屋内とテラスなどが一体になり、内と外の境界が曖昧になった空間を「5thRooM」と呼ばれています。「5thRooM」にはガーデンファニチャーを置いて屋内と同じように好きな過ごし方をするのです。
今回は、オーストラリアを中心にガーデンの考え方として普及している「5thRooM」について、専門家からきいたこぼれ話をみなさんにも少しだけお話しましょう。

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ガーデニング先進国オーストラリアの考え方「5thRooM」

写真/Dimasik_sh /Shutterstock.com

ガーデニング文化が進んでいるのは、オーストラリアといわれていますが、その暮らしの中には「5thROOM(フィフスルーム)」と呼ばれる「5番目の部屋」が根付いています。この空間は屋内とテラス、外の庭が一体となったエリアを指していて、室内の主要空間であるリビング、ダイニング、キッチン、ベッドルームから延長された部分としてとらえられています。その場所をつくるだけでなく、そこで健康的な暮らしをするのが流行っているそうです。

この「5thROOM」は、アウトドアリビングスペースとして心地よく、安らげる空間を目指してつくられています。光を取り入れ、周辺環境と一体になり、室内と屋外を連続させる考え方は、オーストラリアのガーデンデザインを大きく変えました。それに伴い、人の暮らし方も「ホームリゾート」を楽しむ方向へ進んでいます。

オーストラリアだけじゃない世界に広がる「5thRooM」とその楽しみ方

写真/Jack Frog/Shutterstock.com

オーストラリアだけでなく、ヨーロッパやアメリカにも「5thROOM」があります。どの国でも共通するのが、室内のダイニングのように大きなガーデンファニチャーと呼ばれる屋外用の家具を置いていることです。そしてその横では、グリル料理を楽しみます。屋内では煙や匂いが気になる料理も、自然の風の中では気になりません。花に囲まれて緑がそよぎ、光の満ちあふれた中に家族や友人が集い、話したり食事を楽しんだりすれば、絵に描いたような素敵な空間になります。住まいを心地よく楽しいスペースとして活用する方法は、海外のアイデアを参考にするとよいでしょう。

その空間に選ばれる家具はさまざまですが、暑さ防止や紫外線カットのためのパラソルやオーニングは必ず設置されています。庭の面積の広い戸建て住宅では、庭の広場スペースの木々の間に三角形にしたシェードを使うと、森にいるかのような日陰を演出できます。オーストラリアでは紫外線が強くて直射日光が浴びられないなどの理由もあり、夜になってから外へ出ます。そのため照明なども必須のアイテムです。

最後に・・・

豊かな暮らしは、お金があればできるものではありません。その空間を楽しみたい、人と集いたいと思い、それぞれの形をイメージするところから始まります。住まいは家族一人ひとりの歩みと同じように時を重ね、季節を巡っています。それぞれの暮らしにあった空間を設計する時間も含めて、暮らす人の幸せをつくっていくのだと思います。海外のアイデアなども取り入れながら、楽しい家族の笑い声が響く「5thROOM」で、健康的で至福の時間を過ごしてください。

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