家と庭は別々に考えがちですが、一緒に考えることで、自然を身近に感じられる住まいがつくりだせるのです。今回は、「家と庭のプランニング」について、専門家からきいたこぼれ話をみなさんにも少しだけお話しましょう。

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夢のマイホーム 居心地のいい空間をつくるためには?

写真/RossHelen/Shutterstock.com

憧れのマイホーム。建てる時に大事なことは、家と庭を同時に考えること。例え狭い家であっても、しっかりと外のスペースとの繋がりや自然との関係を前提に、家と庭を一緒にプランニングしましょう。一番やってはいけないことが「ついでに外構を…」と考えること。これだと外と家は別物として、単なる箱をくっつけたような暮らしになってしまいます。マイホームは決して安い買い物ではありません。だからこそ、庭を含めてデッキとの繋ぎや動線を考慮し、家から庭へ、一体感のある居心地の良い生活空間を考えてみましょう。

老後の趣味 ダントツ1位の「園芸」は狭くてもできる

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庭が狭いスペースであっても大丈夫。家族との暮らし、ペットや植物との暮らしをベースに、季節の移り変わりを楽しめます。日本は世界でもまれにない季節の彩りや味わい、音や香りなどが、四季を通じて繰り広げられます。この季節を庭でどのように感じ、つかみ、生かすのかが、ストレスを生まない健康的な住まいであり、暮らし方ではないでしょうか。

ただ一番困るのは、肝心のプロの方々の意見。手離れが良いという言葉を使いますが、できる限り住宅引渡し後のクレームにならないように、草も木も生えないようにセメントなどで固めてしまうことがよくあります。ついつい業者さんの「草引きが大変ですよ」という一言で、気持ちが揺れ動いてしまいがちですが、一戸建ての醍醐味は何といっても土に触れて、季節を感じられること。ある統計では、65歳以上の趣味で「園芸」はダントツの1位でした。しかもただ今、家庭菜園が大流行中。市民農園は予約が取れないほどです。家庭菜園を始めるのに場所は半坪もいりません。土があれば、庭で何でも作れます。

失敗のない住まいにするために・・・

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失敗しない住まいのプランニングには、まず設計する時に最初から外構、庭の部分も頭に入れて設計デザインし、一体的に考えて、予算を計算しなければいけません。外構の予算がないなら、仮に必要性の少ない建物の腰貼りや外の化粧タイルをやめて、その予算で少しだけ緑を植えるなど、工夫次第で豊かな空間や暮らし、季節の感動を手に入れることができるはずです。

具体的な考え方として、まずは機能するアイテムの場所を配置しましょう。駐車場は何台で、ガレージにするのかカーポートにするのか。門柱にポスト、表札、境界壁、アプローチ、駐輪場、物置、フェンス、立水栓、物干しスペースなど、チェックアイテムはたくさんあります。ただそれらに統一感を出すためにも、はじめのイメージが大事。渋い感じの日本庭園か、イングリッシュ型か、モダンな感じか、可愛い感じか、シンプルも雑木風も、ナチュラル志向も素敵です。そのイメージに合わせてテラスやデッキ、植栽や花壇、家庭菜園などを統一していくと、センスあふれる庭が完成します。

さらに実用的にしていくには、庭で何をしたいか、想像を膨らませてみましょう。参考程度に「庭で野菜を育ててみる」、「心を癒すガーデニング」、「花に囲まれた香りのある庭」、「デッキでのんびり読書」、「テラスで食事やワイン」、「友人と紅茶を飲んでおしゃべりを楽しむ庭カフェ」、「ペットとのびのび遊び過ごす」、「子どもや孫と砂場で遊ぶ」、「友達を招いてパーティー」、「夜はロマンチックに」等。これ以外にもイメージは山のようにあり限りがありません。これを時間とともに、少しずつ実現していけばいいのです。

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