クレマチスといえば、目を惹きつける大輪花をイメージされる方が多いと思います。最近では大きな花だけでなく、たくさんの花を咲かせる小輪花、ふんわりしたイメージを持つベル咲きの花など、多くのタイプのクレマチスがお店に並ぶようになりました。今回は、暖かくなる前や新芽が伸びる前の時期、秋から早春までに行っておきたい、クレマチスおすすめの植え方『深植え』をご紹介したいと思います。

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『深植え』ってなに?

クレマチスの植え方は『深植え』がいいよ! そんなポイントを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。クレマチスの深植えは、株がしっかりした苗で、茎にある節を1~2節埋める、もしくは10㎝ほど埋めて植えつけることです。深植えを行うと、根の量が増えるとともに、地中から芽が出やすくなり、枝数も増えます。

クレマチスを深植えするオススメのタイミングがあります。それは、地際から数十cmほど葉が出なくなってしまった株です(クレマチスは年数が経つにつれ、茎が木のようになり、下の方で葉が出にくくなります)。

実際に植え込んだ時の様子です。青いポットをもともと植えていた地表の高さでカットしています。

10㎝近く埋めるため、深さのあるポットに植えています。

秋に掘り上げると…

4月に植え込み、6カ月後

地上部はあまり変わった点は見られませんが…

埋めた節から根が出始め、根の量が増えてきています。

ここからさらに1年後…

地上部ではかなり枝数が増え、見違えるようになりました。

埋まっていた場所が分からないぐらいの根の量に増えています。

深く植えることをためらっていた方、ぜひチャレンジしてください!

オススメは、まず下の方で葉が出にくくなった株です。

ここで、深植えの注意ポイントですが、未熟な一年生苗ではまだ深植えをしないこと、また根の細いタイプのモンタナ系などでは、1節ぐらいの控えめな植え方をおすすめします。これらは、加湿気味になると根腐れを起こしやすく、枯死してしまう恐れがあります。

今回使った品種は、多くのクレマチスの特性となる根の太いタイプで、ジャックマニー系(遅咲き大輪系)の『ビル・ド・リヨン』です。

今後のクレマチスの楽しみ方のご参考にしてください。

Credit

文&写真 渡邉貴裕
1983年、クレマチス生産農家に生まれ。500品種以上あるクレマチスに囲まれて育つ。大学卒業後は小売業に従事し、販売経験とコンサルティング職を経て就農。クレマチスを購入された方がどのようにしたら楽しめるかを考え、日々農場で実験中。オランダ、イギリスをはじめとしたヨーロッパから最新品種を紹介している。
クレマコーポレーション http://clematis.co.jp/

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