缶を開けたときの驚きと、いろんな味を少しずつ楽しめる「吹き寄せ」が大好きだという本間のぞみさん。故郷・会津のお母さんが送ってくれる花や野菜、会津の食材を使い、素朴で滋味深いクッキーをつくりました。甘いのとしょっぱいのと…、つい手が伸びてしまう美味しさ。つくり方をご紹介します。

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子どもと一緒につくれるシンプルレシピ

なるべくシンプルな工程で、小さな子どもでも扱いやすい生地のレシピになっているので、お子さんのいるご家庭ならぜひ一緒に楽しんでみてください。キッチン用の保存袋で材料を混ぜるので、洗い物も少なく手も汚れません。ここでは米油を使いますが、用意できない場合はお手持ちの植物油でもつくれます。使う油によって風味や食感が変わるので、自分好みの油を探すのも楽しいですよ。

キンモクセイのクッキー

キンモクセイの可憐な愛らしさを花の形で表現しました。

【材料】*<製菓用米粉50g 片栗粉40g>米油 大さじ2 キンモクセイシロップ大さじ3(キンモクセイシロップのつくり方は『甘く香ってかわいい、キンモクセイシロップのつくり方』でご紹介しています。既製品もあります)

【用意するもの】台所用保存袋

【準備すること】保存袋の口を開いて、ボウルにセットしておく。

【作り方】

  1. 保存袋に*と空気を入れて袋の口をしばり、シャカシャカと10回ほどふる。
  2. 1に米油を入れ、粉がポロポロの状態になるまでシャカシャカふる。
  3. キンモクセイシロップを2に入れ、袋の上から捏ねずに粉を押して折りたたむ。それを生地がまとまるまで繰り返す。
  4. 袋の口を少し折りたたみ、その上からめん棒で2㎜くらいの厚さにのばす。ミックスクッキーをつくる場合は生地を半分残しておく。
  5. 袋の2辺に切り目を入れて生地を出し、好きな型で抜いて天板に並べ、170℃のオーブンで10分ほど焼く。
  6. オーブンから取り出し、そのまま天板の上で冷ます。

エゴマと生姜のクッキー

かみしめるほどに強く香る生姜とエゴマのプチプチが楽しいクッキーです。会津はエゴマの産地です。「食べると10年長生きする」といわれることから「じゅうねん」という名で親しまれ、昔から葉や実が食されてきました。αリノイン酸が豊富なことから、コレステロール低減、美肌効果、ガンの予防、痴呆症予防、抗アレルギー作用の他、多くの健康効果があることが分かり、近年大注目を浴びているスーパーフードです。

会津の家の庭で母が育てているエゴマ。

【材料】*<エゴマ小さじ2 薄力粉60g 全粒粉30g 砂糖30g> 米油大さじ2 ショウガ大さじ1

【準備すること】保存袋の口を開いて、ボウルにセットしておく。エゴマの実をフライパンで軽く炒って冷ましておく。エゴマは煎りすぎると栄養分が破壊されるうえに苦みが出てしまうので、煎りすぎないよう、弱火で2、3粒がパチパチとはじけるくらいを目安に。エゴマは通販でも入手できます。ショウガを洗って皮ごとすりおろしておく(汁ごと使う)。

【作り方】

  1. 保存袋に*と空気を入れて袋の口をしばり、シャカシャカと10回ほどふる。
  2. 1に米油を入れ、粉がポロポロの状態になるまでシャカシャカふる。
  3. ショウガを入れ、袋の上から捏ねずに粉を押して折りたたむ。それを生地がまとまるまで繰り返す。
  4. 袋の口を少し折りたたみ、その上からめん棒で2mmくらいの厚さにのばす。ミックスクッキーをつくる場合は生地を半分残しておく。
  5. 袋の2辺に切り目を入れて生地を出し、好きな型で抜いて天板に並べ、170℃のオーブンで10分ほど焼く。
  6. オーブンから取り出し、そのまま天板の上で冷ます。

