二十四節気で4月4日頃のことを”清明”といいます。一雨ごとに水はぬるみ、万物が息を吹き返す美しい季節です。地面を覆う淡い緑を、点々と紫に染めるのはスミレ。そっと春をつぶやくように、小さな花を咲かせ始めます。今回は、この季節に美しく色づいているスミレの種類とその活用法をご紹介します。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

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二十四節気 清明 4月4日頃

春の小さな使者、スミレ

日本で見られるスミレ春咲く花のなかでも、誰の心にも懐かしい思いを抱かせてくれるスミレ。人の暮らしが野山から離れても、道ばたや空き地など、春がくれば私たちの側で咲き続けてくれる愛らしい花です。日本には約60種が自生していますが、町中でよく見かけるのは、濃い紫のスミレや白と淡い紫のアツバスミレ。

これらと並び、雑木林の林床などに咲くタチツボスミレ類も日本の代表的なスミレです。

一方、ミヤマスミレやコタチツボスミレなど、高山帯にしか咲かない品種もあり、花の季節には自生地の観察会が各地で催されています。

Agnes Kantaruk/Shutterstock.com

 

ガーデン向きのスミレ

もちろん、スミレは庭でも育てることができます。庭植えで抜群の人気を誇るのは、ビオラ・ラブラドリカ。別名ミヤビスミレとも呼ばれます。澄んだ紫色の花は小さいながらも美しく、黒みがかったシックな葉は花後もカラーリーフとして活躍してくれます。また、オススメはニオイスミレと呼ばれる香りのよい品種群。ヨーロッパではハーブとして古くから栽培され、香水や化粧品などに利用されてきました。花は砂糖漬けにして、紅茶やシャンパンに浮かべたり、ケーキやアイスクリームの飾りとして楽しむことができます。スミレの香りを漂わせて、春のお茶会を楽しんでみてはいかがですか。

 

スミレの花の砂糖漬けをつくろう

ハプスブルク家最後の皇妃エリザベートが愛したことでも有名なスミレの花の砂糖漬け。紅茶やホットミルクなどに、砂糖代わりに浮かべて楽しみます。材料のニオイスミレは、古くから不眠やストレスの緩和などに用いられたハーブでもあります。甘い香りで癒やされましょう。

スミレの花の砂糖漬けの作り方

【材料】ニオイスミレ、卵白(1個分)、グラニュー糖(適量)

  1. 花を洗い、水気を切ります。
  2. 溶いた卵白を刷毛などで花に塗り、グラニュー糖をまぶします。
    全体にパラパラと振りかけると砂糖がまばらになるため、一輪一輪かけた方がきれいに仕上がります。
  3. 自然乾燥したら完成。密閉できる瓶や缶に入れて保存を。

砂糖漬けに使われる「ニオイスミレ」は咳止めや口内炎にも効果的な消炎剤でもあるそうですよ。

Elena Elisseeva/Shutterstock.com

 

庭植えにオススメのスミレ

タチツボスミレ Viola grypoceras スミレ科 スミレ属 日本に自生する多数のスミレの中でも、もっともよく見かける種類。花後に茎が立つことから名が付けられました。
タチツボスミレ
Viola grypoceras
スミレ科 スミレ属
日本に自生する多数のスミレの中でも、もっともよく見かける種類。花後に茎が立つことから名が付けられました。

 

アリアケスミレ Viola betonicifolia var. albescens スミレ科 スミレ属 立ち上がる葉は長い楕円形で、草姿にボリュームがあります。名前は、有明の空の色に由来します。
アリアケスミレ
Viola betonicifolia var. albescens
スミレ科 スミレ属
立ち上がる葉は長い楕円形で、草姿にボリュームがあります。名前は、有明の空の色に由来します。

 

ノジスミレ Viola yedoensis スミレ科 スミレ属 日当たりのよい道ばたに生える、平地で育てやすい種類。青い花は濃淡の色幅があります。
ノジスミレ
Viola yedoensis
スミレ科 スミレ属
日当たりのよい道ばたに生える、平地で育てやすい種類。青い花は濃淡の色幅があります。

 

オオバキスミレ Viola brevistipulata ssp. brevistipulata スミレ科 スミレ属 黄花が咲くスミレとして人気。比較的大きく幅広い葉で、花色が引き立ちます。コレクションしたくなる可愛さ。
オオバキスミレ
Viola brevistipulata ssp. brevistipulata
スミレ科 スミレ属
黄花が咲くスミレとして人気。比較的大きく幅広い葉で、花色が引き立ちます。コレクションしたくなる可愛さ。
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