近年、クーラーをつけるのが当たり前になってきた夏。高温多湿の室内で体調を崩しては大変です。実は、庭に一工夫するをすることで気温を下げ、消費電力も軽減する方法があるのです。今回は、夏を過ごしやすくする庭の工夫について、専門家からきいたこぼれ話をみなさんにも少しだけお話しましょう。

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ガーデンを工夫するだけで住まいの暑さは和らぐ

写真/inomasa/ Shutterstock.com

有名な「徒然草」に、「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり」という一節があります。「家のつくり方は、夏のことを考えてつくるのがよい。冬ならばどんなところにも住めるからである。暑いときのつくりが悪い家は、我慢ならない。夏のすごし易さを優先して風の流れを取り入れるのが日本の家の基本。冬こそはどこで暮らしても何とかなるが、夏に蒸し暑い家だけは耐え難い」と続きます。

常に自然に逆らわずに、どのように共生し、取り込んでいくか。先人の知恵を生かした住まいの工夫は、現代の暮らしにも迎合されています。例えば「グリーンカーテン」。ゴーヤや朝顔、ヘチマ、ひょうたんなどを用いたグリーンカーテンが、節電対策でここ数年急激に普及が高まりました。今回は昔の人を見習い、ガーデングッズを用いて暑さを和らげる「エコガーデン」を紹介します。

庇やシェードを取り入れて電力消費を抑えながら涼しく過ごす

写真/ronstik/ Shutterstock.com

まずは「ポーチガーデン」と呼ばれるポーチの庇(ひさし)。熱線約をカットするポリカーボネートの屋根を使えば「半日陰」効果を実現します。その上に遮光のシートをかけて、簡単な重石で固定。さらにツルバラの一種、「アイスバーグ」を一面にはわせれば、葉の蒸散効果で、より涼やかな空間が誕生します。

シェードは、日本古来の簾(すだれ)や葭簀(よしず)のように、夏の遮光を目的に人工的につくられたアイテムです。遮光することで、紫外線をカットすると同時に、温度を8度近く下げる商品もあります。シェードの下にいくと涼しく感じるのは、熱い空気が生地の間から抜けていくことも、人気のポイントの一つ。ちなみに室外機を大きくカバーしてみると、消費電力量が大幅に下がるという結果も出ています。

 

炭化木材でウッドデッキの暑さを軽減

写真/Jamie Hooper/ Shutterstock.com

夏のデッキは直射日光とその照り返しで暑さが倍増。特に天然木を用いたデッキは日の光を吸収しがちで、はだしで歩くのもつらいほど。そこで登場するのが炭化木材を使ったデッキです。炭化木材は、間伐材を時間をかけて高温処理したもので、水と栄養分が抜かれて、半ば炭のような状態になっているため、熱を吸収しにくいのが特徴です。

庭周りはスリット状に建てたフェンスにすることで、風が通りやすくなります。また、景色の良い方面には、メッシュフェンスで囲うといいでしょう。ツルバラなどの植物を絡ませれば、自然のシェードができあがります。

 

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