さまざまな色や形がある多肉植物を寄せ植えで楽しんでみましょう。鉢植えでもガーデンでも、寄せ植えにするとそれぞれの個性が際立って、より魅力が増して見えます。寄せ植えにする際のポイントとユニークなアイデアをご紹介します。

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多肉植物の寄せ植えのルール

エケベリアの寄せ植え。

多肉植物は【春秋型】・【夏型】・【冬型】の生育サイクルがあるので、寄せ植えにする場合は同じものを組み合わせることが大切。生育サイクルが異なると、置き場所や水やりなどのタイミングが合わずに、どれかが枯れてしまうことがあります。生育サイクルの詳細は「大人気の多肉植物!初心者でも失敗しない種類と栽培基本ルール」でご紹介しています。

また、寄せ植えをつくる際には、多肉植物専用の土が必要です。赤玉土など草花に用いる土は、水やりをしているうちに粒子が細かくなって粘土質になってきます。すると加湿になりやすく、湿気を好まない多肉植物には向きません。水はけがよい市販の多肉植物用の土を用いるようにしましょう。

多肉のリース形寄せ植え

リース形のワイヤーバスケットに、多肉をどっさり植え込みました。使ったのはバラの花のような姿のエケベリアとセンペルビウム。どちらも春秋型の生育サイクルで、とても丈夫な種類です。数多くの品種から、葉色の組み合わせが美しいものを選んでいます。リースのつくり方は、以下の通りです。

【つくり方】

材料/多肉植物、リース形のワイヤーバスケット、多肉植物専用用土、水ゴケ、ピンセット

  1. ワイヤーバスケットに6〜7分目ほど用土を入れます。
  2. 多肉植物をポットから出し、根の土をある程度落としてからバスケットに置いていきます。ポイントになりそうな色やサイズの大きなものから先に配置し、隙間にサブ的なものやサイズの小さなものを入れていきます。
  3. ピンセットを使って水ゴケを隙間に詰め、表土を覆うようにして完成。
  • 水やりの際はバスケットごと、水を張ったバケツなどに底面を浸し、吸水させるようにします。

4色のカラフル寄せ植え

石の器にセンペルビウムとセダムを寄せ植えしました。どちらも春秋型の多肉植物です。4色のカラフルな色合いが互いを引き立て合って、とてもきれい。赤いプチプチのセダムは‘虹の玉’という種類で、春先は緑ですが、気温が下がってくるとこのように紅葉します。春秋型のものには、季節によって花が咲いたり、紅葉が楽しめたりするものがあります。

多肉以外との寄せ植え

多肉同士だけでなくても、別の草花との寄せ植えもできます。この鉢植えは、エケベリアをメインに、周囲にコクリュウを植えています。コクリュウはあまり水やりが必要ないので、多肉植物との寄せ植えもOK。多肉植物と草花を混植する場合には、水やりがあまり必要のないものを選びましょう。

庭に個性を演出する多肉の花壇

寒さに比較的強いエケベリアやセンペルビウムは、地域によっては地植えで育てることも可能です。地植えの際のポイントは、とにかく水はけのよい土づくりをすること。雨ざらしにならないように、軒などがあるとよいでしょう。英国にはグラベルガーデン(砂利の庭)といい、砂利を敷き詰めた地面に、乾燥に強い植物を植える手法があります。多肉植物の自生地の土はとても痩せているので、グラベルガーデンのような砂利の庭づくりに向いています。

庭の一部にレイズドッベッドをつくり、そこだけ用土を変えて多肉エリアを楽しむのも一つの方法です。

英国のベドゥ・ハウス・ガーデン。低いレイズドベッドの中に複数のセダムが美しくデザインされています。セダムは多肉植物の中でも比較的、水を好むほうなので、湿気の多い日本では最も地植えにしやすい種類です。

パッチワークのようにつながるセダム。可愛い花も咲いています。

英国コッツウォルズ地方の個人邸。石積みの壁を利用してセンペルビウムやセダムが植えられています。構造物を周囲の草花と調和させる素敵なアイデアですね。

Credit

取材&文/3and garden

ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Photo/ 1・4)Zigzag Mountain Art/ 2) tarapong srichaiyos/ 3) sumikophoto/ 5) Del Boy/ 6) Phoric/ 7) shippee /Shutterstock.com 8~10)Garden Story編集部

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