白い植物アートになります。

さらに手形、足形をつけると面白い形に。想像はいろいろと広がります。

雪しかないから、雪で楽しむ。ガーデンもまだしばらくは雪に覆われていますが、寒い地域だからこそ楽しめる庭遊びを子どもたちと一緒に考えながら楽しみたいと思います。

Credit

写真&文/上野砂由紀

北海道旭川にある「上野ファーム」のガーデナー。大学卒業後、アパレル会社に勤務し、園芸を学ぶため退社して渡英。2001年から実家である「上野ファーム」で庭づくりを始め、旭川ではいち早くオープンガーデンをスタート。2008年に放送されたTVドラマの舞台となった富良野の「風のガーデン」や「大雪 森のガーデン」の植栽デザインのほか、全国で講演会・トークショーなども行う。二男の母。
上野ファーム www.uenofarm.net
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