「猫草」とは猫が好んで食べるイネ科の植物のこと。実はスプラウトと同じように、水と光さえあれば簡単に育てることができます。タネ播きから10日ほどで収穫できるので、自家栽培すれば愛するニャンコにいつも新鮮な猫草をあげることができますよ。

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ビタミン、ミネラル豊富なイネ科の植物

愛猫家の間ではよく知られている「猫草」。実は猫草という草があるわけではなく、猫が好んで食べるイネ科の若葉のことを総称してそう呼んでいます。猫がなぜこの草を好んで食べるのかには諸説あるようですが、一般的にはグルーミングした際の毛玉を吐き出すために、また便秘解消、栄養補給のためといわれています。

イネ科の植物にはイネ(米)はもちろん、小麦、大麦、ライ麦、トウモロコシ、キビ、アワ、ヒエなどがあります。これらは人類が主食としている穀類です。猫は本来、肉食動物なので穀類の炭水化物を必要としませんが、イネ科の植物にはビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が多く含まれているため、それらの栄養素が必要な場合に猫草を食べると考えられています。ですから、猫草を食べないからといって心配することもありません。ちなみに道端の雑草にもイネ科の植物が多いので、犬も同様の理由で散歩の際に食べることがあります。

猫草を育ててみよう!

ホームセンターや園芸店では猫草の苗も販売されていますが、タネから育てればコンスタントに新鮮な猫草を与えることができます。タネ播きから収穫までの10日間の経過を追ってみました。

<使ったタネ>イタリア原産の小麦のオーガニック種子。

オーガニック種子は、化学農薬・化学肥料を使用せず、遺伝子組み換えなしで栽培・採種されたオーガニックのタネのことで、採取後のタネにも消毒を施していません。

  • ねこ草(小麦)有機種子・固定種30g(約580粒)339円/グリーンフィールドプロジェクト http://shop.gfp-japan.com

<使った道具>水耕栽培用のプラスチック容器。タネを播く上段と水を入れる下段に容器が分離できるので、水替えの管理が楽にできます。

  • キッチンファーム 0.45L 330円(参考価格)/大和プラスチック ホームセンターやネット通販で入手可能。

<準備>タネを容器の下に入れて、一晩水につけておきます。水を切って、上段にタネ同士が重ならないように並べ、下段に上段の底ギリギリくらいまで水を張ります。スプラウト類と異なり、イネの発芽には光の明暗は関係しないので、そのまま日当たりのよい窓辺に置きます。穂を形成するまでは育てないので、10℃以上あれば発芽し、若葉までは十分育てられます。5℃以下では発芽しないので、冬場の置き場所には配慮しましょう。

<3日目>芽が1㎝ほど、水中に根も1㎝ほど伸びてきました。毎日水を替えます。

<6日目>よく日の当たる窓辺で、緑の若葉がスクスク伸びています。上段を外して水を替えるだけなので、管理はとても楽。

<7日目>前日と比較しても伸びているのが分かります。すごい成長力です。もう十分収穫できます。

<10日目>モヒカンのように伸びた小麦若葉。根がいっぱいになっているので、この器で育てるにはもう限界です。ペットが食べてくれない場合には、自分でいただいてしまいましょう。実は小麦若葉はスーパーモデルも注目する美容フードです。詳しくは『ミランダ・カーも愛飲! ウィートグラスジュースのつくり方』をご参照ください。

水耕栽培でなくても、鉢植えでも育てられます。猫だけでなく、モルモットさんもよく食べます。

Credit

写真&文/3and garden

ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Photo/ 1)Pavel Kriuchkov/ 2)AllaSaa /Shutterstock.com
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