各国の花には固有の“色”がある。異国の花の持つ色彩や造形は、インパクトにあふれて鮮烈だ。ここでは美しく神秘的なオーストラリアの思い出の花と住宅街の庭での栽培ポイントをご紹介します。

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世界三大花木の一つとされているジャカランダは、日本のサクラ、ソメイヨシノと同じく、葉を落とした状態で花を咲かせる。房になった釣鐘状の花がいっぱいに咲き、大木が紫色に染まる光景は圧巻だ。街路樹としてもよく利用されており、花の時期になると、通りを埋め尽くすように花びらが落ち、まるでパープルの絨毯を敷いたかのような景色が楽しめる。

 

MKN Photography/Shutterstock.com

ジャカランダはノウゼンカズラ科の低高木で、中南米原産。オーストラリアでもよく見られる花木で、グラフトンのジャカランダ・フェスティバルが有名だ。このお祭りは80年以上の歴史を持ち、この街には約6,500本のジャカランダの木があるとか。ジャカランダの日本での開花期は5月から6月、オーストラリアでは10月から11月になる。

 

淡い紫に輝き、異国の情緒を漂わせるジャカランダだが、日本でも栽培を楽しむことができる。静岡・熱海や宮崎・日南など日本の数カ所でもジャカランダの花で名所づくりをしているが、都内以南がおそらく開花の北限になる。

 

神奈川・横浜では路地でも越冬するのを僕の庭で実証済みだ。冬の寒さが厳しい地域では鉢植えにして、軒下に移動するなど寒さよけをすればよい。葉も繊細で美しく、葉だけでも充分楽しめるため、観葉植物扱いの鉢植えも売られているが、開花まで十数年かかるだろう。実生苗はなかなか開花しないため、花を楽しむなら接木苗を買った方がよい。

 

写真&文/遠藤昭

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