キンモクセイとエゴマのミックスクッキー

白と茶のコントラストが可愛らしいクッキーになりました。お好きな形に挑戦してみてください。

  1. キンモクセイクッキー生地とエゴマクッキー生地を重ねてクルクルと巻き、円柱、三角柱、四角柱などに成形する。
  2. 2㎜くらいの厚さにカットして天板に並べ、170℃のオーブンで10分ほど焼く。
  3. オーブンが冷めるまで、そのまま入れておく。

大吟醸の酒粕クラッカー

米どころとして知られる会津は、日本酒も有名です。酒蔵がたくさんあるおかげか、たまに大吟醸の酒粕なんていう一般には手に入りにくい品にお目にかかることも。酒蔵によって酒の味が違うように、酒粕ももちろん酒蔵によって味が変わります。酒粕は品によって柔らかさも変わり、高級酒の酒粕ほど柔らかいそうです。熟成によって相性の良い料理法も変わってきます。熟成前の白い酒粕は甘酒や粕汁に向いており、熟成されて肌色から茶色に変化したものは粕漬けに向いているそうです。焼くとチーズのように香ばしい酒粕クラッカーは、お酒のおつまみとしてもオススメです。

【材料】*<薄力粉40g 全粒粉10g 塩2つまみ 黒胡椒お好みで> 米油大さじ1 酒粕30g

【準備すること】保存袋の口を開いて、ボウルにセットしておく。

【作り方】

  1. 保存袋に*と空気を入れてポリ袋の口をしばり、シャカシャカと10回ほどふる。
  2. 1に米油を入れ、粉がポロポロの状態になるまでシャカシャカふる。
  3. 酒粕を入れ、袋の上から捏ねずに粉を押して折りたたむ。それを生地がまとまるまで繰り返す。
  4. 袋の口を1/3ほど折りたたみ、その上からめん棒で2㎜くらいの厚さにのばす。
  5. 袋の2辺に切り目を入れて生地を出し、好きな型で抜いて天板に並べ、170℃のオーブンで10分ほど焼く。
  6. オーブンから取り出し、そのまま天板の上で冷ます。

ジャガイモとバジルペーストのクラッカー

ジャガイモの旨味とバジルの香りがやみつきに。薄く伸ばすことでカリカリの食感が楽しめます。ビールとの相性もgood!

【材料】*<米粉40g 片栗粉10g 塩2つまみ> 米油大さじ1 ジャガイモ半分(50gくらい)  バジルペースト小さじ1(バジルペーストがない場合は乾燥バジルを使ってもOK)

【準備すること】保存袋の口を開いて、ボウルにセットしておく。ジャガイモは皮をむいてすりおろしておく。

【作り方】

  1. 保存袋に*と空気を入れて袋の口をしばり、シャカシャカと10回ほどふる。
  2. 1に米油を入れ、粉がポロポロの状態になるまでシャカシャカふる。
  3. ジャガイモを入れ、袋の上から捏ねずに粉を押して折りたたむ。それを生地がまとまるまで繰り返す。
  4. 袋の口を少し折りたたみ、その上からめん棒で1㎜くらいの厚さにのばす。
  5. 袋の2辺に切り目を入れて生地を出し、好きな型で抜いて天板に並べ、170℃のオーブンで10分ほど焼く。
  6. オーブンから取り出し、天板の上で冷ます。
夏休み、会津の畑で子どもたちもジャガイモ掘りをお手伝い。

食べきれずに残ったクッキーやクラッカーは冷蔵庫で保存すると、食感が長持ちします。またジッパー付き保存袋などで密封して、冷凍庫で保存すれば一カ月はもちます。彩りに野菜チップスや金平糖などをあしらうと、さらに彩り豊かな吹き寄せに。お土産にも喜ばれます。

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*大吟醸の酒粕の情報

http://eemise.com/sakekasu.html

Credit

制作&レシピ/本間のぞみ

福島県会津若松市生まれ。デザイン事務所のアシスタントを経てガーデニング雑誌編集部に入社。庭のある暮らしや食に関する記事をつくる中で、さまざまな食のプロに出会い魅了され、和菓子店、ベーグル店、ビストロなどで経験を積む。現在2人の子どもを育てながら、地元の母がつくった会津野菜や食品を使ったレシピの提供、また不定期でoisixのグループ会社「ふらりーと」の社食弁当も提供中。

Photo/3and garden

 

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